【2018年総まとめ】越境EC関連のニュースをまとめてみた
2018年も越境ECに関する話題には事欠かなかった。今回、2018年にECのミカタで公開した記事の中で越境ECで注目する記事を取り上げている。サービスのリリースや連携、越境ECに関するセミナーレポートや記者会見など多岐にわたるため、2018年の振り返りに見ていただきたい。
RED・eBayが大きな動きをみせた上半期
中国で最大級の越境ECアプリ「RED」が、海外展開に関する記者会見を行った。この記者会見で、REDは最初の海外拠点として日本を選んだと発表。その背景には、REDの売上の中でも日本マーケットは一番となっており、中国消費者が日本の商品に対しての関心の高さがあるという。
中国越境ECに風穴開ける「RED」!コミュニティとEC連携させ、商品の付加価値を最大化
https://ecnomikata.com/ecnews/17566/
eBayが2018年2月に、Qoo10.jpのプラットフォームを含めたジオシス合同会社の日本事業を買収したと発表。eBayは、1999年にオークションサイトとして日本に進出していたが、業績低迷により2002年に撤退していた。今回の日本市場への再挑戦により、Qoo10のプラットフォームと手を組みながら、日本の新しいユーザーへのサービス提供が可能となっている。
eBayがジオシスの日本事業を買収。Qoo10のプラットフォームで越境ECを加速させる
https://ecnomikata.com/ecnews/18068/
2018年3月に、アリババグループの天猫国際とBCNデータが、「天猫国際」上の消費動向などについてまとめた「2017 Tmall Global Annual Consumers Report」を共同発表しています。
レポートによると、2017年の売上では上位3ヵ国以外からの製品売上が初めて50%を超えたという。これまで以上に、多様な商品が「天猫国際」のプラットフォームに集まってきていることを示している。中国消費者が今まで購入していた国以外からも、商品を購入するようになっている。
アリババの越境EC『天猫国際』がレポートを発表、その中身は?
https://ecnomikata.com/ecnews/18093/
2019年の東南アジア越境EC市場はどうなる?
2018年5月16日に、クロスボーダー決済ソリューションサービスを提供するペイオニア・ジャパンは、「2018 Payoneer Forum」を開催。世界の最新EC市場や各国のプラットフォームなど、海外に進出する上で欠かせない情報が語られた。当日は、東南アジア市場でNo.1を目指す”ラザダ”やロシア発、モバイル特化のマーケットプレイス”JOOM”が登壇している。
ラザダ登壇!越境EC最前線「2018 Payoneer Forum」レポート
https://ecnomikata.com/ecnews/18941/
越境ECサポートの代理購入サービス「Buyee」を運営するtensoが、ヤフー台湾ホールディングス リミテッド、ヤフーと業務提携し、日本と台湾間の越境ECにおいて連携を開始した。このことで、ヤフー台湾が展開する台湾のネットオークションサービス「ヤフー奇摩(キモ)オークション」の中で、「ヤフオク!」で出品されている商品を中国語(繁体字)で閲覧・検索できるようになる。更に、「Buyee」が翻訳・決済・海外発送・カスタマーサポートなどを行うため、台湾ユーザーは、より手軽に「ヤフオク!」内の日本の商品を「ヤフー奇摩オークション」から「Buyee」を通して購入することが可能になり利便性も向上することになる。
ヤフー台湾、ヤフー株式会社とtensoが業務提携!ヤフオクとBuyeeの越境EC連携で日本と台湾を結ぶ
https://ecnomikata.com/ecnews/20089/
越境ECは以前よりも行いやすくなっているが
越境ECに関する情報は、日々移り変わっている。上記以外にも、5月には、ASPカートのメイクショップとWebサイト多言語化開発ツール「WOVN.io」が連携し、7月にイーベイ・ジャパンによる新たな取り組みが発表されている。
越境ECをより簡単に行えるように、各社サービスの提供や連携など行っており、従来よりは越境ECを行いやすくなっている。 しかし、越境ECで成功するには、ツールはもちろんのこと、どの国でどのような価値を提供するのかが重要ではないだろうか。