FinTechの認知・印象に迫る、不安も垣間見える結果に(マクロミル調べ)

福島 れい

FinTech=Finance(金融)×Technology(技術)

 最近よく耳にするようになった「FinTech(フィンテック)」という言葉。この語源や意味をご存じだろうか?「FinTech」は、”金融(Finance)”と”技術(Technology)”、これらを掛け合わせてできた造語だ。

 この「FinTech」について、人々がをどのように認知し、どんなイメージを持っているのか、株式会社マクロミルが調査を行い、その結果が公表された。調査は2016年2月4日(木)~5日(金) の期間で、全国の20歳から69歳までの男女を対象に実施、有効回答数は10,000名。

「FinTech」の認知率はとは?性別による差もあり

 まずは「FinTech」の認知から。「あなたは『FinTech』(フィンテック)という言葉を知っていますか?」という問いに対して全体の15%が「知っている」と回答。「具体的な内容まで知っていた」人は3%にとどまる結果となった。男女別でみると、男性の21%が「名前を聞いたことがある」と回答したのに対し、女性では9%の回答とあり、認知率に差があることが明らかになった。

サービス認知は高いが、利用率は?

 FinTech系金融サービスの認知について問う設問では、「ネットバンキング(PC)」が80%、「ネットバンキング(スマホ)」が50%、「暗号通貨」20%という結果になった。CMやニュースで話題になったサービスほど認知が高い印象だ。その一方、利用率となると、ネットバンキング(PC)で52%、ネットバンキング(スマホ)では18%、それ以外も5%以下と極端に下がっている。

不安の声もある一方、前向きな印象も

 ネット上の金融サービスのイメージを問うと、ほとんどすべてのサービスで「情報漏えいが怖い」が上位にあがったが、2番目には「今後普及すると思う」「新しさを感じる」という前向きな回答が続いている。セキュリティに不安を感じる一方で、新しい金融サービスへの期待も垣間見える結果と言えるだろう。

 この調査からFinTechはまだ、それほど浸透していないこと、また、その原因の1つがセキュリティに関する不安であることが読み取れる結果となった。インターネット上におけるお金のやり取りに不安の声が上がるのはEC業界でも同じだ。一方で技術の進化とともに急速に普及していくという動きも同様と言えるだろう。どのようなリスクがあるのか把握しつつ、うまくサービスを活用していく、サービスを提供する事業者にとっても、利用者にとっても求められていることのように思う。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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