スマホ利用率6割超、総務省が通信メディアに関する調査を発表

20代のスマートフォン利用率は94%、50代でも48%超え

総務省情報通信政策研究所は、東京大学大学院情報学環 橋元研究室との共同研究として「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を実施し、その報告書等を取りまとめ公表した(同調査は5月19日に公表されたもの)。

「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」は、テレビ、新聞といった従来型メディアと、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディアの双方について、利用時間と利用時間帯、利用率、利用目的、信頼度等を調査。平成24年から開始し、今回で3回目となる。対象者は、13歳から69歳までの男女1,500人。調査対象期間は、平成26年(2014年)11月15日(土)~11月21日(金)。

スマートフォンの利用率は、全体で62.3%。昨年のフィーチャーフォンと比べた利用率逆転から、さらに広がりを見せた。平成24年(2012年)が32%であったのに対し、高水準で推移していることが判る。年代別に見ると20代(94.1%)、30代(82.2%)、40代(72.9)、50代(48.6%)となっている。特に40代に関しては、平成24年の利用率から倍の数値となった。タブレットの利用率も前年代で20%を超えている。ソーシャルメディアの利用平均時間は70.9分で前年並み。10代から30代は、メール利用が下落傾向にあり、女性のソーシャルメディア利用者が目立つ結果となった。

テレビ(リアルタイム)視聴の平均時間は、平日が170.6分、休日が228.9分。新聞閲読の平均時間は、平日が12.1分、休日が14.2分。どちらも前年と同水準となった。対して、インターネット利用の平均時間は、平均が83.6分、休日が100.6分と増加傾向にあるとのこと。

流行の格安スマホの登場などを理由に、スマートフォン利用率が6割を超える現象については、当然な感がする。今夏には、遂にドコモもガラホ(スマートフォン+フィーチャーフォン)をラインナップに加えることを発表しており、ますます利用率は高まっていくことが予想される。これにより、EC界はさらに活性化していくことだろう。