2018年の玩具販売動向発表。子供向けのWebマーケが重要に
GfKジャパン(本社:東京都中野区)は、全国の家電量販店、GMS、インターネット販売における2018年の玩具販売動向を発表した。
前年比3%増!玩具販売のいま
2018年の全国の家電量販店、GMS、インターネット販売における玩具販売の金額は、前年比3%増となった。
特に基礎玩具、女児玩具、ゲーム類はいずれも6%増と好調。その一方で、販売金額の37%を占める男児玩具は1%減という結果になった。
知育への関心やSNSの影響
販売金額の28%を占める基礎玩具は、「ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ ワンダフルドリームパソコン」や「ドラえもんステップアップパソコン」など平均価格1万円以上の液晶画面を搭載した電子トイが成長をけん引。
小学校のプログラミング教育必修化を目前に、知育への関心が高まっていることが影響しているようだ。販売金額の24%を占める女児玩具は、SNSや動画投稿サイトで話題になったサプライズトイの人気が反映されている。
2018年クリスマス商戦の結果はいかに。
日本トイザらスではいち早く「ブラックフライデー」セールを全国規模で導入するなど、クリスマス商戦に重きをおいた施策を行っているが、子どもたちへプレゼントを贈る時期であるクリスマスは玩具業界にとっても大切な時期だ。
2018年のクリスマス商戦(11月-12月第5週の計9週)は金額前年比1%増となり、11月から12月第3週までの全ての週で前年の販売金額を下回るスロースタートとなった。
注目ソフト発売が相次いだ「Nintendo Switch」の影響を受け玩具販売がやや停滞したことに加え、男児キャラクターのヒット商品が前年に比べて少なかったためとみられる。
しかし、クリスマス直前の12月第4週に入るとプラス成長に転じて金額前年比7%増、第5週には同34%増を記録した。第5週にクリスマス当日や祝日が重なったことで、クリスマス需要がより後半に集中した短期商戦となった。
子どももWebマーケティングのターゲットへ
これまでの玩具販売動向には、アニメ化などテレビの影響が強い傾向にあったが、近年では子どもにもSNSや動画投稿サイトの影響が強く出るようになってきていることに驚きだ。移りゆく消費者の行動にどれだけ対応できるかが、今後の鍵となりそうである。