85.2%が配達時間の指定をしたことがあるものの、約半数は指定時間に受け取れなかった経験あり。理由は?

ECのミカタ編集部

株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)が運営する日本トレンドリサーチは、全国の男女計540人を対象に「配達時間の指定に関するアンケート」を実施し、その結果を公開した(日本トレンドリサーチの該当記事:https://trend-research.jp/14339/)。

時間指定をしたことがある人は85.2%

時間指定をしたことがある人は85.2%

「時間指定」をしたことがあるか聞いたところ、85.2%の人が、時間指定をしたことが「ある」と回答した。

時間指定のタイミング、7割超が「注文するとき」

時間指定のタイミング、7割超が「注文するとき」

前項の質問で時間指定をしたことが「ある」と回答した460人に、どのタイミングで時間指定をしているのか尋ねたところ、最も多かったのは「注文するとき(73.0%)」あった。

さらに、どのような方法で時間指定をしているのか聞くと、「販売元のホームページ(48.5%)」「配送業者のホームページ(40.7%)」で約9割を占めた。

指定時間に荷物を受け取れなかった経験がある人は約半数

指定時間に荷物を受け取れなかった経験がある人は約半数

続いて、荷物の受け取りのときに時間指定をしたことが「ある」と回答した540人に、自身や配送業者の都合で、指定した時間に荷物を受け取れなかったことがあるか尋ねた。

その結果、指定した時間に荷物を受け取れなかったことが「ある」人は49.6%で、20代以下では50.0%、30代では53.8%、40代では53.8%、50代では55.3%、60代では46.9%、70代では37.0%と、50代以下では半数以上が指定した時間に受け取れなかったことが「ある」と回答している。

荷物を指定した時間に受け取れなかった理由を自由回答で聞いたところ、以下のような声があった(一部抜粋)。

・気象の影響で配達が遅れた。(60代・女性)
・仕事にトラブルが起きて、どうしても帰れなくなってしまった。(30代・女性)
・バイトの終了時間がいつもより延びてしまって受け取れなかった。(20代・女性)
・掃除機かけていてチャイムが聞こえなかった。(10代・女性)
・急用で外出せざるを得なかった。(70代・男性)
・道が混んでいたらしく配達業者が時間に間に合わなかった。(50代・女性)
・住所に不備があり持ち帰られた。(60代・男性)
・少し買い物に出た時に不在票が入っていました。(40代・男性)
・配達員がインターフォンを鳴らさずに行ってしまった。(30代・男性)

時間指定をしない理由は?

最後に、時間指定をしたことが「ない」と回答した人に、時間指定をしない理由を尋ねると、以下のような回答があった(一部抜粋)

・大体家にいるから時間の指定はしていない。(60代・女性)
・急な予定が入るかもしれないから。(20代・女性)
・時間どおり来ないとストレスになる。(70代・男性)
・コンビニ受け取りを使うから。(30代・男性)
・宅配BOXがあるので。(70代・男性)
・使い方が分からない。(30代・男性)

時間指定以外の対策の活用が急務

本調査結果から、荷物を受け取るときに時間指定をしたことが「ある」人は85.2%で、回答者の大多数を占めているものの、うち約半数が自身の都合、または配送業者側の都合により、指定した時間に荷物を受け取れなかった経験があることがわかった。

時間指定が確実に荷物を受け取るための手段として広く活用されている一方で、それだけでは再配達の軽減策としては心もとない。配送業者としては、時間指定を守ろうとするとかえって非効率が生まれることもあるだろう。

配送クライシスを解決するためには、宅配ボックスやコンビニ受け取りの活用など、時間指定以外の対策の普及が急務といえそうだ。

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