Eストアー、コマースニジュウイチの子会社化を発表
12月23日、株式会社Eストアー(以下、Eストアー)は取締役会において、ヤフー株式会社の完全子会社である株式会社コマースニジュウイチ(以下、コマース21)の株式を全株取得し、連結子会社化することを決議したことを発表した。
双方の強みを生かし、多様な提案が可能に
Eストアーは『自社ECの支援事業者』として、ECシステム「ショップーサーブ」と販促サービスを提供し、顧客の業績向上のためのソリューションを展開してきた。
創業の1999年より汎用ECシステムの提供を行ってきたが、世相であるECの発展と人口減少の中で、「EC強化と人手不足を同時に解決」をスローガンに、販促サービスにより傾注し、ページ制作、広告宣伝、運営など、販促の代行サービスに、リソースを偏重させて取り組んでいる。
今回のコマース21の連結子会社化により、従前より提供している汎用型のECシステムに対し、拡張性の高さを求める大企業のニーズに柔軟に対応できるコマース21のパッケージ型インテグレーションECシステムの提供が可能になることで、大企業から中小企業まで、ECシステムをフルラインナップで提供できるようになり、多様な顧客ニーズへの対応が可能となる。
また一方で、コマース21としては、パッケージ型インテグレーションECシステムに相対する、より大型で強固な販促サービスの提供が出来ることから、顧客に対して総合的なECソリューションの提供が可能になる。
今後、互いの強みを生かした相乗効果が得られることで、双方の顧客に対して質と幅の高いサービスの提供と、今後の成長戦略をより促進していくという。
なお、株式譲渡実行日は2020年1月29日を予定している。
今回の買収によって、自社ではカバーできない規模の事業者にも提案できるようになることから、両社にとってビジネスチャンスが大幅に増加することとなる。
ヤフーは先日、インド発のホテル予約サービス「OYO」を運営するオヨ(OYO)ホテルズ&ホームズとの合弁会社関係を解消したばかり。また、本日、ヤフーの親会社であるZホールディングスとLINEが経営統合で最終合意したことを発表しており、グループ内での動きが徐々に活発になりそうだ。