クラウド在庫管理ソフト「ロジクラ」と店舗クラウドPOSシステム「スマレジ」がAPI連携開始 

ECのミカタ編集部

クラウド在庫管理ソフト「ロジクラ」を提供する株式会社ロジクラ(本社:東京都新宿区、代表:長浜佑樹)は、株式会社スマレジ(本社:大阪府大阪市、代表:山本博士)が提供する店舗クラウドPOSシステム「スマレジ」とシステム連携を開始した。

クラウド在庫管理ソフト「ロジクラ」

「ロジクラ」は、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷まで、全ての物流オペレーションを一括管理することができる。小売店舗や倉庫業にも対応し、マルチチャネルでの物流作業をサポートするクラウド在庫管理のSaaSである。

身近なデバイスを活用した「スマレジ」

「スマレジ」は、iPadやiPhoneなどの身近なデバイスを活用したクラウドPOSシステムである。クレジットカードや電子マネーにも対応しており、多種多様な業種で活用できることで注目を集めている。

新時代を見据えたAPI連携

新型コロナウイルス感染拡大により、打撃を受けた小売店舗でECの立ち上げが進む中、小売業のオムニチャネル化・OMO化はますます加速している。しかし、店舗用、EC用などそれぞれで在庫を確保し、それぞれのチャネルで販売拡大をすることは容易ではない。

そこで、店舗の在庫でもECで販売できるようにするなど、「最小の在庫で最大限の販売機会を創出する」という重要性が高まっていることを受け、店舗クラウドPOSシステム「スマレジ」との連携に至った。今回の連携にともない、主に下記2つのメリットがある。

1.店舗からも倉庫からも配送できるフルフィルメントネットワークを構築
店頭ではスマレジ、店舗バックヤードでロジクラを利用することでECの注文を店舗から配送することができる。店舗を小型の物流倉庫と見立てて店舗からのEC出荷も可能となるため、マイクロフルフィルメント化が可能となる。

2.倉庫在庫と店舗在庫の統合管理で在庫を適正コントロール。欠品させないオペレーションを構築
スマレジで管理している店舗の在庫を、ロジクラの管理画面からも確認することができる。店舗スタッフ、倉庫担当者双方が互いの在庫量をリアルタイムで確認することができる。在庫情報を一元化することで、売れ行きに合わせて在庫をコントロールし「最小の在庫で最大限の販売機会を創る」ことが可能となる。

小売企業のニューノーマル

今回のAPI連携について、両社の代表は下記のようにコメントをしている。

・株式会社スマレジ、代表取締役:山本博士氏
「ロジクラとスマレジの連携を心より歓迎いたします!本連携が、店舗のECおよびレジ運用に係る潜在的不安を軽減し、健全な店舗運営に寄与することにおおいに期待しています。弊社が提供するスマレジはiPadなどを用いた低価格かつ高機能なPOSレジです。スマレジは、APIを通じて様々なソフトウェアやソリューションと連携することを強く望んでおります。この夏、スマレジ・アプリマーケットを公開し、APIを活用した連携アプリ開発とスマレジユーザーに向けたアプリ提供が可能なプラットフォームを実現しました。アプリマーケットの運営を通して、販売データの蓄積と活用を実現し、未来の暮らしをより豊かなものにしてゆきます。」

・株式会社ロジクラ、代表取締役:長浜佑樹氏
「コロナショックがきっかけで、小売企業のスタンダードが変わろうとしています。従来であれば店舗在庫と倉庫在庫など、一元化する必要のなかったものが、小売企業のオムニチャネル化・ OMO化によって統合し、最小の在庫で最大限の販売機会を創ることが小売企業のテーマとなってきています。私たちロジクラは、小売変革期における小売企業の物流面から、新しいスタンダードという意味でのニューノーマルを創っていきます。

一般的に利益率が低いとされている小売業にとって、適正な在庫管理をすることは重要である。在庫を一元管理し、店舗からのEC配送も可能になる今回の連携は、新たな販売機会創出や業務効率化につながっていく。


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