アクセンチュアがビジネットシステムを買収 支援体制を強化
アクセンチュア株式会社(本社:東京都港区、代表:江川昌史)は、株式会社ビジネットシステム(本社:東京都港区、代表:仲田章郎)を買収したことを発表した。
個客中心の包括的な支援体制を強化
eコマースの進化に伴い、企業は個客を中心に据えた最適な購買体験の実現に向けた変革を加速させている。今回の買収により、ビジネットシステムが持つ優れたeコマース体験を実現するサイト構築と運用力、アクセンチュアが持つテクノロジーと人間の創意工夫に裏打ちされた、デジタルの立案、実行から生産、物流に至るまでバリューチェーン全体のプロセスに精通した知見が融合。これにより、オンラインとオフラインの垣根のない、一貫した顧客体験が実現され、一気通貫したデジタル変革に向けたユーザーの支援体制がさらに強化される。
ビジネス全体の変革支援
ビジネットシステムは1999年の創業以来、国内アパレルをはじめとした小売業界を中心に60社以上の企業のECサイトの構築やシステム開発・運用を手掛けてきた。特に、セールスフォース・ドットコムのクラウド型eコマースソリューションである「Salesforce Commerce Cloud」をベースとした開発力が非常に高く、国内トップレベルの実績を誇る。また、「Salesforce Commerce Cloud」とシームレスに連携するOMSを自社開発し、アパレル以外の業種における導入実績も持つ。
アクセンチュアでは、ビジネットシステムが持つ優れた資産および新たに参画する約40名の高い専門性により商品やサービスのタッチポイントの最適化で優れた顧客体験を創造する。加えて、企業やブランドの存在意義に立脚し、経営そのものを顧客体験の創造を中心としたビジネス全体の変革支援を担うアクセンチュアインタラクティブが提供するサービスの強化につなげる。
各企業のコメント
■アクセンチュア株式会社、代表:江川昌史氏
「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により日本でも新たな生活様式が推進される中、消費者の購買行動は今まさに大きな変化を迎えています。小売企業が消費者のニーズを的確に捉え、競争優位を確保していくためには、さまざまなデバイスの活用を前提とした顧客接点のデジタル化や実店舗とのオムニチャネルを通じ、一人ひとりの消費者を個として理解し、よりきめ細やかな体験を提供することが求められています。アクセンチュアはビジネットシステムの買収を通じ、eコマース領域における戦略からシステム設計、開発、運用までの一連のサービスをエンド・トゥー・エンドで提供する体制を強化し、お客様のビジネスの成長を支援してまいります」
■アクセンチュアインタラクティブ、CEO:ブライアン・ウィップル氏
「アクセンチュアが行うすべての投資は、お客様の将来の成功に向けた投資です。ビジネットシステムの買収は、複雑でありつつも消費者との接点として重要性が高まるeコマース領域において、お客様の成長に向けた支援体制をさらに強固なものにしていくというアクセンチュアの決意の表れでもあります」
■株式会社ビジネットシステム、代表:仲田章郎氏
「デジタルが生活に深く浸透していくにつれて、消費者はデジタルを介して提供されるサービスにさらなる利便性と「個客」の体験を求めています。企業は、このような消費者のニーズに機敏に対応すべく、消費者とのデジタル上の最も重要な接点の一つであるeコマースの内製化を図り、顧客理解のさらなる深耕に舵を切り始めています。このような市場全体が大きな転換期を迎える中で、当社が20年かけて培った業界屈指のeコマースサイトの構築、運用に関する実績と、アクセンチュアが誇る体験を軸に据えた企業変革力とを融合させることで、お客様のさらなる成長に貢献できると確信しています」
アクセンチュアでは、グローバルで幅広く提携しているセールスフォース・ドットコムなどのエコシステム・パートナーとの更なる協業を通じ、支援体制を強化するとしており、今後の動きにも注目である。