QRコードで瞬時に顧客の採寸データを連携する「Bodygramマーチャントダッシュボード」の本格提供開始 AIによる採寸精度が飛躍的に向上

ECのミカタ編集部

Bodygram Japan株式会社は、AI推定採寸アプリ「Bodygram」のデータを、QRコードの読み取りのみで専用ダッシュボード上で共有できる企業向け採寸データ閲覧サービス「Bodygramマーチャントダッシュボード」の本格提供を開始したと発表した。

専用ダッシュボードの付与のみで完結するサービスのため、事業者は最短1日で最新の採寸テクノロジーを取り入れることができる。

「Bodygramマーチャントダッシュボード」本格提供開始

Bodygram Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、CEO:Jin Koh、以下「Bodygram Japan」)は、自社開発のAI推定採寸アプリ「Bodygram」のデータを、QRコードの読み取りのみで専用ダッシュボード上で共有できる企業向け採寸データ閲覧サービス「Bodygramマーチャントダッシュボード」を複数企業へ本格的に提供開始した。

同サービスは既存の無料アプリ「Bodygram」のデータシェア機能を活用し、導入に際して特殊な開発工程を必要としないため最短1日かつ安価で導入することが可能だという。

専用ダッシュボードの付与のみで完結するサービスのため、事業者は手軽に最新の採寸テクノロジーを取り入れることができる。

非接触ニーズの高まりで新しい接客方法、接客スタイルが求められるアパレル店舗や、商品の身体へのフィット感が購入のハードルになり得る通販などでの活用が想定されており、同社は今後、BtoBのサービスとして展開の幅を広げていく構えだ。

AIで幅広い体型タイプを高精度に採寸可能に

AIで幅広い体型タイプを高精度に採寸可能に

「Bodygramマーチャントダッシュボード」は、利用企業・店舗ごとに発行されるQRコードを顧客が読み取るだけで、「Bodygram」アプリで計測したデータを瞬時に企業・店舗が管理するダッシュボードへ連携できるBtoB向けサービスだ。

「Bodygram」アプリは、32,000以上の点からなる3Dボディデータを基に学習したAIで、幅広い体型タイプを高精度に採寸できるという。

消費者は自身のスマートフォンにダウンロードした「Bodygram」アプリで計測を行い、提携先企業指定のQRコードをBodygramアプリで読み取ることで、店頭で接客を受ける際にも非接触で身体サイズデータを提供できる。また、オンラインショッピングにおいてもサイズ感をスムーズに確かめることが可能となる。

企業や店舗は、導入時に付与される専用ダッシュボードで顧客の採寸データを閲覧できるため、接客に活かすことはもちろん、新たなサービスや製品開発などにも活用することができる。

「Bodygramマーチャントダッシュボード」本格提供の背景

2019年の技術提供開始以来、Bodygram Japanは、BtoB向けの技術提供においては長期の開発を伴うAPI連携を行なってきた。

しかし、開発には費用と長い時間を要するため、「Bodygram」のAI推定採寸技術のビジネスへの導入を検討する店舗・企業において、気軽にテスト利用しにくいという課題があった。

昨年は、コロナ禍で接客スタイルに大きな変化を求められたデパートなどの小売店で「Bodygram」アプリの試験導入がスタートするなど、新しい提供スタイルを求める声が寄せられたという。

こうした背景から、「大規模開発なしに手軽に技術を導入したい」「まずはテスト導入で効果を試してみたい」というニーズに応えるべく、QRコードの読み取りのみで採寸データの連携が完了する本サービスの提供に至ったそうだ。

「Bodygram」体験者の7割以上が商品を購入

「Bodygramマーチャントダッシュボード」を導入済の株式会社そごう・西武 リーシング本部 商品計画部 車田裕樹氏は次のようにコメントしている。

「そごう・西武では、コロナ禍でも安心してお客様にお買い物を楽しんでいただきたいという思いから、「Bodygram」のサービスを2020年11月より西武池袋本店とそごう横浜店に導入いたしました。

洋服を着たまま2枚の写真を撮影するだけで採寸できるという手軽さだけでなく、サイズの正確性は、弊社のベテランフィッターも驚くほどです。お客様からも、直接触れずに短時間で採寸してもらえるのはとても便利とご好評いただいております。

また、「Bodygram」のサービスが百貨店に来店するきっかけとなり、特に若い方のサービス利用の体験にもつながっております。サービスを体験いただいたお客様の約6割が20~30代で、体験いただいた方の7割以上が商品の購入につながるなど、新しいお買い物体験を楽しんでいただいています。」

ファッションへの関心が高くても、自身のサイズデータを正確に把握している人はほとんどいない。そのため、スーツ等をオーダーする際には採寸が必要になるし、オンラインショッピングの際は、自分が持っている服の丈の長さを測って、購入しようとしている商品のサイズが自分に合いそうかを確認したりする。

「Bodygramマーチャントダッシュボード」の本格提供は、リアル店舗においてもECにおいても、フィッティングの障壁をなくすことにつながる画期的なサービスだ。

ファッションECで、自分の採寸データに基づいてマッチ度が表示されるような機能が広がれば、オンラインでのファッションアイテムの購入で失敗する人が減るのではないだろうか。

ECのミカタ通信21号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事