「Buyee」対応言語にアラビア語追加 中東地域ユーザーの利便性向上
tenso株式会社(以下、tenso)が運営する海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」の対応言語にアラビア語が追加された。これにより、Buyeeは19言語に対応したサービスとなる。
日本からの商品購入のハードル低減と購入促進を見込む
海外向け購入サポートサービス「Buyee」は、海外顧客の利便性向上を目指して2023年8月にそれまでの10言語から18言語に対応言語と拡充していたが、今回、新たにアラビア語への対応を追加。これによって、Buyeeの対応言語数は19言語となり、国内の海外向け購入サポートサービスの中では最多対応となったという(※1)。
現在、Buyeeが対応している言語は以下の通り。
日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・インドネシア語・タイ語・韓国語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語・トルコ語・マレー語・ポーランド語・ベトナム語・ミャンマー語・アラビア語
※1:「国内越境ECサービスの中での最多の対応言語数」において。2025年3月、Buyee調べ
画像出典:越境EC購入サポート「Buyee」、対応言語にアラビア語を追加(tenso株式会社)
アラビア語圏におけるエンタメ市場の拡大
日本貿易振興機構(以下、ジェトロ)のレポートによれば、アラブ首長国連邦(UAE)におけるメディア、エンターテインメント、ゲームおよびその関連商品・イベントといったコンテンツ市場が近年大きな成長を見せている。
今後も拡大が見込まれており、ジェトロでは「アラビア語を話す圏内(MENA)の人口を合わせると約4.9億人(2022年)(※2)と市場は大きく、その半数が若者層である。彼らにはアラビア語という共通言語があり、ネットでつながっている。圏内のトレンドセッターとされるUAEで発信される最新の情報はアラビア語圏内に即座に共有されることが予想される」としている。
※2 参考:日本貿易振興機構「海外発トレンドレポート」アラブ首長国連邦におけるコンテンツビジネス(ドバイ発)
日本商品に対する、中東圏からの幅広い需要
2024年の「BEENOS越境ECランキング」における、中東圏での購入カテゴリTOP5は、1位「アクセサリー、時計」、2位「ファッション」、3位「おもちゃ、ホビー、グッズ」、4位「トレーディングカード」、5位「自動車・オートバイ」。こうした結果から、Buyeeでは「アニメに限らず、日本発の商品に対する幅広い需要がある」と見ている。
また、今回の言語追加によって「ジャパンクオリティの商品やコンテンツに対して高い関心を持つアラビア語圏の顧客にとって、日本からの商品購入のハードルが低減され、購入促進が予想される」とも。
Buyeeは今後について、「海外のお客様が自国でのEC利用と変わらぬ快適さで日本からの商品購入を楽しめる環境を提供するとともに、日本企業の海外販路拡大に貢献してまいります」としている。今回のアラビア語対応の追加は、日本と中東地域の越境ECを活発化させる取り組みとして、関連事業者から注目を集めそうだ。