ジグザグ、海外カスタマー向け「医薬部外品」の配送、取り扱い開始
株式会社ジグザグは2026年9月17日、越境EC支援サービス「WorldShopping BIZ」および海外カスタマー向け購入代行サービス「WorldShopping」において、同年5月から医薬部外品の取り扱いを開始したことを発表した。
旅ナカのブランド体験を継続できる環境を整える
のど飴や目薬、液体絆創膏、冷却シート、制汗剤といった医薬部外品は、中国語圏で「神薬」と呼ばれ、訪日中の代表的な購入品として長年親しまれてきた。
一方、ジグザグは「これらの商品の多くは大型商品ではなく日常的に消費・使い切るタイプの商品であるため、帰国後に『また買いたい』と思っても、購入できる手段が限られているという課題がありました」と指摘する。
同社は訪日中(旅ナカ)に生まれたブランド体験を、帰国後(旅アト)も購買として継続できる環境を整えることを目的に、越境EC購入代行サービス「WorldShopping」における医薬部外品の取り扱いを開始した。
また、2025年11月より段階的に施行されている改正薬機法により、OTC医薬品・医薬部外品を取り巻くEC環境の整備が進んでいることも、今回の取り扱い開始の背景にあると説明している。
購入実績はアメリカがトップ
「医薬部外品」は日本の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づく独自の分類で、海外には同一の制度が存在しないカテゴリである。
医薬部外品はもともと中国人観光客による「爆買い」の対象として知られていたが、ジグザグによると、韓国・台湾・香港を中心とした定番土産から、「リピーター消費」へと構造が変わりつつあるという。
さらに、円安基調が続き訪日中の「旅ナカ」購入に加え、帰国後の「旅アト」でも割安な日本製品を買い続けたいというニーズが高まっている。
ジグザグが「WorldShopping」にて医薬部外品の取り扱いを開始してから、約4カ月で購入実績の多い国・地域は、アメリカが最多に。マレーシア、シンガポールがこれに続き、計9カ国・地域から購入されている。
人気商品としては生理用ナプキン、薬用ホワイトニング歯みがき、薬用スキンケア(クリーム・美容液)などが上位を占めている。
※2026年8月末時点、WorldShopping調べ

※画像元:越境EC支援のジグザグ、リピーター化する訪日客に向け医薬部外品の配送取り扱いを開始(株式会社ジグザグ)
越境ECにおける取り組みをさらに強化
ジグザグは今後の展開について、次のようにコメントしている。
「医薬部外品に加えて取扱いカテゴリ・ブランド数の拡大等を進めるとともに、『WorldShopping BIZ』を通じて、国内事業者がこうした需要を取りこぼすことなく越境ECで販売できる体制の構築を支援してまいります。また、訪日中の購買体験と帰国後の購買を接続する『インバウンド導線支援モデル』の拡充により、旅ナカ・旅アトを通じた一気通貫の海外販売支援を推進し、越境EC・インバウンド市場における取り組みをさらに強化してまいります」
2025年11月から施行された薬機法改正で、要指導医薬品のEC販売解禁が進行中で、OTC医薬品・医薬部外品のEC市場自体が制度的な追い風にある。
越境ECの「旅アト」消費として、今後の市場拡大に期待が寄せられる。


