PostCoffeeが総額4.3億円の資金を調達 コーヒーの流通インフラを目指し事業拡大と人材採用を強化
日本最大級のコーヒー専門通販「PostCoffee」、コーヒーのサブスク「PostCoffeeサブスクリプション」を提供するPOST COFFEE株式会社(本社 : 東京都目黒区)は、2022年10月に、既存株主である三井住友海上キャピタル株式会社、新規株主として株式会社ギフティ、三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社CARTA VENTURESの4社を引受先とした第三者割当増資により、シリーズAラウンドとなる総額約4.3億円の資金調達を実施。調達した資金は更なる事業拡大と人材採用に加え、マーケティングの強化に充当するとしている。
コーヒーの流通インフラとしてプラットフォーマーへ
2022年10月時点で提携するロースターのパートナーは30社。
コラボレーションパートナーを含めると50社以上の国内外のコーヒーショップと協業している。
これまで通販やサブスクといったオンラインチャネルで国内外のコーヒーショップのコーヒーを流通していたが、今回の調達資金をもって、小売店への卸売、小売店向け商品の開発、レストラン、カフェ、ホテルなどへのコーヒー豆の卸売など、オフラインのチャネルも広く拡大する予定だ。
そして、今回の引受先となるgifteeと連携し、コーヒーギフトの開発と流通にも注力する。
あらゆるチャネルで国内外の美味しいコーヒーを流通させるプラットフォーマーとなり、ミッションである「美味しいコーヒーと消費者を、最短距離で繋げる」を実現するとしている。
会員登録者数は5万人を超える
コーヒー診断で約30万通りの組み合わせから好みのコーヒーが届くコーヒーのサブスクリプションを2020年2月にローンチ。
その後順調に会員数を伸ばし、2022年4月からは日本最大級のコーヒー専門通販をローンチ。
上記2つのサービスの会員登録者数は、2022年10月に5万人を突破している。
サブスク会員の月間平均解約率は一桁%台を推移し、ユーザーアンケートによる顧客満足度は96.6%※を記録している状態だ。
(※2021年12月ユーザーアンケート結果調べ)
コーヒーの体験価値をより多くの人へ届ける
今回の資金調達についてPostCoffee代表の下村氏は、以下のように述べている。
「私たちはスタートアップという形をとっているからこそ、いままでコーヒー屋が足を踏み入れることができなかった領域で、コーヒーの再定義に挑戦する義務があると考えています。今回、コーヒーの体験価値をより多くの人々へ届けるため、新たな資金調達を実施しました。私たちはコーヒーの「消費」の在り方をもっと楽しく、正しく変化させることに集中することでコーヒーの業界に陰ながらインパクトできると考えています。コーヒーの楽しみ方も多様です。人々が消費を楽しめば楽しむほど、勝手に生産者や業界にポジティブな影響を与え、結果的にサスティナブルな関係性になっていくエコシステムを創ることで、ビジョンである「ライフスタイルを進化させる」の実現に近づいていきます。この度の調達資金をもって、ビジョン実現のための組織、マーケティングへ投資をし、事業の拡大に向けて取り組んで参ります」
各投資家からも、今回の調達はコーヒ業界のさらなる発展に繋がると期待されている。老若男女問わず、幅広い世代で楽しめる消費商材であるコーヒだからこそ求められる価値も様々。これからのサービス展開に注目すべきと言えるだろう。