ピッキングシステムの比較!サービスや導入実績をチェックしよう

ECのミカタ編集部

いざECサイトを立ち上げるとき、もっとも重要な部分のひとつが「ピッキングシステム」です。ピッキングに不具合があると、運営側と顧客、双方にとってのストレスになりえます。ベンダーによってシステムの特徴は変わるので、比較検討するのがおすすめです。この記事では、ピッキングシステムの概要から、いくつかのシステムの仕様までを紹介します。

ピッキングシステムとは

そもそもピッキングとは、倉庫内における「指定の商品を集める作業」を意味します。ECサイトでは商品を在庫に保管しているので、注文を受けた時点で取り出さなくてはなりません。そのスピード、正確性が顧客満足度につながるため、非常に重要なプロセスだと言えます。ただし、在庫数が膨大になると、人力でピッキングを続けるには限界が生じます。そこで「ピッキングシステム」を導入し、作業を効率化するECサイトは増えてきました。たとえば、バーコードリーダーをはじめとするハンディターミナルで在庫を管理し、リアルタイムの状況をデータで閲覧できる仕組みが広く知られています。

ピッキングシステム導入のメリット・デメリット

導入のメリット


ピッキングシステムを導入すると、機械が商品を管理してくれるので、取り違えや個数の勘違いといったヒューマンエラーは起こりません。迅速に、顧客の指定した商品を倉庫内からピッキングできます。また、システムの操作さえ覚えれば誰でも簡単にピッキングができるのもメリットです。従業員の経験や技術に左右されず、安定して業務を続けられるのです。そのほか、ピッキングにかかっていた時間を短縮できる結果、出荷数や入荷数を増やせるのもシステムの強みです。

導入のデメリット


逆に、デメリットとしては導入コストが挙げられるでしょう。また、パッケージでピッキングシステムを開発する場合、ECサイトのワークフローに合っていないとかなり苦労します。システムのためにワークフローを変更するといった、本末転倒の事態も起こりかねません。さらに、導入後、システムへの理解度によって従業員の作業効率にばらつきが出るリスクもあります。どのシステムにもメリットとデメリットはあるので、比較検討することが重要です。

Gakken i3 Handy

Gakken i3 Handy

出荷ミスや繁忙期の作業効率化について、強みを持っているベンダーです。学研グループの出版物流とそれ以外の300社以上で培ったノウハウを生かし、クライアントに最適な提案を行っています。代表的なシステムは「Gakken i3 Handy」(特許取得済)で、ネットワークがない場所でも出荷検品が可能です。クライアントの環境をヒアリングしながら、低予算でのシステム導入を考えてくれるのも頼もしいポイントです。

タクテック

タクテック

GAS(ゲートアソートシステム)やピッキング、仕分けなどの物流システムの開発で知られています。株式会社タクテックは「機械ありきの設備からの脱却」をコンセプトに、物流全体の業務改善に役立つシステムを追求してきました。その結果、ピッキングシステムは低コストでありながら誤差率の低い、理想的な運用バランスを体現しています。特に、GASは正確な作業をサポートするだけでなく、クライアントの使用環境に合わせられる柔軟性も兼ね備えています。BtoB向け企業、BtoC向け企業のどちらにも導入実績があるサービスです。

プラティオ

プラティオ

モバイルアプリを手軽に作成できるクラウドサービスです。もちろん、物流における作業をアプリで高速化する手段も提供しています。これまでの物流では、手作業に依存している割合が多かったので情報共有が困難でした。しかし、プラティオでは100以上のテンプレートから選ぶだけで、スムーズに情報共有できる業務アプリを開発可能です。料金プランは月額2万円からで、初期費用を安く抑えられます。在庫管理や出荷管理など複数の業種で導入実績があるサービスで、すぐにでもピッキングシステムを導入したいECサイト向けだと言えます。

ピッキングシステムは低コストで導入しよう

物流の根幹とも言えるピッキングシステムは、できるだけスムーズに導入したいところです。そのためにはまず、低予算かつ手軽に開発できるシステムを選びましょう。そのうえで、自社のワークフローと照らし合わせ、相性を確認していきます。複数のピッキングシステムを比較検討しながら、メリットとデメリットをチェックしていくことが大事です。


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