株式会社SCINEX (本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：村田 吉優、以下「SCINEX」、読み方：サイネックス)は、特産品などを扱う食品製造や卸企業のEC販路拡大を支援するマーケットプレイス型サービス「シイレル」を開始した。

サプライヤー・ECバイヤー双方にメリット

SCINEXは、企業理念である地方創成の新たなサービスとして特産品などを扱う食品製造や卸企業のEC販路拡大を支援するマーケットプレイス型サービス「シイレル」を開始した。

EC販路拡大をのぞむ企業（サプライヤー）は簡易な登録でシイレルでの商品販売が可能となり、新たな商品を探すECバイヤーへの露出が拡大し、新たな販路拡大が図れるものとなっている。

シイレルでは、消費者への直送・1個から発注が可能など、ECバイヤーが在庫リスクを抱えることなく商品ジャンルの拡大・新商品の確保ができるなどメリットがあり、サプライヤー・ECバイヤー双方にメリットがあるサービスだとしている。

シイレルの特徴

同社がまとめるシイレルの特徴とメリットは次の通りだ。

◆未回収リスクの回避
シイレル内での決済方法としてネットプロテクションズの決済サービス（NP掛け払い）を導入。これにより遅延・未払い・貸倒れなどの未回収リスクを回避できる。

◆受注の一元管理
サプライヤーごとに管理画面を渡すので、取引するECバイヤーが増えるのに比例して注文が増えても受注画面にて一覧で管理可能。注文データのcsvダウンロード・アップロードにて一括注文対応もできる。

◆販売先の自動拡大
シイレルを運営するサイネックスはサプライヤーの販路拡大を支援するためにWeb広告、プレスリリース、メディア、展示会などで販売者となるECバイヤーにシイレルを周知・誘導する。サプライヤーは商品を登録するだけでシイレルに登録したECバイヤーへ自社製品を周知拡大できる。

◆FAXで注文通知
食品企業によっては、メールでは発注に気が付かず受注漏れの恐れがある為、FAXでの発注を希望する企業も多く、シイレルでも発注方法はメール通知とFAX通知が用意される。

◆直接では取引出来なかったサプライヤーとの取引が可能
ECバイヤーは、今までサプライヤー側の企業与信などで取引が出来なかった商品もシイレルを通すことで販売が可能となる（※一部、取引不可の場合もある）。

◆NP掛け払いで支払いをまとめることができる
通常、新規商談の場合は、サプライヤーはリスクを避けるために前払い入金が必須になる場合が多いが、シイレルはNP掛け払いを導入しているため、まとめて月末支払いとなり、支出をコントロール・業務を効率化できる。

◆ドロップシッピング（無在庫販売）での取引が可能
シイレルに商品登録するサプライヤーには基本的には産地直送（メーカー直発送）での対応に協力してもらっている。ECバイヤーは自社サイトで注文を受注した後、シイレルに注文することで自社サイトの顧客へ直接メーカー発送される為、無在庫での販売が可能となり、在庫リスクを回避できる。

◆商品データを楽天csv形式でダウンロード可能
シイレルに登録されている商品は楽天市場のフォーマットでのcsvダウンロードが可能だ。商品情報を入力する必要がなく、商品登録から販売まで商品登録の作業時間を短縮することが可能だ。

ECを通して地方創生に寄与

公表に際して同社では次のように述べている。

「サイネックスは、地方創生のプラットフォームの役割を担う社会貢献型企業として様々なサービスで『公共』と『地域経済』2つの領域から、地方創生の実現支援を行っております。

BtoCのEC市場では、食品EC化率はまだまだ低く、地方企業が自社でEC市場への参入・EC販売店との取引拡大に至るまでは力がそそげないのが現状です。

関わりのある企業からのお悩みの声を聞く中で、サイネックスとしてネット上での販売場所『市場（マーケットプレイス）』を作り、サイネックスが窓口となることで課題解決が行えるのではないかと考え、新たな地方創生サービスとして展開いたしました」

今回、新たなサービスとして立ち上げられたシイレルは、EC販路拡大をのぞむ食品企業と新たな商品を探すECバイヤーをBtoB仕入れでつなぎ、サプライヤーとバイヤー双方にメリットがもたらされるサービスとなっている。

注目される産直ECの分野に新たな風を吹き込み、EC市場そのものの発展にも寄与することに期待したい。