資生堂ブランドが再配達を減らす梱包工夫を開始
株式会社資生堂は、ミレニアル世代に向けた低価格帯のスキンケア&ボディケアブランド「recipist(レシピスト)」の配送時のパッケージの厚みを、ECビジネスに特化した30㎜以下の仕様に変更した。
2019年3月15日(金)より、資生堂の美容総合サイト「ワタシプラス」を始めとしたECサイトで、順次発売開始する。
ECビジネスに特化している点とは
2017年11月に発売した「レシピスト」は、ミレニアル世代をターゲットとした化粧品ブランドだ。
情報収集から認知、購買までのすべてをスマートフォンの中で完結する「スマホファースト」型マーケティングを実現し、デジタルネイティブなミレニアル世代の生活行動に対応している。
スキンケアとボディケアをメインとしたラインナップ、ECサイトで購入が完了する便利さから高い評価を得ている。
このたび、ユーザーの「配達時に不在であることが多い」「在宅であっても受け取りの煩わしさがある」との声を取り入れ、パッケージを30mm以下の仕様に変更。
自宅ポストへの投函が可能となり、「家にいながら買い物ができる」ECビジネスにより特化した仕様となった。
環境問題への配慮も
今回のパッケージ変更に合わせて、環境にも配慮したビジネスモデルを推進するべく、化粧水、ボディローションのつめかえ用の空ボトルを新たに3色配置した。
パッケージを選ぶ楽しさを実現するために、デザインにもこだわっている。
環境問題への関心も高く、シェアリングの文化、フォトジェニックを好む傾向にあるミレニアル世代により好まれるようなブランドに進化した。
ミレニアル世代の価値観が変える未来
自宅ポストに投函されるようなサイズに変化すれば、再配達問題や宅配業界の人員不足の軽減にもつながる。
さらには環境に配慮したつめかえボトルの登場など、ミレニアル世代の声を反映すると人にも環境にも配慮したビジネス展開が可能になる。
いかに顧客が求めるサービスを商品以外に付加させるか、需要を機微に捉えていく必要があるのではないか。