JCBが新「加盟店審査・登録システム」を構築、最短4時間で利用可能に

ECのミカタ編集部

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:浜川一郎、以下「JCB」または「同社」)は、AIを活用した加盟店の審査・登録に関する新たなシステムをリリースした。

一連のプロセスが完全自動化

JCBは、AIを活用した加盟店の審査・登録に関する新たなシステムをリリースした。同システムにより、加盟店審査・登録に必要となる期間の大幅な短縮と加盟店審査精度の持続的向上が可能となるという。

同システムでは、「EC決済代行サービス事業者(以下「事業者」)」が加盟店情報を自らアップロードでき、不備チェックの即時判定、審査、マスタ登録に至る一連のプロセスが完全自動化されるとのことだ。

AI活用、最短4時間で審査・登録が完了

AI活用、最短4時間で審査・登録が完了

先述のように同社の新システムでは、事業者が加盟店情報を自らアップロードでき、不備チェックの即時判定、審査、マスタ登録に至る一連のプロセスを完全自動化できる。従来は、加盟店申請を受領してから事業者様へ回答するまで2~3営業日を要していたが、新システムにより最短4時間で審査・登録が完了し、利用可能となる。

審査工程においては、AIが過去のデータを学習し、付随情報として外部情報の収集・分析を行うことで、精度の持続的向上が可能となった。加えて、定められたロジックの範囲において審査を自動(判定率90%程度)で行うため、リードタイムの大幅な短縮と業務の削減を実現しているとのことだ。

なお新システムは、クラウド基盤上で開発しており、柔軟なサービス拡充が可能だとしている。現在、「店頭決済代行サービス事業者」向けの開発に着手しており、今後も加盟店のニーズにあった機能を適宜リリースして行くと述べている。

キャッシュレス決済の新たな進化

キャッシュレス決済市場の拡大を受け、クレジットカードのみならず、デビットカード、電子マネー、QRコード決済に関する加盟申請が、毎年大幅に増加している。また、決済代行サービス事業者を通じた加盟店(店子)との取引が拡大しており、より簡易でシームレスなやりとりと、加盟登録までのスピード向上のニーズがますます高まっている。

キャッシュレスシーンが多様化する中、JCBの加盟店事業で最も重視する「安全安心な加盟店の拡大」に向けて、「加盟店審査の高度化」と「審査・登録プロセスのスピードアップ」を目指し、今回のシステム刷新に至ったのだ。

ECにおいてキャッシュレス決済は、切っても切れない重要な要素だ。JCBがAIを活用した加盟店の審査・登録プロセスを自動化する新システムを構築し、最短4時間で利用が可能になったことは、EC市場のみならず、日本のキャッシュレス決済にとっても確かな進化だと言えそうだ。


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