マーケの作業効率を軽減〜データ活用の時間を大幅軽減

  公開日:
最終更新日:

福島 れい

データ収集・加工を自動化する「ECオートメーション」のイメージ

ECオートメーションリリース、システム連携が不要に

株式会社ブレインパッド(以下、ブレインパッド)とビズロボジャパン株式会社(以下、ビズロボジャパン)は、データ収集・加工を自動化する「ECオートメーション」を新たに共同開発したと発表した。

「ECオートメーション」は、「Probance One(プロバンス・ワン)」と「ブレインロボ」を組み合わせたソリューションだ。「Probance One」とはSaaS型マーケティングオートメーション で、仏ProbanceSASが開発したもの。また、「ブレインロボ」は人が行う業務の自動化・効率化を実現するロボットオートメーションサービスである。これにより、ECサイトからMAの運用に必要なデータを取得し、アップロードするという一連の作業をロボットにより自動化することができ、MAの導入・運用がさらに簡単になるという。

そもそもマーケティングオートメーションとは、企業が持つ情報を活用し、マーケティングを”自動化する”ツールだ。しかし、導入や運用には、企業が持つ情報をマーケティングオートメーションツールが対応する形に加工、取り込みが必要であり、これにはシステムの連携が必須であった。この連携にかかる開発費は導入企業が負担する場合が多く、このマーケティグオートメーションの導入・運営における課題を解決しようというのが、今回開発された「ECオートメーション」ということだ。

「ECオートメーション」は、導入企業から貸与されたECサイトの管理アカウントを使用し、「ブレインロボ」が、毎日定時にECサイトの管理画面からMAに必要なデータを取得し、取得したデータを適切なデータ形式に加工、「Probance One」にインポートするという仕組みだ。

この「ECオートメーション」により、導入企業はECサイトに一切の改変を加えることなく「Probance One」へ毎日必要なデータを自動で蓄積することが可能となり、MAの開発・運用の負荷が大幅に低減されることになる。また、「ブレインロボ」はデータ連携だけでなく、人が行っている定型業務を自動化することができるため、今後は「ECオートメーション」の導入により、商品マスタの自動更新、競合調査、その他レポーティング業務といった、ECサイト運用に関わる広範な業務を自動化・効率化することが可能になる。

マーケティングオートメーションを導入すると、既存のデータベースからこれまで得られていなかった情報を獲得、活用ができるようになり、大きな導入効果が見込めるものの、導入ハードルの高さから利用企業は大手企業が主であったように思う。今回リリースされたECオートメーションは、この導入ハードルを下げるという意味で価値の高いツールだと言えるのではないだろうか。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

福島 れい の執筆記事