クロスデバイス広告で潜在顧客を優良顧客へ進化させる。京セラCSが提供開始

ECのミカタ編集部

京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下「KCCS」)は、クロスデバイスマッチングの米国最大手Drawbridge, Inc.(本社:カリフォルニア州 CEO:Kamakshi Sivaramakrishnan、以下Drawbridge)が提供するクロスデバイスマッチング技術を導入し、2019年3月20日から広告配信サービス「KANADE DSP」において同一ユーザへの複数デバイスを横断したクロスデバイス広告配信の提供を開始する。

ネット広告に横たわる「重複」という課題

KCCSは昨今、スマートフォン、タブレット、PCなど、一人のユーザが複数のデバイスを使用してインターネットを利用する機会が増えているとしている。しかし、従来のインターネット広告では、個々のデバイスを別々のユーザと判定し、広告効果の改善はデバイス単位で実施されていた。

そのため、例えば複数のデバイスを使用するユーザが、あるデバイスで商品を購入した後も、別のデバイスにすでに購入した商品の広告が表示されるなど、重複した広告が配信されることがあった。

新サービスで訴求効果とROI向上に寄与

新サービスで訴求効果とROI向上に寄与

そのような状況を前にして、今回同社は複数のデバイスを使用するユーザを同一ユーザとして識別するDrawbridgeの提供する世界最高水準のクロスデバイスマッチング技術と、KCCSが過去6年間のインターネット広告配信で培ったKANADE DSPの人工知能エンジンを組み合わせたソリューションの提供を開始する。これをもって、さらなる訴求効果の向上および広告主のROI向上に寄与する方針だ。

組み合わされる2つの技術については次の通りだ。

◆【クロスデバイスマッチング技術のDrawbridge, Inc.】

Drawbridgeは特許取得済みのAIや機械学習技術によるクロスデバイスマッチング技術で、ブランドや企業に対し、広告、販促をはじめマーケティング分野などで、顧客に対しパーソナライズされた体験を実現する同分野のリーディングカンパニーだ。

Drawbridge Connected Consumer Graph(R)の保有するデータ量は世界で30億デバイス以上におよび、データの精度は約97.3%(ニールセン調べ)を誇っている。同本社はシリコンバレーにあり、Sequoia Capital、Kleiner Perkins Caufield Byers、Northgate Capitalからも出資を得ており、CNBCの新たな価値を提供するDisruptor企業(創造的破壊者)、Fortune社、CB InsightsのリーディングAI企業にも選出されている。

◆【広告配信サービスKANADE DSP】

KCCSが提供する広告配信サービス「KANADE DSP」は、機械学習による独自のRTB自動最適化エンジンにより、潜在顧客を優良顧客へ育成する純国産の広告配信サービスだ。

広告主様の訴求商材の特性に適したセグメントへの認知・関心を促進する「プロファイルターゲティング」、自社の優良顧客と行動属性が類似した潜在顧客のセグメントを作成し広告配信することで自社サイトへの訪問を促す「オーディエンス拡張」、ユーザごとの興味・関心に合わせて広告を配信する「パーソナライズリターゲティング」など、広告主のキャンペーン戦略に応じた広告配信で優良顧客の獲得に貢献する。

クロスデバイスでも最適な広告を

クロスデバイスでも最適な広告を

またKCCSは、今回提供が開始される新サービスの特徴として、次のようにまとめている。

◆【新サービスの特徴】

(1)同一ユーザが使用する複数のデバイスに広告を配信し、ユーザーへのリーチ率・広告認知率を向上

(2)複数のデバイスを使用する消費者インサイトを的確に把握し、高精度のレコメンデーションを提供

(3)複数のデバイスを使用するユーザーに対し、デバイスや利用状況(タイミング)に最適化された広告を配信

(4)広告表示回数の制御などをユーザ単位で最適化することにより、無駄な広告の配信を抑制

同社が指摘するように、一般のユーザーは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数のデバイスからネットに接続するのが常だ。一方で、ネット上の広告、特に閲覧者の履歴から趣向を推定して表示するタイプのものは、デバイスをまたがった時に重複した内容で表示されることも多い。そのことは出稿費用あたりの歩留まりもさることながら、CVやCVR向上の面でもむしろマイナスとなりかねない。

今回提供される新サービスでは、技術の力でまさにこの課題に正面から対応するものであり、今後のネット広告の効率化とユーザー側のより利便性の高いネット利用を考える上で、大きな前進と言えそうだ。

 


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