子育てママ層の「TikTok買い」経験者は26%、家電・便利グッズ、育児情報収集にもTikTokを活用

ECのミカタ編集部

株式会社Natee(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小島領剣)は、全国20〜59歳の育児中女性のTikTokユーザー400名を対象とした利用実態調査を実施し、その結果を公表した。

2021年からTikTokママ層が急増

2021年からTikTokママ層が急増

昨年は「TikTok売れ」が日経トレンディ2021年12月号の「ヒット商品ランキング」の第1位となるなど、TikTokのユーザー層がZ世代だけでなくミレニアル世代など幅広い世代へと拡大した年となった。

アプリ調査会社の米・AppAnieの「モバイル市場年鑑 2022」によると、全世界のダウンロード数でTikTokが1位を獲得している。

TikTokママ層にTikTokの利用開始時期を尋ねたところ、「2020年以降に開始した」という人が全体の74%を占めた。そのうち、「2021年開始」が32%、本調査を実施した2022年2月時点でさらに21%が2022年に利用を開始したとの回答があった。

育児や家事のすきま時間にTikTokを楽しむママ層多数

育児や家事のすきま時間にTikTokを楽しむママ層多数

TikTok利用のタイミングを聞くと、多忙なママ層は、「育児、子育て中やそのすきま時間(回答数114)」「家事中やそのすきま時間(回答数103)」など、「育児・家事の合間に視聴している」との回答の合計が217となり、「就寝前の空き時間(回答数193)」といった「リラックスタイムに視聴している」との回答を上回る結果となった。

利用時間については「10分未満」との回答が44%と多数を占めており、ショートムービーだからこそ多忙な生活の中でも利用しやすいことがうかがえる。

TikTokを使う理由は「動画の短さ」や「トレンド性」

TikTokを使う理由は「動画の短さ」や「トレンド性」

TikTokを利用している人に「他のSNSと比較して、TikTokを利用する理由」を聞いてみると、すきま時間で楽しめる「動画の再生時間の短さ」や「トレンドを知るのに便利」などが挙げられ、ライフスタイルとTikTokの特徴との合致が示されている。

<TikTokを利用する理由(コメント抜粋)>
・フォロー以外にもおすすめが出てくる。トレンドがわかりやすい 。
・短い動画なので空いた時間にささっと見れるため。
・30秒ぐらいで情報を得られるから、隙間時間に流しておくだけで色々な流行りのもの・便利グッズを知ることができる。 癒されたい時は赤ちゃんの動画を見たり、よく見るユーチューバーのダンス動画も見られてとてもいい。
・コマーシャルがなく、時間も長すぎなくてYouTubeに比べて見やすい。

「情報収集」するのは「便利グッズ・家電」がトップ

 「情報収集」するのは「便利グッズ・家電」がトップ

TikTokの視聴目的としては、全回答数における「エンターテイメント・趣味」に次いで、「情報収集」にも使用するとの回答が多く、その具体的な内容について尋ねた。

「情報収集」するのは「便利グッズ・家電」が多数、「メイク・コスメ」に続き、「お出かけ・旅行」や「育児ノウハウ(赤ちゃん・幼児)」にも使用するという意見も多く見られた。

「エンターテイメント・趣味」では、「歌・ダンス」「癒し」系コンテンツで楽しむのと同時に、「メイク・コスメ」「ファッション」など、「ママ自身が楽しむ」ために使用されていることがうかがえる。

26%のママがTikTokの情報をもとに購買経験あり

 26%のママがTikTokの情報をもとに購買経験あり

ママ層への「TikTokの情報をもとに商品を購入した経験があるか」との質問に対し、計26%が「よくする」「まれにする」と回答。

自由記述にて購入商品を聞いたところ、コスメ・ファッションなどのほか、家具や収納グッズ、家電等が挙げられた。

<TikTok視聴から購入に至ったもの(コメント抜粋)>
・収納グッズ、便利グッズ、家具
・家電(ミルク保温器、ミキサー等)、美容家電
・コスメ、美容目的の健康食品
・パン、スイーツ
・キャンプ用品、アウトドアグッズ

情報収集・購買促進のプラットフォームにシフトするTikTok

従来、TikTokは若年層向けのプラットフォームという印象が強かったが、本調査結果から、ママ層の利用人口が急増していることが明らかとなった。

また、米・AppAnnieの調査によるとTikTokの平均視聴時間は67分(2021年7月時点)といわれる中、でママ層の視聴時間は10分未満とすきま時間の短時間利用が多いことが特徴的だ。TikTokがエンタメ消費のプラットフォームから情報収集・購買促進のプラットフォームへとシフトする流れは今後も加速していくだろう。

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