楽天市場が年末商戦トレンドを発表 2021年に向けて走り出す

西村 勇哉

楽天市場は10月1日に「楽天市場」2020-2021年 年末年始商戦 説明会を開催した。その内容を紹介していく。

ギフト市場のデジタル化がより加速

楽天市場では年間を通して季節イベントに注力を行っている。近年は“消費者のライフスタイルの多様化により、ニーズが細分化”、“ギフト需要、イエナカ需要の拡大”の2点が特徴として挙げられていた。

そして2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、より顕著な動きが見られると予測している。

■お歳暮・冬ギフト

お歳暮マーケットは市場全体で年々縮小傾向にある。2014年に18,190億円あった市場も2019年には15,750億円と約13%の減少となっている。市場縮小の理由としては、主に中心顧客の高齢化、若者の儀礼ギフト離れが要因として挙げられる。

一方で、親密な友人や家族に対して贈るカジュアルギフトは拡大傾向にある。ギフトEC専門のサイトも増えており、若者の間ではLINEなどで贈り物をし合う文化も当たり前になっており、今後もこの傾向は続くと予想される。

さらには、高齢化層のデジタルシフトが新型コロナウイルスの影響が後押ししたこともあり、急増加した影響もあり高年齢層がECを活用した消費活動を行うことが2020年には予想されている。

市場全体では縮小傾向のお歳暮市場ではあるが、楽天市場で見ると2017年から2019年までお歳暮関連商品が約1.3倍の売り上げ増となっており、2020年もさらなる利用増加が見込まれる。

また2020年はコロナの影響で本来行う予定だったお祝い事を逃している人も多い。例えば地元の友人の結婚式などに参加できなかったなどだ。そのため楽天市場ではユーザーニーズと社会背景を鑑みて「形式的な年末のフォーマルな挨拶ではなく、来年への期待を込めて贈るカジュアルなギフトへ」をコンセプトに今年のお歳暮シーズンのキャンペーンを行う予定だ。定番のグルメはもちろん、帰省できないがオンラインで繋げたときに話が盛り上がる食べ比べセット、健康に配慮したスイーツなどが注目商品とされている。

特集は2020年11月2日(月)に公開予定だ。

クリスマスは主に幼稚園〜小学生のいる母親をターゲットとした施策になっている。12月4日(金)20:00〜12月11日(金):1:59に期間限定でプレゼントをお得に買えるポイントキャンペーンを行う。注文が集中するタイミングでどのような仕掛けを行うかが求められる。さらには商品に対しての信頼性を高めるため大手おもちゃブランドなどと連携した取り組みも行う予定だ。

そしてトレンドはお歳暮と同様、おうちクリスマス。家族や友人へのプレゼントはもちろんだが、外出せず自宅でのクリスマスを彩る商品の需要が高まりそうだ。

そしてクリスマスが終わればすぐに正月。おせちのトレンドも抑える必要がある。楽天市場のおせち関連商品は2017年から2019年で約1.2倍増加しており、今年もさらなる増加が見込まれている。

2021年のおせちは3つトレンドがある。 1つ目が「プチ贅沢おせち」。旅行を控える人が多く、おせちで贅沢をしようと考える人が増えるため、高級おせちが注目されている。2つ目が「1人前おせち」。感染症予防の観点から大皿ではなく、一人用に分けられたおせちの需要増加が見込まれている。3つ目が「好きなものだけおせち」。ニーズの多様化・フードロスの観点から、肉類だけ、海鮮だけといった慣習に捉われない自由なおせちの人気が年々増加傾向にある。

消費者需要への対応が顕著に

お歳暮・クリスマス・正月どのシーズンも、新型コロナウイルスによって大きく変化した年末の過ごし方にどう対応していくかが大きなポイントになっている。旅行に行きにくいシーズンで抱えてしまったストレスをどう家で解消していくのか、お歳暮や正月は昔ながらの慣習に依るところが多いが、2020年〜2021年に限って言えばいい形で今までの常識を変えていく展開も求められていく。

年末商戦は多くの事業者にとって勝負の時期になっているだろう。今年は特にEC需要が高まった1年となった。これをブームで終わらせないためにもE Cは人々の生活に寄り添ったサービスであることを多くの人に体験してもらう必要がある。

楽天市場が展開する年末商戦の特集は多くの人々と接するチャンスになる。怒涛の2020年を締めくくり、2021年を気持ちよく迎えるためにもECへの期待と責任は大きい。


記者プロフィール

西村 勇哉

メディア運営事業部 編集チーム所属
見た目はヒョロイのに7歳から空手を習っています。
他にも水泳、サッカー、野球、弓道の経験有り。
たまにメルマガに登場しますが乃木坂46の話しかしません。
連絡先→nishimura@ecnomikata.co.jp

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