おすすめPOSレジ比較16選!システム内容やメリット・デメリットを徹底解説

ECのミカタ編集部

POSシステム(レジ)について

POSシステムとは、顧客や販売の情報を管理できるレジシステムです。Point Of Salesの頭文字をとって、POSレジと呼ばれています。主にBtoCビジネスにおいて導入されるケースが多く、小売や飲食をはじめ、業種を問わず導入されています。POSレジを導入すると、レジでの決済時に自動でデータを集積しておけるため、データ収集や分析にかかる工数を削減できるでしょう。

POSシステムの機能

POSシステムの主な機能は、以下の3つです。
・売上情報管理
・顧客情報管理
・商品情報管理
以下では、それぞれの機能について紹介します。

売上情報管理


売上情報管理とは、売上金額や決済情報に関する記録です。売上や利益の計算、過去の購買データの参照などに活用されます。

以下は、売上情報管理にあたる情報の一例です。

・売上登録
・釣銭計算
・決済
・レシート発行
・売上分析
・売上ジャーナル

顧客情報管理


顧客情報管理とは、顧客の属性、オーダーや予約の状況に関する記録です。顧客分析、オーダーや予約の確認などに活用されます。

以下は、顧客情報管理にあたる情報の一例です。
・顧客情報登録
・オーダー管理
・予約管理

商品情報管理


商品情報管理とは、商品の仕入れや在庫に関する記録です。原価や仕入れ時期の確認、発注などに活用されます。
以下は、商品情報管理にあたる情報の一例です。
・商品データベースの管理
・在庫管理
・発注依頼

POSレジ導入のメリット

POSシステムを利用すると、顧客や商品の情報を一元管理できます。情報の管理や検索に最適化されているため、シンプルに操作できるうえ、リアルタイムであらゆる情報を取得できます。

また、POSシステムの導入によって分析しやすくなる点もメリットです。さまざまな情報を整理するだけでなく、必要に応じて抽出できるため、集客や売上の傾向を簡単にチェックできます。POSシステムで収取したデータを活用できれば、より緻密なマーケティングにもつながるでしょう。

POSレジ導入のデメリット

POSシステムの導入にはコストがかかります。POSシステムを備えたレジは一般的なアナログレジに比べて高価であるため、1台あたり50万円ほどの費用がかかるケースもあります。さらに、飲食店でオーダーを管理する場合であれば、スタッフ人数分の端末も必要です。また、すでにタブレットやスマート端末を利用していても、POSレジが対応していなければ買い替えなければいけません。

【2021年最新】POSレジシステム比較16選

POSシステムの多くは、基本的な機能に加えて、独自の特徴や機能を備えています。たとえば、業種ごとに特化した機能や外部システムとの連携などです。以下では、よく導入されているPOSシステム16選について、機能や費用を比較します。

スマレジ


スマレジは、100,000以上の導入実績をもっているPOSシステムです。クラウドサービスのスマレジは、システムの自動アップデートを備えているうえ、機能性の高さが評価されています。
また、アプリのみで利用する場合、無料で導入できる点もメリットです。サポート体制も充実しており、トラブルの際にはメールや電話によるサポートや代替機の提供を受けられます。

ユビレジ


ユビレジは、iPadに対応したPOSシステムです。決済や会計、売上分析や予約管理をはじめ、さまざまなシステムと連携しています。また、直感的に操作できるUIも特徴的です。シンプルに操作できるシステムとなっているため、パートタイマーの多い職場においても導入しやすいでしょう。ユビレジは、月額6,900円から利用できます。

Airレジ


Airレジは、500,000以上の導入実績を誇るPOSシステムです。キャッシュレス決済サービスのAirペイと提携しているため、Airペイを導入している店舗ではスムーズに導入できるでしょう。
また、レジシステムだけであれば無料で利用できる点も魅力的です。通信環境の整っている場所では、iPadとレシートプリンターさえあれば導入が可能です。基本のレジ機能だけであればコストがかからないため、中小規模の事業者でも導入しやすいでしょう。

StoreTouch(ストアタッチ)


ストアタッチは、ヘアサロン専門のPOSシステムです。初期費用や月額費用がリーズナブルであるうえ、アプリをダウンロードすればすぐに利用できる手軽さをもっています。また、ヘアサロン専門のシステムとして最適化されており、基本的なPOSシステムの機能に加えて、カルテ機能もついています。POSシステムで顧客情報とカルテを一元管理することによって業務効率化につながるでしょう。

POS+(ポスタス)


ポスタスは、業態ごとにさまざまなサービスを提供するPOSシステムです。小売店、飲食店、サロンと、それぞれの業態ごとにサービスを分けることによってプラットフォームを最適化しています。たとえば、飲食店向けのPOS+ foodでは注文やテーブルの管理機能、サロン向けのPOS+ beautyではスタイリストマイページや予約管理などの機能が実装されています。
初期費用は450,000円、月額費用は12,000円です。

blaynレジ(ブレインレジ)


ブレインレジは、飲食店専用のPOSシステムです。飲食店に特化して機能がチューニングされているため、テーブルごとの会計管理や個別会計、商品ごとの詳細アレンジなどを実装できます。モバイルオーダーやデリバリーに関するサービスとも連携しており、新たなサービスの展開にも役立つはずです。基本的な機能のみを無料で利用できる無料プランがあるのもうれしいポイントです。

Orange POS(オレンジポス)


オレンジポスは、カスタマイズ性の高さを強みとするPOSシステムです。業態や運用体制に応じて機能をオーダーできるため、クライアントごとにプラットフォームの最適化が可能です。
基幹システムをはじめ、あらゆる外部システムとの連携もでき、1,000店規模の大手チェーンにも導入されている実績があります。基本料金は月額9,800円、機能を追加するには別途費用が発生します。

ワンレジ


ワンレジは、飲食店専用のPOSシステムです。もともと飲食店を経営していた方が考案したシステムで、飲食店におけるオペレーションの最適化に力を入れています。導入後は講習会やレクチャーが設けられるほか、24時間体制のコールセンターがサポートにあたっているため、万が一のトラブル時も安心です。導入費用は公式サイト上で公開しておらず、問い合わせが必要です。IT導入補助金の対象ベンダーにも認定されているため、特定の条件を満たせば導入に際して支援を受けられます。

パワクラ


パワクラは、ECを展開する事業者に向いているPOSシステムです。EC連携がパッケージ化されており、一元管理によって業務負担を軽減できます。さらに、複数店舗とECの販売状況をリアルタイムでシェアできるため、売れ筋在庫と滞留在庫の把握でき、在庫数の最適化にもつながります。そのほかにクーポンや各種キャッシュレス決済への対応など、販促機能も充実している点が魅力です。随時キャンペーンを実施しているため、タイミングによっては大幅なコストカットを実現できる可能性もあります。

poscube(ポスキューブ)


ポスキューブは、ミシュラン選出レストランにも採用されているPOSシステムです。飲食店専用の設計となっており、オーダーエントリーシステムも兼ねています。メニューやオーダーの管理から売上分析まで、あらゆる業務が一つのシステムに集約されています。新宿区にショールームを設けており、導入前に操作性を確認できる点も特徴的です。飲食店の規模やチェーンの有無に応じて提案内容が変わるため、費用の確認には問い合わせが必須となっています。

NECモバイルPOS


NECモバイルPOSは、iPadやiPhoneに対応したクラウド型POSシステムです。大手電機メーカーのNECが開発するシステムのため、安定性には定評があります。飲食店を主なターゲットとしたシステムで、幅広い規模の店舗に導入されている点も特徴的です。トライアル版のみ無料で利用できますが、本格的に運用する場合は見積もりの取得が必要です。

Square Invoices(スクエアインボイシーズ)


スクエアインボイシーズは、在庫管理やEC販売をはじめ、幅広い業務に対応できるPOSシステムです。あらゆる業務を連携して効率化を図れるため、データ管理にかかる工数や労力を削減できます。導入前後のサポート体制にも強みをもっており、営業チームやコールセンターがクライアントをサポートしています。チュートリアル動画やオウンドメディアでの記事なども発信しているため、情報源も豊富です。

ソフトウェアは無料、ハードウェアは導入端末によって費用が異なるため、公式サイト上でのシミュレーションが必要です。

UレジFOOD


UレジFOODは、飲食店に特化したPOSシステムです。顧客は各テーブルのタブレット端末を利用していつでもオーダーできるほか、セルフレジを導入すれば無人会計もできます。導入時には、メニューの初期登録、デバイスの設置作業などをすべて依頼できるのもうれしいポイントです。導入後は24時間体制のコールセンターによるサポートが標準提供されます。
導入費用は公開しておらず、問い合わせが必要です。

でん票くん


でん票くんは、伝票を電子化するクラウドPOSシステムです。飲食店に特化したシステムとなっており、オーダーエントリーシステムを備えたPOS機能を提供しています。また、顧客のスマートフォンからも注文を受け付けられるシステムを実装している点も特徴的です。テーブルに1台の端末を置くのではなく、来店客全員がそれぞれのスマートフォンから注文できるため、注文の送信作業はより手軽になります。基本的な機能は、月額1,100円から利用できます。

EasyPOS(イージーポス)


イージーポスは、業種ごとにパッケージ化されたPOSシステムです。イージーポスで対応できる業種には、小売店・アミューズメント・サロン・飲食店などがあります。POSシステムに求められる機能や要件は業種によって異なるため、専用にチューニングされているのは大きな強みです。また、問い合わせから最短3日で導入できる点も魅力的です。業界トップクラスのスピード感をもっているうえ、初期費用もかかりません。

smao


smaoは、オーダーから会計までを一貫してサポートするPOSシステムです。テーブルの端末からオーダーされるとキッチン端末でオーダーをプリント、キッチン端末では注文状況を確認でき、管理端末経由でレジに送信されます。注文フローの自動化によって工数削減や人的ミスの解消につながります。
初期費用無料、月額10,000円から利用できるため、導入時のコストも抑えやすいでしょう。

まとめ

POSレジは、業務負担軽減、工数削減をはじめ、さまざまなメリットをもたらします。導入費用も数千円ほどのサービスが多く、コストパフォーマンスの面でも優れたシステムです。
近年ではPOSシステムの利用率も高まっており、業種特化型やマルチデバイス型など、さまざまなタイプのPOSシステムが生まれています。機能や費用を比較したうえで検討するとよいでしょう。

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