生成AI引用URL「公式EC」が「ECモール」の約1.8倍 Wallabee調査

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ECのミカタ編集部

生成AIはECサイトをどれくらい引用する?Optyino.aiがAI回答32,280件を分析、回答の76.72%でECサイトを参照

株式会社Wallabeeは2026年7月13日、Optyino.aiに蓄積されたAI回答ログをもとに、生成AIの回答においてECサイトがどの程度引用・参照されているかを分析した結果を発表した。

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調査概要

◆調査主体:Optyino.ai
◆調査期間:2025年9月6日〜2026年7月8日
◆分析対象
▷Optyino.ai上に蓄積されたAI回答ログのうち、分析対象となった回答3万2280件対象プロンプト:40件
※内訳:家電・生活用品・耐久消費財15件、購入検討・比較・評判10件、ブランド・ファッション・ギフト13件、美容・ヘルスケア用品1件、その他1件で、購入検討や商品検索に関する幅広いプロンプトを設定
◆対象AIモデル:ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、Perplexity、Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの8モデル集計
◆対象引用URL数:28万91件(同一回答内の重複を除いたURL数)
◆主な分析指標:ECサイトURL率、ECサイト回答率、EC分類別構成比、AIモデル別のEC回答率・EC URL率、引用URLの由来別EC URL率、プロンプト内容分類別のEC URL率
◆出典:AIに引用される記事タイトルは「数字あり」が有利?生成AI5.9万回答から見えた引用傾向(株式会社Wallabee/Optyino.ai)

引用元は「モール」より「公式EC」が主流

ECサイトとして引用されたURL8万6729件のうち、小売・ブランドが運営する公式ECサイトが50.14%と過半数を占め、ECモール・マーケットプレイス28.22%の約1.8倍に上った。

生成AIが商品に関する回答を作る際、Amazonや楽天市場のようなECモールだけでなく、メーカーや小売企業自身が運営する公式ECサイトを情報源として選ぶ場面が多いことがうかがえる。

残る21.64%は個別の商品ページや購入導線への直接リンクで、公式ECとモールを合わせると全体の78.36%に達している。

Wallabeeはこの結果について「GEO/LLMO対策として自社ECサイトの構造化データや商品情報の整備を進めることが、モールへの出品と並行してAIからの引用機会を広げるうえで有効な選択肢になると考えられます」とコメントしている。

回答本文中のリンクはECサイト引用率74%に

EC回答率で見るとCopilotとGoogle AIモードが9割前後と高い一方、ChatGPTとClaudeは6割前後にとどまった。

一方、EC URL率(引用URL全体に占めるECサイトURLの割合)で見ると順位が変わり、Grokが42.30%と最も高く、ChatGPTが24.14%と最も低くなっている。

ECサイト運営企業がAI経由の流入を意識する場合、幅広い露出を狙うか特定の場面での強い引用を狙うかによって、注視すべきAIモデルを使い分ける余地があるかもしれない。

回答本文中に直接記載されたURLはEC URL率が74.35%に達し、AIモデルが返す主要な出典リンクの30.46%の倍以上となった。回答本文中に直接記載されたURLは、抽出数こそ6527件と引用URL全体の一部にとどまるが、そのうち74.35%がECサイトのURLであった。

一方、AIモデルが引用情報として提示する主要な出典リンクではEC URL率は30.46%を占める。AIモデルが十分な出典情報を返さなかった場合に補助的に使われる情報源では、件数は122回答・326件と少数ながらEC URL率29.45%となった。

このことから、AIが購入意図の強い質問に直接答える形で本文中にリンクを埋め込む場合、その多くがECサイトへの案内になっていると考えられる。

商品カテゴリでEC引用率に大きな差

型番や消耗品を具体的に指定するプロンプトの一部ではEC回答率が95.35%に達した。一方、ブランド・ファッション・ギフト系プロンプトの一部ではEC URL率が9.49%まで減少した。

内容分類全体で見ると家電・生活用品・耐久消費財と購入検討・比較・評判はEC URL率・EC回答率ともに高い水準でまとまっている。一方、ブランド・ファッション・ギフトは他のカテゴリよりEC URL率が低く、平均21.05%にとどまった。

Wallabeeは本調査結果について、次のようにコメントしている。

「今回の調査全体を通じて、生成AIの商品関連の回答ではECサイトが広く引用元として使われており、なかでもECモールよりも小売・ブランドが運営する公式ECサイトの方が多く引用されていることが分かりました。(中略)さらに、回答本文中に直接記載されるURLは特にEC URL率が高く、型番や消耗品名を具体的に指定するような購入意図の強いプロンプトほどECサイトが引用されやすい傾向も見られました。したがって、自社製品の型番・仕様・価格情報を明記したページを充実させることは、購入直前の検索行動においてAIに引用される可能性を高める具体的な打ち手になり得ると考えられます」

EC事業者にとって、AI回答内で自社サイトが引用されることは、新たな流入経路の1つとなる。本調査で示された、型番や仕様、価格などの商品情報を整理した自社ECサイトの整備が、生成AI時代の施策として重要性を増していくだろう。