【楽天ラクマ調査】欲しい物をまずフリマアプリで探す10代は、約7割

ECのミカタ編集部

楽天グループ株式会社(以下「楽天」)が運営するフリマアプリの楽天「ラクマ」は、同サービスにおける10代のユーザー1,523名を対象に、「10代のリユースに関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

調査エリア:全国
調査対象者:15~19歳の楽天「ラクマ」ユーザー
回収サンプルサイズ:1,523サンプル
調査期間:2022年1月21日(金)から1月24日(月)
調査実施機関:楽天「ラクマ」

「欲しいも探しは、まずフリマアプリで」約7割

「欲しいも探しは、まずフリマアプリで」約7割

「ファッションアイテムなど、何か欲しい物がある時にまずフリマアプリで探すか」について質問したところ、「当てはまる」(36.7%)、「やや当てはまる」(32.2%)が約7割(68.9%)だった。

「当てはまる」、「やや当てはまる」と回答した1,050名を対象に、「欲しい物がある時にまずフリマアプリで探す理由」を質問したところ、「より安く買えるから」(84.9%)が最多となり、次いで、「他の店舗で在庫が無い物だから」(27.7%)、「よりエコだから」(15.6%)、「使わなくなった時にまたフリマで売りたいから」(14.8%)という結果となった。

より安く買うために、欲しい物をまずフリマアプリを探す10代は、コスト意識の高い人が多いと分析している。

「買う時にリセールバリューを意識する」約5割

「買う時にリセールバリューを意識する」約5割

「フリマアプリに限らず、普段の買い物の際にリセールバリューを意識しているか」について質問したところ、「当てはまる」(21.5%)、「やや当てはまる」(30.2%)との回答が約5割(51.6%)だった。

「普段の買い物の際に リセールバリューを意識している」と回答した786人に「意識する理由」を質問したところ、最も多かった回答は「売ったお金で、また他の服・物を買えるから」で7割半ば(76.2%)だった。

次いで、「欲しい人がいるかもしれないから」(35.6%)、「ゴミにして廃棄したくないから」(35.1%)、「家に置くスペースがなく、一定期間使ったら売るつもりだから」(8.7%)という結果だった。

売却することでその売上金を次の消費に使いたい、という堅実な消費行動が見られると同時に、「他に必要としている人がいるかもしれない」、「ゴミにしたくない」、というサステナブルな行動への価値観が意識にあることがわかったとしている。

また「買った服や物を使わなくなった時にフリマで売るために、日ごろ気を付けていること」について任意回答で質問したところ、93.5%(1,424名)がフリマアプリでの出品を見越して気を付けていることがあることがわかった。

気を付けていることとしては「汚さないように綺麗に保つ」(63.0%)が最多となり、次いで「記名をしない」(33.2%)、「リメイクなどの加工をしない」(23.3%)、「タグや箱など、付属品を取っておく」(21.1%)、「服の場合、折り目や皺をつけないようにする」(11.8%)という結果だった。

「リユースやSDGsに興味関心がある」約6割

「リユースやSDGsに興味関心がある」約6割

「『リユース』や『SDGs』に興味関心があるか」について質問したところ、「ある」(29.2%)と「ややある」(32.5%)を合わせた回答は約6割(61.7%)だった。「あまりない」(19.2%)と、「ない」(7.1%)を合わせた回答は2割半ば(26.3%)、「分からない」(12.0%)は約1割となった。

「リユース」や「SDGs」に興味関心が「ある」、「ややある」と回答した939名を対象に、その理由を質問したところ、「これからの地球の環境が心配だから」(54.8%)が最多で、次いで「社会にとって重要なことだから」(52.2%)、「学校で学ぶトピックだから」(36.5%)、「自分にできることを常に考えているから」(15.8%)という結果だった。その他の自由回答では、「他に必要としている人がいたら需要と供給が成り立って、売る側も嬉しくなるから」等の回答が得られた。

10代のリユースへの意識が明らかに

今回の「10代のリユースに関する意識調査」では、欲しい物はまず「フリマアプリで探す」が約7割で、フリマアプリで探す理由は「より安く買えるから」が約6割だった。

また普段の買い物で「リセールバリューを意識している」のは約5割で、リセールバリューを意識している理由は「売ったお金で、また他の服・物を買えるから」が7割半ば、「ゴミにして廃棄したくないから」が3割半ばとなった。

さらに買った服・使った物をフリマで売るために気を付けていることは「汚さないように綺麗に保つ」が約6割で、「リユース」や「SDGs」に興味関心がある人は約6割、「リユース」や「SDGs」に興味関心がある理由は「これからの地球の環境が心配だから」が約5割となった。

これらのことから、フリマアプリの利用動機は、欲しい物を購入する際に手頃な価格で買えることが理由の一つとなっているようだ。一方で、買い物の際の検討材料として、短期的な物の価格だけでなく、手放す際のリセールバリューまでを求める堅実さや、フリマアプリで物を循環させることがゴミの削減・環境負荷の軽減につながるという認識を持つ10代が多くいることがわかった。

これらの認識が、10代がフリマアプリやリユース品の利用を促進する背景となっていると考えられそうで、リユースECにおける消費者マインドをうかがう上でも参考にできそうだ。

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