ヤフーショッピングでECサイトをオープンする基礎知識

ECのミカタ編集部

ECサイトの需要が高まる中、大手モール型ショッピングサイトのヤフーショッピングへ新規出店を検討する企業が増えています。競争率の高いヤフーショッピングでは、より良いサイトを制作することが重要です。今回の記事では、ヤフーショッピングのサイトの制作手段について詳しく解説します。

ヤフーショッピングでECサイトを制作する方法

まずは、ヤフーショッピングに出店する流れについて説明します。

テキスト

出店までの流れ
ヤフーショッピングに出店するには、ヤフー独自の審査を通過する必要があり、このような流れで進めます。

①出店申請
YahooJAPAN IDや、クレジットカード情報、出品商材情報、販売許可証などの必要書類を提出し、申込手続きを行います。

②契約審査
ヤフーから代表者確認の電話が入り、口頭で質問に応答します。

③審査結果通知
出店審査完了通知がくると、審査通過です。
通知メールにはストア情報、アカウント情報が記載されています。ヤフーショッピングでストアを運営する際、作業を簡単に行える運営ツールとしてストアクリエイターproを使用します。ストアクリエイターproにログインし、ストア開店準備のサイト制作を行います。

④開店審査
ストアの開店準備ができたら、開店審査の申請を行います。審査通過後、開始日の通達が届き、作成したサイトが公開されます。最初の申し込みから約3週間ほどで出店が可能です。

テキスト

独自でサイトを制作する場合
サイト制作は独自で作成する場合と、制作代行会社を利用して作成する場合があります。
独自でサイトを制作する場合は、先ほど説明したストアクリエイターproを使います。
ストアクリエイターproでは、ECサイトの中で最も顧客が閲覧するトップページの編集を行います。

①基本情報の設定
・配送方法、送料
・ストア情報
・会社情報
・お買い物ガイド
・プライバシーポリシー
・販売商品やカテゴリ

上記のストアの基本的な情報の入力をします。これらは予め決定している場合が多く、入力フォームに沿って入力するだけなので誰でも簡単に行うことができます。実は、ここまで設定すれば最低限のストアページが完成します。

②画像設定
販売商品、オススメ商品、新着商品などの商品に関する画像の設定を行います。

③各種設定
サイト上部に表示される看板、顧客に対するお知らせ掲示板などのカスタマイズを行います。ヤフーショッピングでは外部リンクの貼り付けが許可されているので、自社サイトへの外部リンクバナーの貼り付けを行います。以上が独自でサイトを制作する大まかな流れになります。

テキスト

制作代行会社を利用してサイトを制作する場合
制作代行会社を利用した場合はこのような流れになります。

①代行会社へ作成依頼
代行会社が決定したら、作成の依頼を行い、サイトを構築するにあたり必要な情報を提出します。代行会社ではサイト全体のデザインも行う場合が多い為、デザイン面に関する要望なども伝えます。

②サイト制作
代行会社が依頼情報を元にサイトを作成します。修正や追加店を都度代行会社とすり合わせを行います。

③掲載
代行会社へ操作権限を渡し、ストアページに制作したサイトを接続したら、サイト運用開始です。

以上が代行会社を利用しサイトを制作する流れです。
多くの出店者は開店準備であるサイトの構築に時間をかけてます。しかし、企業はサイト構築をいかに効率よく、質の良いものにするのかを考えなくてはいけません。そこで効率と質を優先し、サイト制作を制作代行会社に委託する企業が増えています。

制作代行会社を利用するメリット・デメリット

サイトの制作を代行会社に委託するメリット・デメリットはどのようなものが考えられるでしょうか?

メリット


クオリティの高いサイトで運用ができる
Webサイトの制作を日々行うプロが制作したサイトはクオリティが高いです。独自でサイトを構築する場合、スキルや知識がないと最低限の情報しか掲載することができないでしょう。さらに、出店したばかりだとヤフーショッピングの中でのEC運営ノウハウもありません。ヤフーショッピングで顧客に閲覧してもらいやすいサイトを開店直後から運用できることは、企業にとって大きなメリットになります。

無駄な時間の削減
独自でサイトを制作する場合、ストアページを完成させるまで時間と労力がかなりかかります。
しかし、代行会社を利用すればそのような不安は解消されます。
制作会社との契約はサイトの完成日時の確認後行うので、計画的にストアを開店することが可能です。
また、サイト制作にかける労力をメイン業務にあてることができるので、効率も良いです。
代行会社を利用した場合、最短3営業日でサイトが完成します。

完成後のメンテナンス依頼
実際にストア開店後、ストアページに記載されている情報の訂正や、新しいデザインへの変更依頼などの発生が予想されます。
代行会社を利用したサイト制作だと、簡単にサイトメンテナンスの依頼ができます。
自身で変更することが難しい部分であっても、依頼すれば簡単に変更可能です。

デメリット


費用
1番のデメリットは、制作にかかるコストです。代行会社を利用しサイト制作したときの費用相場は約5万円ほどです。デザイン性に優れていたり、制限のないプランだと30万近いものも中にはあります。自社の予算に合ったプランを展開している代行会社を選びましょう。

社員のスキル向上が見込めない
代行会社を利用することで、社員のWebノウハウが蓄積されません。今後もECサイトを運営することを考えれば、自社でサイト構築ができるようになると、コストカットに繋がります。

更新が簡単にできない場合も
代行会社を利用した場合のメリットで、メンテナンス依頼ができる点をあげました。しかし中には、制作元が一括で管理するサイトシステムになっている場合もあります。すぐに更新したい情報があったり変動しやすい情報を掲載する場合、変更に時間がかかるので、顧客に最新の情報を伝えることが難しくなってしまいます。

ヤフーショッピングのサイト制作代行会社おすすめ5選

代行会社を利用するメリット・デメリットは理解できましたか?デメリットがあるものの、デザイン性の高いサイトをすぐに運営することができるのは企業にとって捨てがたい魅力なのではないでしょうか。それでは実際にどの会社を選べば良いのでしょうか?それぞれの特徴とともにご紹介します。

開店まで全てお任せ!制作革命


2017年、ヤフージャパンコマースパートナーの中でエキスパートとして認定されたECソリューションズが提供するサービスです。テンプレートを用いた制作は避け、低コストでもデザインのオリジナリティが欲しい企業におすすめできます。

おまかせらくらくパックでは、下記のサービスを110,000円(税込)で行います。
①TOPページ制作
②9ページの商品ページ制作
③ストア情報の登録
④100点までの商品登録
⑤お買い物ガイド設定
⑥開店申請

開店申請まで任せることができるので、他の業務にも力を入れることができます。また、すぐにでもストアを開店させたい人向けの開店レスキューサービスのプランもあり、33,000円(税込)、最短3営業日でサイト制作を行います。

スマホ版デザインも!新デザイン仕様に合わせた開店プラン


ヤフーショップ制作実績7000社以上の株式会社アイフラッグが提供しています。55,000円(税込)の新お手軽プランと、110,000円(税込)のしっかり開店プランがあります。

どちらのプランも共通して下記のサービス内容が含まれます。
①開店の初期設定
②開店申請代行
③看板作成
④ストア画像
⑤スマートフォン版看板作成

しっかり開店プランでは看板内のバナーリンク5枚の作成、スマートフォントップページにも設置するボディバナー5枚の作成が追加されます。
スマートフォン表示バージョンのバナー作成も含まれている為、スマートフォンを使って閲覧する顧客がより利用しやすいサイトの運用が可能です。

自分で更新したい人向けのスタートパックあり!


ベストストアアワード2020パートナー特別賞を受賞した有限会社ブレイントラストが提供しています。ヤフーショッピングがいま最もおすすめしているスタートプランです。1番のおすすめポイントは、企業が随時更新することができるサイトを構築している点です。初心者でも簡単に更新できるように作成してもらえるので、商品やストアの情報が変動しやすいい企業におすすめです。

広告のプロ電通による新プラン!


広告業界のトップを走る電通のグループ会社、株式会社電通ダイレクトが提供します。2021年7月に営業を開始した会社です。

ストア制作会社では珍しい成功報酬型をとっています。ストアの売上1,000,000円未満は275,000円から、1,000,000円以上は売上の25%の支払いが発生します。なんといっても高い信頼度のある企業が行う新規顧客を獲得するためのSEO対策、モール内の広告運用は魅力的です。大きなEC運用展開を見込む企業は検討して見てもいいのではないでしょうか。

最安2,728円!驚異的価格で簡単にサイト制作


アルゴノーツ株式会社は圧倒的価格でのサービスを提供しています。2,728円(税込)の簡単ぽっきりプランでは、必要な情報の入力とテンプレートを選択するだけで簡単にサイトを作成することができます。「ストア制作の知識がないため独自で制作できない」、「出店にかかる費用を極力抑えながら、デザイン性が欲しい」などの不安を抱える企業にぴったりです。各種パーツの選択・配置がカスタマイズでき、自動化などの機能があるこだわりカスタムプランでも21,780円(税込)です。個人で販売を検討する方にもおすすめできます。

ヤフーショッピングで利益をあげるポイント

ヤフーショッピングでのサイト運営プランに合う制作代行会社は見つかりましたか?サイト制作ができたらいよいよ販売が始まります。最後に、ヤフーショッピングでより利益をあげるポイントについて解説します。

販売分析ツールの活用


ヤフーショッピングに出店していれば、無料で統計・分析ツールが利用できます。注文数や訪問者数などの基本的な情報はもちろん、どんなキーワードを検索しサイトを訪れたのか経路別にグラフ化をし表示できます。顧客がどのバナーをより多くクリックするのかがわかれば、制作代行会社にバナーデザイン更新や設置場所変更の依頼が行えるのでより良いサイトに更新し続けることができます。顧客の分析を行うことで、リピート率が上昇し、全体的な利益アップが期待できます。

外部リンク設置の活用


ヤフーショッピングは大手モール型ECサイトにしては珍しく、サイト内に外部リンクの設置が可能です。自社ECサイトのリンク掲載により、よりブランドイメージを顧客に定着させやすくなります。

独自の販売促進企画に参加


ヤフーはTポイントやPayPayを利用したサービスに特化しています。これをいかに利用するかが顧客獲得に繋がります。毎月5日・15日・25日に「5のつく日キャンペーン」を実施していて、購入すると最大5倍のポイントがつきます。キャンペーン実施日は、ユーザーの購入意欲がより高まっているので、お店側にとっても販売チャンスが高まります。クーポン発行機能もあるので、キャンペーンと併用し販売戦略を立てましょう。

ショップ評価をあげよう


商品購入後、顧客のレビュー投稿によりショップが評価されます。このショップ評価が高ければ高いほど、ヤフーショッピングで表示されやすくなります。高評価をつけてもらうには、良い商品を届けるのはもちろんのこと、お客様への丁寧な対応が必要です。制作代行会社の中には、EC運営の代行を行うプランを提供する会社もあります。自社で運営することに不安を抱える企業は、運営の代行を検討しても良いでしょう。

最後に

今回は大手モール型ECサイトヤフーショッピングのサイト制作について詳しく解説しました。全ての業務を企業が行うのではなく1部の作業をプロに制作を任せることで、企業にとっての利点は多くなるのではないでしょうか。効率よく質の良いECサイトの運営をするために必要な選択をしていきましょう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事