食品のお取り寄せは「月1回以上」4割超!あのモールで…(おとりよせネット調べ)
1度の購入金額は3000円~5000円がトップ
アイランド株式会社(以下、アイランド)が運営する、日本最大級のお取り寄せの口コミポータルサイト「おとりよせネット」は、同サイト上にて、ユーザーを対象にした、最新の「お取り寄せ(食品オンラインショッピング)」利用実態についてのウェブアンケート調査を実施した。
調査は2015年10月29日から11月26日まで、ウェブサイト上で実施、808名から有効回答を得た。また、3年前の2012年のデータと比較しながらお取り寄せ市場の変化についても追う。
(1)お取り寄せに関する調査(食品オンラインショッピング利用実態)2015年版
・お取り寄せ歴
未経験 (9%)
1年~3年 (23%)
4年 (3%)
5年 (12%)
6~10年未満(26%)
10年以上 (27%)
「ここ3年以内」に利用し始めた人が23%、未経験が9%となっており、普及率の高さがうかがえる。
・食品のお取り寄せをする頻度
1週間に1回以上(4%)
1ヶ月に1回以上(36%)
3ヶ月に1回以上(29%)
半年に1回以上 (20%)
1年に1回以上 (12%)
「1ヶ月に1回以上」食品のお取り寄せを楽しむ人は40%となり、日常生活の一部として浸透していることがうかがえる。
・毎年必ず食品のお取り寄せをするイベントや記念日(上位5位)
1位 自分・家族の誕生日(31%)
2位 お歳暮 (28%)
3位 お正月 (27%)
4位 お中元 (25%)
5位 母の日 (23%)
・商品の平均購入額(普段使い)
~1,500円未満 (5%)
1,500~3,000円未満 (27%)
3,000~5,000円未満 (46%)
5,000~7,000円未満 (13%)
7,000~10,000円未満 (7%)
10,000~15,000円未満(1%)
15,000円以上 (1%)
「3,000~5,000円」がボリュームゾーンとなった。
・よくお取り寄せするジャンル(上位5位)
1位 洋菓子・スイーツ (77%)
2位 肉・ハム・ソーセージ(61%)
3位 和菓子・和スイーツ (57%)
4位 魚介・水産加工品 (54%)
5位 フルーツ・果物 (42%)
「洋菓子」、「肉」ジャンルが上位入りしており、近所の店舗では購入しづらい商品が並んでいる印象だ。
上記を受け、おとりよせネットプロデューサー 笹田 幸利氏は、「ここ3年以内に「お取り寄せ」を始めた人が23%と、お取り寄せ市場の伸びがうかがえます。また40%のユーザーが1ヶ月に1回以上お取り寄せをしていると回答していることからわかるように、もはや食品のお取り寄せは当たり前のことになっています。中でも見た目が華やかで気分を上げてくれる和洋スイーツは、自分や家族の誕生日など記念日にもぴったりなだけではなく、バリエーションが豊富で食べ比べもしやすいことから人気が高くなっています。他のお取り寄せ品に比べ、そう高くもなく、気軽にお取り寄せできるのも人気の理由でしょう。」とコメントしている。
Amazonが22%アップ、Yahoo!ショッピングを抜く
(2)お取り寄せ市場の変化(3年前の調査データと比較)
・スマートフォンで食品のお取り寄せをしたことがありますか
はい 2012年(33%)/2015年(53%)
いいえ 2012年(67%)/2015年(47%)
スマートフォンでのお取り寄せ利用者が20%増加しており、EC市場全体と同様、スマートフォンへのサイト対応が求められる。
・食品のお取り寄せをする際によく利用する手段(上位抜粋)
パソコン 2012年(98%)/2015年(85%)
スマートフォン 2012年(7%)/2015年(32%)
スマートフォンの利用者が5倍の伸びとなっている。
・SNSでお取り寄せの情報を得ていますか
■Twitter
はい 2012年(17%)/2015年(25%)
いいえ 2012年(83%)/2015年(75%)
■Facebook
はい 2012年(17%)/2015年(31%)
いいえ 2012年(83%)/2015年(69%)
Facebookで情報を得るユーザーが30%以上に増加しており、SNSを利用した情報収集もメジャーになりつつあるとわかる。
・食品のお取り寄せをするサイト(上位3位)
2012年
1位 楽天市場 (87%)
2位 Yahoo!ショッピング(34%)
3位 Amazon (23%)
2015年
1位 楽天市場 (89%)
2位 Amazon (45%)
3位 Yahoo!ショッピング(40%)
Amazonが22%アップし、Yahoo!ショッピングを上回る結果に。
・お取り寄せの商品を購入する決め手(上位抜粋)
送料無料・ポイントがつくなどの特典があった 2012年(69%)/2015年(61%)
値段が安い 2012年(48%)/2015年(41%)
商品の画像が美味しそうだった 2012年(40%)/2015年(47%)
商品の説明が美味しそうだった 2012年(33%)/2015年(38%)
価格や特典の重要度が下がり、「商品画像」の重要度が上がる結果に。ECサイト構築に力を注ぐ必要があるだろう。
これを受け、おとりよせネットプロデューサー 笹田 幸利氏は、「スマートフォンを使って食品のお取り寄せする人が約5倍になり、情報の収集元にFacebookを活用する人も増えています。ただ、パソコンを使わなくなったわけではなく、ざっとスマートフォンで確認して詳細はパソコンでと、両方をうまく使って購入しているようです。またスマートフォンで写真を楽しむことがより身近になったこともあってか、商品を買う決め手として商品写真を挙げる人が増えています。写真は感情に訴える力が強く、「購入」というアクションにもつながりやすいのでしょう。反面、ポイントや価格が決め手になったと答えた人は減っており、いいものであれば多少価格が高くても購入しようという、質にこだわる人が増えているのかもしれません。お取り寄せ品を購入するサイトでは、「Amazon」を利用している人が倍近くになり躍進が目立ちます。」とコメントしている。
調査結果を見てみると、記念日にちょっと贅沢なものを購入している人が多いように感じる。普段の生活圏では購入しづらいものをネットショッピングで購入する、そういった役割も果たしているように思う。今回の調査結果で注目すべきは、3年前に比べてAmazonを利用している人が倍近くになっていることだ。最近、プライム会員のサービス充実や、セールを多数行うなど積極的な動きを見せているAmazonだが、その効果が十分に発揮されていると言えるだろう。
【2015年調査概要】
調査対象:おとりよせネットユーザー
調査期間:2015年10月29日~2015年11月26日
調査方法:「おとりよせネット」上でのオンライン調査
回答数 :808
【2015年回答属性】
性別 :女性81% 男性19%
職業(上位3):会社員36% 主夫・主婦30% パート・アルバイト18%
結婚 :既婚69% 未婚31%
【2012年調査概要】
調査対象:おとりよせネットユーザー
調査期間:2012年11月1日~2012年12月23日
調査方法:「おとりよせネット」上でのオンライン調査
回答数 :501
【2012年回答属性】
性別 :女性85% 男性15%
職業(上位3):会社員36% 主夫・主婦31% パート・アルバイト19%
結婚 :既婚66% 未婚34%