SHEINとFOREVER 21が戦略的パートナーシップ締結! 1億5000万人に両ブランドの商品が届けられる時代に?

ECのミカタ編集部

中国発祥の衣料品EC大手の「SHEIN(シーイン)」と、オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)を親会社に持ち、アパレルブランド「FOREVER 21(フォーエバー21)」などを運営するスパークグループが、戦略的パートナーシップを締結した。この合意に基づき、シーインはスパークグループの約3分の1の株式を取得。スパークグループもSHIENの少数株主となるという。

シーインとフォーエバー21がパートナーシップ締結

中国発祥でシンガポールの企業が運営する衣料品EC大手の「シーイン」と、アパレルブランド「フォーエバー21」などを運営するスパークグループが、戦略的パートナーシップを締結したことが話題だ。

シーインのプレスリリースによると、グローバルECで展開・成功してきた専門知識とリーチをスパークグループに提供し、ブランドをさらに成長させるプラットフォームを提供する。このパートナーシップにより、スパークグループはフォーエバー21の売上拡大を、シーインは広範な顧客基盤に付加価値と多様性を提供することが期待しているという。

シーインのグローバルECプラットフォームのユーザーは現在1億5000万人を超えている。これらのユーザーに、ECでフォーエバー21の商品を世界に販売することができるようになった。一方、フォーエバー21は全米の店舗でショップ・イン・ショップ、店舗への再来店、その他の取り組みを含めた、シーインの顧客向けの体験機会を提供。シーインで購入した商品を、全米のフォーエバー21の店舗で返品することもできるようになる。

市場での存在感を高めていく計画

シーインはこれまで5ドルでTシャツなど、低価格なアパレルを売りに、オンライン上で顧客のニーズを満たす、新しいオンデマンドの方法を開拓してきた。一方、スパークグループは、フォーエバー21の他、「ブルックス ブラザーズ」や「バーニーズ ニューヨーク」「リーボック」「テッドベーカー」といったグローバルブランドと次々と傘下に収めてきており、小売とブランドに関する広範な専門知識を持つ。

シーインによれば、両社の戦略的パートナーシップは、商品イノベーション、新たなビジネス戦略、顧客体験の向上を加速させるといい、市場での存在感を高めていく計画だという。

一方フォーエバー21は1984年創業で、米ロサンゼルス発祥のファストファッションブランドとして日本でも2009年から直営店舗を展開。しかし10年後の2019年には本国での経営破綻で日本から撤退。2023年に入り、グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開する株式会社アダストリアが再上陸を叶え自社ECで展開している。今後、シーインがグローバルでどのような展開をしていくのか、注視する必要がありそうだ。


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