【出店者向け】楽天市場のセールの基本知識とセールで売上UPを促進させる施策とは!?

ECのミカタ編集部

【出店者向け】楽天市場のセールの基本知識とセールで売上UPを促進させる施策とは!?

楽天市場が定期的に開催するセールやキャンペーンですが、破格の値段で販売することもあり、多くのユーザーがこの期間に集中して買い物をします。サイトのアクセス数や、購買率が圧倒的に増加するイベントですので、楽天市場に出店しているのであればイベントへの参加は必須と言えるでしょう。

そこで今回は、まだ楽天市場のセールに参加したことがない出店者向けに、各種セールの内容やセール対策などをご紹介していきます。
ページに合った適切な施策を打って、セール期間中の売上を最大化させましょう。

楽天市場が実施するセールとは?

楽天市場が実施するセールは、大きく分けてスーパーSALE、お買い物マラソン、ワンダーフルデーの3種類があります。

よく耳にするセール名ですが、それぞれどんな特徴があるのか解説していきます。

スーパーSALE


スーパーSALEは、楽天最大のセールイベントで、3の倍数の月である、「3月・6月・9月・12月」の年4回しかないセールです。この期間で多くのユーザーを集客するため、通常価格から半額や割引価格での販売を行う店舗が多いのが特徴です。

また、店舗独自でクーポンを配布したり、「ショップ買い回り」でポイントアップのキャンペーンを同時開催するため、ユーザー目線で考えれば買わない理由がありません。ちなみに、「ショップ買い回り」とは、複数のお店で買い物をすることを言い、買い回りした店舗数に応じてポイントが加算されるキャンペーンです。キャンペーン対象期間中は、最大でポイント10倍まで増加するため、この期間に様々な店舗へ訪問するユーザーが増えていきます。

お買い物マラソン


お買い物マラソンは、スーパーSALEのない「1月・2月・4月・5月・7月・8月・10月・11月」に開催されるセールイベントです。先ほどの「ショップ買い回り」を行うことで、最大10倍のポイントが付与されます。

イベントとしては、スーパーSALEの方が規模が大きいですが、出店者側からすれば競合店舗が力を入れるスーパーSALEではなく、お買い物マラソンに注力する店舗も増加中です。

ワンダフルデー


ワンダフルデーとは、毎月1日に行われるイベントです。キャンペーン期間中は、3,000円以上購入で通常ポイントの3倍、さらにリピート購入を併用することで4倍になります。

ワンダフルデーは毎月1日ですが、他にも日にちに「5と0」の付く日に行われる、楽天カード会員限定のイベントなど、毎月決まった日にちにお得になることが特徴です。

楽天市場のセールに参加するメリット

続いては出店者がセールに参加するメリットについて解説していきます。ユーザーの行動パターンを把握して、商品購入へと繋げていきましょう。

大々的な集客でアクセス数UP



楽天市場のスーパーSALEでは、楽天市場が大々的にテレビCMや広告などを積極的に打ち出すため、知らない人はいないという程の有名なイベントです。

これは毎月楽天市場に出店費用を払っているからこそ得られるメリットで、逆に楽天市場が開催するセールやキャンペーンに参加しなければ、損をしていると言っても過言ではありません。

実際に自社のECサイトで集客した場合、SEO対策やGoogle・Yahoo!・各SNSの広告掲載など、あらゆる手段を使っても、簡単にアクセス数を増やすことは不可能です。セールに参加することは、アクセス数を集められる楽天市場に出店している店舗のメリットだと言えます。

「ショップ買い回り」で新規顧客が獲得しやすくなる


楽天市場が推奨する「ショップ買い回りキャンペーン」は、ユーザーにとってはポイントが倍増するお得な期間です。さらに、出店側にとっても、ユーザーが関連商品をつい買ってしまうというような、予期せぬ嬉しい行動が起こることも大いに考えられます。

ユーザーも抵抗なく様々な店舗を回遊できる期間に、新規顧客を獲得できるチャンスが、この「ショップ買い回りキャンペーン」なのです。

出店側が自由にポイント倍率を設定できる


楽天市場では、期間を決めてポイント倍率を出店者側が自由に設定できます。

通常期間にこのポイント倍率を活用するのも良いですが、せっかくならアクセス数が集中するスーパーSALEなどのイベントで利用するのがおすすめです。ユーザーの購買意欲が高まっている期間にポイントを倍増することで、さらにお得感を演出することができるため、商品を購入する後押しとなります。

楽天市場のセール前に仕込むべき売上UPを狙う準備・施策とは?

楽天市場のセール時に、ポイント変倍などの施策を取っている店舗はよく見受けられますが、セール前から施策を行っている店舗はそう多くありません。そこで、多店舗と差を付けるために、セール前から行っておくべき施策について解説していきます。

特設ページやクーポンに参加するために事前申請を


セールの特設ページやクーポンに参加するためには、事前にRMSから申請することが必要です。特設ページの広告枠やクーポンは、主に以下の4種類が挙げられます。

スーパーSALEの超目玉枠
スーパーSALEの超目玉枠は、50%オフでかつレビュー4以上の商品のみがエントリーできる広告枠となります。スーパーSALEの中でも、目玉商品となる枠のため、楽天市場に掲載される広告位置も目立つ場所になっているのが特徴です。

お買い物マラソンの超目玉枠
お買い物マラソンの超目玉枠は、事前にRMSで申請した商品が当選した場合に、無料で獲得できる広告枠です。割引後価格が1,000円以上、レビュー4点以上で10件以上ある場合、そして二重価格表示の審査を通過した商品のみがエントリー可能となります。二重価格とは、通常価格と割引後の価格を同時に表示させる方法です。

お得感を出すためには魅力的な表示方法ですが、二重価格表示については、景品表示法で厳しく規制がなされています。

スーパーSALEの目玉枠と最安値枠
目玉枠商品は、通常価格を設定することが前提条件で、販売実績のある元ページを入稿先として指定する必要があるため、掲載まで販売が出来なくなってしまいます。

一方、最安値枠は、通常価格の設定が不要で、入稿先をコピーページにできることから、掲載されるまでの期間販売が可能ですが、掲載される位置が見にくい場所にあるため、目玉枠へのエントリーがおすすめです。

バラエティクーポン
楽天市場の全会員が対象となるクーポンで、お買い物マラソンの際に掲載されます。1回の注文の合計金額に応じて、対象店舗限定で配布されるクーポンです。対象ショップ一覧が、お買い物マラソンのイベントページに掲載されることから、アクセス数の増加が見込めます。

自社ページの掲載内容を修正する


楽天市場が開催するイベントは、ユーザーよりも早く出店者へ情報が解禁されます。また、イベント開催の約2日前から告知が許可されており、告知解禁になったタイミングで、自社ページにイベント内容を掲載する作業を行っていきます。

掲載するポイントは、以下を参考にしてください。

バナーの設置
店舗ページやセールの特設ページにバナーを設置しましょう。ポイントアップのバナーやセールクーポンのバナーなど、ユーザーに伝えたい情報をページに合った内容で掲載していきます。

商品名にキーワードを追加
商品名に検索されやすいキーワードを含めて、アクセス数を増やしていきましょう。特に、「ポイント10倍」や「〇%オフ クーポン」などの検索オファーのある内容は、目立つように商品名の前に入れると、ユーザーが検索する際に目に留まりやすくなるのでおすすめです。

メールマガジンの配信
メールマガジンの配信は、事前に告知する内容と、イベント開催中に配信する内容の2パターンで配信します。事前告知用のメールマガジンは、「事前お気に入り登録キャンペーン」の開催時に、気になる商品をお気に入り登録することで、クーポンやポイントがもらえるといった内容です。
お得な情報だけでなく、お気に入り登録を促す内容も含めて配信していきます。
また、メールマガジンの配信予約は5日後まで設定できますので、メールマガジンの配信数が上限に達する前に予約設定を行いましょう。

楽天市場のセール前に独自セールを開催


先述したように、楽天市場では売れている商品がランキングに乗り、さらに楽天市場への露出が増えて、また売れる仕組みができています。そのため、イベント前に店舗独自のセールを開催することで、販売実績を上げて露出を増やすというサイクルを自ら作り出すことが重要です。
また、ユーザー側もイベントに備えてセール商品の内容をチェックしていることが多いです。イベント開催前は、こういったユーザーの行動をしっかり分析し、競合とは違う点や今購入すべき点を訴求できるよう意識しましょう。

目的別!楽天市場のセール以外に売上を伸ばす方法

楽天市場セールでは通常より大幅な売上を期待することができるということをお伝えしました。続いてセール期間以外でも、売上を伸ばす施策はどんなものがあるのかを目的別にご紹介します。

すぐに売上をアップさせたい場合


半額などの高額割引
楽天市場では、売れているお店が上位表示されるため、ユーザーへの露出が増えてさらに売れるという仕組みができています。つまり、楽天市場で販売実績を作らなければ、どんなに良い商品を販売しても、露出が増えにくいということです。

そのため、施策例として「50%OFFなどの高額な割引クーポン」を配布することで、ユーザーの目に留まり、セールで購買意欲が高まっているユーザーにアプローチしていきます。少し強めの設定を行うことで、検索順位が上がったりランキングに乗ることで、露出が増えるというサイクルを作っていきましょう。

新規顧客が増やしたい場合


サーチ申請
「サーチ申請」は、スーパーSALE期間中に販売価格よりも安い価格で商品を販売する際に、楽天市場へ申請し審査を受けます。審査を通過すると、セール商品だけでカテゴライズされた検索窓に、自社の商品を表示させることができる申請です。この申請は、無料で行うことができるため、スーパーSALEに参加する店舗の多くが利用しています。

つまり、申請をして審査を通過した店舗が多くいるため、サーチ申請をしたからと言って、劇的にアクセス数が増えるということではありません。しかし、普段と違う経路からのユーザーが増えるため、新規顧客が獲得しやすくなる点から、サーチ申請は必ずと言っていいほど行っておくべき施策です。

リピーターを増やしたい場合


セール期間限定のクーポン配布
メールマガジンを活用して、セール期間限定のクーポンを配布することで、以前に購入したユーザーへ向けて再購入の誘導を行います。ユーザー側も、ショップ買い回りでポイントが付くため、購入までのハードルが低くなっていることもあり、リピーターを増やしたい場合のメールマガジンは効果的です。

また、1回商品を購入してから2回目までの引き上げが、リピーター獲得に重要と言われています。楽天市場では、メールマガジンの配信対象者を限定することができますので、購入回数が1回のユーザーに絞り、リピーターを増やす施策もおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
日本最大のECモールである楽天市場が、総力を上げて開催するイベントセール。せっかく楽天市場に出店しているのであれば、アクセス数が集まるこのイベントに参加しない手はありません。

ぜひ、ここでご紹介した様々な施策を講じて、売上の大幅アップを目指していきましょう。


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