QRコード決済のシェアトップは「PayPay」、では総合満足度は? 【2024年3月QRコード決済の利用に関する調査】

ECのミカタ編集部

QRコード決済のシェアは「PayPay」、総合満足度は「楽天ペイ」

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は「2024年3月QRコード決済の利用に関する調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年3月22日~25日
◆有効回答
▷予備調査:25000人(※1)
▷本調査:2000人(※2)
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象
▷予備調査:18歳~69歳の男女
▷本調査:QRコード決済利用上位4サービスメイン利用者
※1:人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
※2:PayPay(n=500)、楽天ペイ(n=500)、d払い(n=500)、au PAY(n=500)

◆出典元:QRコード決済のシェアは「PayPay」、総合満足度は「楽天ペイ」(MMDLabo株式会社)

約5割のユーザーがPayPayをメイン利用する

対象者のうち通信契約しているスマートフォンを所有している22797人を対象に、現在利用しているQRコード決済を聞いたところ(複数回答可)、「PayPay」が49.5%と最も多く、次いで「楽天ペイ」が25.9%、「d払い」が21.2%という結果になった。

また、QRコード決済利用者(n=16,910)を対象に、メインで利用しているQRコード決済を聞いたところ、「PayPay」が46.3%、「楽天ペイ」が19.4%、「d払い」が16.2%、「au PAY」が11.3%と4サービスのQRコード決済サービスが上位で93.2%を占める結果となった。

総合満足度は「楽天ペイ」がトップに

予備調査からQRコード決済利用上位4サービスメイン利用している2000人を抽出し、メイン利用しているQRコード決済の総合満足度を聞いたところ、「満足」と「やや満足」を合わせた満足度は、「楽天ペイ」が78.0%と最も多く、次いで「PayPay」と「d払い」が74.6%、「au PAY」が70.0%となった。

「楽天ペイ」に対する満足度の理由については、以下の内容が並んだ。

◆楽天カードをメインで使用しているので、楽天ペイを使うと楽天ポイントがたまる。普段買い物する場所でも楽天ペイが使えるので便利。(20代・女性)
◆ポイントがたくさんたまりやすいから。お金の管理もしやすい(60代・女性)
◆楽天ポイントを使って支払いができるから(30代・男性)

ポイントを最も重視する傾向が明らかに

QRコード決済利用上位4サービスメイン利用者2000人を対象に、メインで利用しているQRコード決済4サービスを利用している理由を聞いたところ(複数回答可)、どのサービスも「ポイントがたくさん貯まるから」が最多の回答となった。

PayPay以外の回答では2位に「普段使っているサービスとポイントが連動しているから」が並ぶ。こうした回答から、QRコード決済を利用するユーザーの多くは「ポイント」を重視していることがうかがえるだろう。

同じ金額の買い物をしたとしても、ポイント分還元される場合とそうでない場合を考えると、どちらがお得なのかは明白だ。値上げが続く状況において、ユーザーは獲得できるポイントに対してよりシビアになっているのかもしれない。各事業者は幅広い支払い方法に対応し、ユーザーに対してお得な購買環境を提示する必要があるだろう。


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