「物の消費」から「物語への参加」へnote for shoppingにfutureshopが加わりECプラットフォームのパートナーが13サービスに拡大 

ECのミカタ編集部

メディアプラットフォームnoteは、note for shopping のパートナーシップをSaaS型ECサイト構築プラットフォームfutureshopと新たに締結した。

パートナーは11社13サービスに拡大

SaaS型ECサイト構築プラットフォームfutureshopは、ECサイトリニューアル・立ち上げに選ばれている。年間1085億円流通、年商1億円突破店舗、続々誕生。CMS機能「commerce creator」では、さらにデザインの自由度が向上。定期的にバージョンアップを実施し、常に最新のシステムが利用できる。

クリエイターがファンを増やすためにnoteで商品や開発背景を紹介するときに、商品ページの表示をしやすくするための仕組みとして2018年9月にはじまったnote for shopping。

futureshopの商品カードをnoteで表示できるようになったため、ECプラットフォームのパートナーは11社13サービス(EC-CUBE / ebisumart / おちゃのこネット / KATALOKooo / futureshop / BASE / カラーミーショップ / Creema / SUZURI / STORES.jp / minne / MakeShop / Yahoo!ショッピング)に拡大した。

noteで情報発信しているクリエイターの事例

◆「パンと日用品の店わざわざ」平田はる香さん

2009年に長野県東御市の山の上で、「パンと日用品の店わざわざ」を開業しました。一人で始めた店にだんだんと人が集まり、実店舗とオンラインストアでパンと日用品を販売しています。2017年に株式会社わざわざを設立。代表取締役兼何でも屋だ。

長野県東御市にある「パンと日用品の店 わざわざ」。山の上の長閑なこの場所に、平田さんは2009年にひとりでお店を開いた。平田さんがnoteで公開した記事「山の上のパン屋に人が集まるわけ」では、独自の経営スタイルやお店づくりのこだわりをつづり、大きな反響を呼んだ。

扱う商品はもちろん、新しい働き方・暮らし方などに注目が集まっている。2018年5月からコンテンツ配信サイト・cakesでも平田さんが日々の生活で考えた、仕事のこと、家族のこと、人生のことを紹介する「わざわざ平田の思索日記」を連載している。

◆Food Expander 田村浩二さん

母の料理で育てられた味覚とシェフとしての経験を組み合わせて様々な食に関することを執筆。食の様々な可能性を未来へ拡げる仕事をしている。

オンラインのみで販売している「Mr.CHEESECAKE」は「人生最高のチーズケーキ」と絶賛が相次ぎ、売り切れ必至。香りを食べるアイスクリーム「FRAGLACE」や選りすぐりのハーブとスパイスで調理した「Atarashii HIMONO」を考案するなど、食の分野に新しい風を吹かせ、業界を超えて注目を集めている。

先日Makuakeで実施したクラウドファンディングでは、目標金額の10倍以上となる2,247万円を集めた。noteでは料理人として、経営者として、一個人として、日々思考したことを発信。

「職人としていいものを作れば見つけてもらえると思っていたけれど、そうじゃないことに気づいて。自分という存在を知ってもらうために、SNSをやらない選択肢はないと思い、コツコツ続けています」と発信の動機を語っている。

「物の消費」から「物語への参加」へ

「物の消費」から「物語への参加」へ

embed機能でnoteを利用するハンドメイド作家やショップオーナーをはじめとしたクリエイターの活動を支援する。note for shoppingに参画しているECプラットフォームの商品URLをnoteの記事に埋め込むと、店舗名、商品名、価格などが表示された商品カードが表示されるようになる。

クリエイターはnoteで商品へ込めた想いや創作秘話、開発背景といったメイキング情報を発信。ファンの読者を商品カードから店舗を構えるECプラットフォームへ誘導し販売へつなげられる。

同社ではクリエイターによるストーリーテリングの機会が増えることで、消費体験も「物の消費」から「物語への参加」へとより豊かなものになるとしている。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」をミッションに掲げ、クリエイターが創作活動を「続ける」支援をこれからも行なっていく方針とのことだ。

誰もがクリエイターになれる、そんな夢のような世界はデジタル化とネットがもたらしたひとつの果実と言えるだろう。クリエイターはそれぞれのストーリーを持っているが、ECも同じなはずだ。ECとクリエイティビティが融合する時、そのストーリーはまだ見ぬ新しい地平とそれぞれの未来を切り拓いていくことになるだろう。


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