ジオテクノロジーズがスマホでの配送効率化【スグロジ】の提供開始 「物流2024年問題」に向き合う

ECのミカタ編集部

ジオテクノロジーズ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 CEO:杉原 博茂、以下「ジオテクノロジーズ」または同社)は、物流システム“かんたん物流DX「スグロジ」”の提供を開始した。

かんたん物流DX「スグロジ」とは

ジオテクノロジーズは、「トラック対応カーナビゲーション」「集荷配送先情報の共有」「動態管理システム」をひとつにした物流システム“かんたん物流DX「スグロジ」”の提供を 10 月 11 日(火)より開始した。

同社によれば、「スグロジ」を活用することで、トラックドライバーは業務連絡、集荷配送先の情報、配送先までのナビゲーションなどを、スマートフォンひとつで確認でき、配送時間が短縮できるという。

運行管理者は、従来、口頭や紙でドライバーへ伝えていた集荷配送先情報をデジタル化することで、伝達漏れを防止できる。また動態管理機能により、ドライバーの位置をリアルタイムに把握することで的確な指示、組織行動のスピードアップにつなげることができるとしている。

なお同社は、サービス提供開始にあわせて最大3ヶ月間、無料で利用できるキャンペーンを実施するとのことだ。

利用の流れ

利用の流れ

サービス利用契約後、ドライバーは普段使用しているiOS、Androidのスマートフォン上でアプリをダウンロードの上、ログインするだけでサービスを利用することが可能だ。同様に運行管理者も普段使っているパソコンからサービスサイトにログインするだけで、サービスを利用することができる。

[1]
サービスのライセンスを取得し、ユーザー設定を行う。

[2]
ドライバーは「スグロジ」のアプリを「Apple Store」または「Google Play」よりダウンロード。

[3]
ドライバー及び運行管理者は「スグロジ」のスマホアプリ、PCサイトにてユーザー認証。

[4]
サービス利用開始。

物流業界の課題に向き合う

公表に際して同社では次のように述べている。

「物流業界は、EC市場の成長に伴う小口配送の増加と人口減少等による人手不足により、業界全体として業務が逼迫しています。さらに、働き方改革関連法の『時間外労働の上限規制』等の物流業界への適用が、2024年4月に迫る中、とりわけトラックドライバーの人手不足に拍車がかかり、『2024年問題』と呼ばれる、日本の物流網の維持にも影響を与える事態が想定されます。トラックドライバー不足の要因は社会的な背景の他、日常の非効率な輸配送にも一因があります。若手の配送ノウハウ不足とベテランドライバーへの依存によって情報格差が生まれ、(中略)特に中小の運送会社は輸配送の効率化を進めたくても進められない状況となっています。この課題に対し、ジオテクノロジーズは、運送会社から配送業務のプロセスや内部情報を細かくヒアリングし、運送会社が導入しやすく、誰もが使いやすい物流システムの開発を行ってまいりました。そしてこの度、初期費用ゼロ、専用端末不要、即日利用可能なクラウドサービス“かんたん物流DX『スグロジ』”の提供を開始するに至りました」

また同社は、物流業界における問題について、取引先や顧客から声が寄せられており、今回、念願であるサービスの提供を開始したとしている。同社は、さらなるサービスの充実を図るために、自社で蓄積した人、車、トラック等の位置情報、道路、建物の地図変化情報や気象情報、危険情報を組合せたサービス開発を進めていく予定だとしており、ECの生命線とも言える物流における2024年問題の解決の面からも期待が集まりそうだ。

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