ニトリが富士通の配送最適化技術による配送ルート作成の運用を開始 ドライバーの労働時間短縮、環境負荷軽減に貢献

ECのミカタ編集部

ニトリグループ、富士通の配送最適化技術を活用した配送ルート作成の運用を開始

株式会社ニトリホールディングス(以下:ニトリ)と株式会社ホームロジスティクス(以下:ホームロジスティクス)富士通株式会社(以下:富士通)は、ホームロジスティクスが運営する配送センターの配車システムに、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」(※1)を軸とするソリューションを活用した配送最適化技術を導入(以下:本配車システム)、全国80カ所の配送センターにて本格的に運用を開始した。
※1:現在の汎用コンピュータでは解くことが難しい組合せ最適化問題を解くことに特化したドメイン指向型(特定の領域に処理能力を特化)コンピューティング技術

ドライバーの労働時間短縮、CO₂排出量の削減を実現

ニトリは 顧客のもとへ直接荷物を届ける最後のプロセスである、「ラストワンマイル」まで徹底したサービスを追求し、物流品質の向上に向けて取り組んでいる。そのなかで、配送ルートの作成における作業時間の短縮、属人化の解消や今後も増え続ける取扱個数に対する配送効率の向上が課題であったという。

今回、本配車システムにより、数ある組み合わせからトラックの積載量やドライバーの作業時間、走行距離を考慮した最適なルートを高速で導き出すことが実現。商品配送におけるドライバーの労働時間短縮を実現し、CO₂排出量の削減による地球温暖化や大気汚染などの環境負荷軽減に貢献することが可能となった。

デジタル技術による課題解決を目指す

ニトリグループは、ロマン原点にビジョンを実現するためサステナビリティ経営を推進し「製造物流IT小売業」として、サプライチェーン全体において期待される社会課題解決に取り組んでいくとしている。

一方、富士通はニトリグループのサプライチェーンにおけるDX化を継続して支援していくほか、今後もデジタル技術によって地球環境問題の解決や、デジタル社会への発展に貢献する予定だ。

物流業界では宅配便の取扱個数に対する労働力不足への対応、ドライバーの労働時間の削減、CO₂排出量削減など環境への負荷軽減などが喫緊の課題である。こうした状況を解決するためには、デジタル技術の活用が欠かせないといえるだろう。


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