日本郵便、郵便局で窓口受取り開始!再配達問題解消へ

ECのミカタ編集部

物流の進化は止まらない。ネットで頼んだ荷物が、なんと、郵便局で受け取れるのだ。

日本郵便の新サービスに注目!


日本郵便株式会社(以下、日本郵便)は、消費者が通販サイトで商品を購入した際に、商品受取場所を郵便局に指定し、郵便局の窓口で商品を受け取れるサービスを4月1日より開始すると発表した。対象は、簡易郵便局を除く全国の約2万の郵便局となる。

ネット通販商品の受取場所拡大にむけて、これまでの日本郵便の取り組みとしては、ローソン、ミニストップ、そしてファミリーマートでの商品受け取りを可能としてきた。

そして今回、各コンビニエンスストアに加え、郵便局でも商品を受け取れるサービスが開始することで、全国約45400か所の拠点で商品の受け取りが可能となる。受け取り可能な商品は、全国の郵便局でゆうパックとする荷物が対象となる。

日本郵便が変える、物流の常識


このサービスの背景には、物流にとって課題となっている「不在再配達」を改善しようという試みがみられる。EC業界が更なる拡大を見せていることに対し、物流人口は減っている。物流人口が減っているわけであるから、当然、配達員一人あたりが対応する不在再配達の件数は増える。ましてや、現代の未婚率や女性の社会進出を考えると、自宅で商品を受け取ることが難しくなってきているのは十分に理解できる。

そこで、日本郵便は、マンションはもちろん一戸建てに対しても宅配ボックスの導入を促してきているわけだが、特に一戸建てに関しては、なかなか宅配ボックスは浸透していないのではないだろうか。

ならば消費者が商品を受け取れる場所を拡大していこう、ということで、徐々に各拠点で商品受け取りサービスを開始し、今や消費者は、不在再配達の連絡を何度もしなくても、最初から自宅近くのコンビニ、または郵便局で商品を受け取る設定にしておくだけで、サービスが利用できるのだ。

このサービスが充実したものとして世間に広がっていけば、物流業界にとっても、そして消費者にとってもプラスなサービスとなるだろう。


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