ニトリ、通販カタログ発刊で店舗の無い地域を攻める!

利根川 舞

記者の論点:店舗の無い所には販売できない。そのような時代はとっくに終わり、実店舗は通販によってシェア拡大を図っている。

スーパー、ドラッグストア、コンビニでも!「NITORI Style catalog」

 株式会社ニトリ(以下「ニトリ」)は、2月18日に通販カタログ「NITORI Style catalog」を発刊する。

「NITORI Style catalog」は、新生活向けのニトリベストアイテム、リビング・ダイニング・コーディネート商品を中心に掲載し、通販カタログ限定の割引クーポンが付いている。新生活を始めるユーザーや部屋の模様替えを検討しているユーザーに役立つカタログとして、ニトリのベストアイテムを中心とした商品が掲載されている。

カタログの設置場所はニトリ・デコホーム店舗、その他一部のスーパー、ドラッグストア、コンビニなどとなる。

今回発刊される「NITORI Style catalog」は、ニトリ店舗に来店したユーザーへの情報提供と、ニトリ店舗のない地域のユーザーとのタッチポイントの拡大を目的としている。

昨今、ユーザーの購買行動は多様化しており、実店舗で見た商品をその場では買わず、ネット通販で改めて購入するショールーミング経験が増加傾向にある。実際に店舗で商品を確認しながら、その場でeコマースサイトで購入したり、店舗で商品を確認後に、自宅でサイズ等を確認してeコマースサイトで購入するケースが増えている。

ニトリでは、ユーザーにより快適に買い物をする環境を提供するために、eコマースサイト「ニトリネット」を含め、複合的なユーザーとのコミュニケーションツールを強化していくことを目指している。

「実店舗がないところは通販で補う。」今、この言葉が鍵になっていると感じる。それは、ニトリが店舗のない所を埋めるようにカタログを発行するように、実店舗を持ちながらも通販を行っている企業が、コンビニ受け取りというサービスを使って、実店舗のない所を埋めに掛かっているからだ。通販といえば、インフラが整っている場所であれば、全国とこへでも商品を届けることができる。だからこそ、EC市場はここまで大きくなってきた。

そんな時に、これまで実店舗のみで運営してきた企業がどんどんEC事業に乗り出し、元々通販のみでやってきた企業はなかなか難しい状況になってしまっている。ここで、いかに実店舗も持っている企業と差別化を図っていくのか、重要なのはやはりそこだろう。ライバルは他のネットショップだけではないのである。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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