Googleが「ブランド・ジャパン 2024」にて3度目の首位に カップヌードル、ダイソーなども上位に追随
株式会社日経BPコンサルティング(以下:日経BPコンサルティング)は2024年3月22日、ブランド価値評価プロジェクト「ブランド・ジャパン 2024」の調査結果を公表した。
調査概要
◆調査機関:日経BPコンサルティング
◆調査期間:2023年11月8日~27日
◆調査対象者:日経BPコンサルティングの調査協力者にメールで告知。
また、他社モニターへの告知を併用。
◆回収数:4万1000サンプル(一般生活者編)、2万1000サンプル(ビジネス・パーソン編)
◆出典元:消費者が選ぶ強いブランド、Googleが「総合力」ランキングで3度目の首位に 上昇ランキング上位に、X、ポケットモンスター、ビオレなど(株式会社日経BPコンサルティング)
Googleが6年ぶりの首位を獲得
ブランド・ジャパン2024の「総合力」ランキングについて、トップ10は以下の通りとなった。
◆1位:Google
◆2位:YouTube
◆3位:Amazon
◆4位:カップヌードル
◆5位:ダイソー
◆6位:サントリー
◆7位:LINE
◆8位:トヨタ自動車
◆9位:Apple
◆10位:ユニクロ
Googleが87.7pt(偏差値)のスコアを得て、6年ぶりの首位(前回2位)を獲得した。Googleはブランド力を構成する要素の中で、イノベーティブ(革新性)とコンビニエント(利便性)への評価が高く、1000ブランド中、イノベーティブランキングでは2位(前回2位)、コンビニエントランキングでは3位(前回4位)となった。
YouTube、アマゾン、カップヌードル、ダイソーがトップ5入り
2位(86.4pt、前回6位)のYouTubeは2023年時点で、アクティブユーザー数は日本国内で7120万人以上に達している。ニュース、政治、医療、科学情報など、情報の正確性が特に重要なトピックは、信頼できる情報源を優先的に表示するようにして、提供する情報の信頼性を高めている。
3位(85.9pt、前回12位)のアマゾンは直販ビジネス、定期購入サービス、AWSなど連結での日本事業の2023年売上高は円ベースで3兆6千億円に達している。ネットショッピング事業では、ブラックフライデーへの注目度が年々高まっている。再配達問題に対しては、「Amazon Hubロッカー」での対応を進めている状況だ。
商品とTVCM、SNSなどのコミュニケーションが例年話題となっているカップヌードル(85.6pt、前回8位)や、様々な商品が注目を集めるダイソー(84.9pt、前回5位)も前回から順位を上げる結果となった。
それぞれ幅広い年代に支持されつつ、身近なサービスである点が共通しているといえるだろう。
飽きさせない行動力がスコア上昇のカギに
また「総合力」上昇ランキング上位には、X(旧Twitter)が10.9pt、次いでポケットモンスターが10.1ptとそれぞれ上昇。以降はビオレ、ワークマン、Facebook、森永製菓、タニタといったブランドが続いた。
今回は1位から3位は巨大IT企業が占め、4位、5位が即席麺と100円ショップと非常にユニークな上位トップ5となった。
昨今の物価上昇や、コロナ禍を経て一般化した生活習慣のデジタル化などへの対応力とともに、新しい製品・サービスの展開や生活者とのコミュニケーションを継続的に行い、飽きさせない行動力がスコア上昇のカギを握ったと考えられるだろう。
ブランド・ジャパンでは、経年比較を可能にして、継続的データ価値を保つために、毎年同じフレームを採用している。今後のトレンド把握のためにも引き続き調査結果に注目していきたい。