ペイパルが実現!外国人の施設予約決済トラブル解消!
決済サービスの先を行くペイパルが、導入施設№1の施設サイト構築サービスの提供を行うダイナテックと提携した。
ペイパル、「Direct In」にてシステム連携開始
昨日3月17日(木)、六本木の泉ガーデンタワーにて、先進的な決済フローのサービス展開で世界的に有名なPayPal Pte. Ltd.(以下、ペイパル)と、ホテルなどの施設にシステムを提供し導入施設No.1の支持を誇るダイナテック株式会社(以下、ダイナテック)が、新たにシステム連携することを発表した。
ダイナテックは、施設のサイト構築をサポートし続け、来年で30周年を迎える。提供システムとしては、自社ホームページの予約システム「ダイレクトイン」、オープンプラットフォームなホテルシステムの「ダイナリューション」、施設自身で作成・更新が行える自作型ホームページ作成支援ツールの「ホームページメーカー」の主力3商品を揃えている。
今回は、そのうちの「ダイレクトイン」にて、ペイパルの決済システムを導入することとなった。
ダイナテックが見た、施設が抱える問題とは
導入の背景には、増加傾向にある訪日外国人の存在だ。昨今では、民家の家に泊まる民泊も流行っていることを考えると、宿泊施設の需要の高さが感じられる。また、2020年には東京オリンピックの開催が控えているので、宿泊業界の盛り上がりは今後さらに加速が見込める。
しかしインバウンドが好調な一方で、訪日外国人が事前に宿泊先を予約したにも関わらず当日になっても宿泊先に現れない「ノーショウ」や、直前の予約キャンセルなど、宿泊施設にとってダメージとなるような状況を改善できずにいるのも事実である。
その原因の一つとして、訪日外国人が馴染みの薄いサイト上で、自分のクレジットカード情報をダイレクトに入力するのに抵抗があることだ。この問題を解決しないには、施設側にとって大きな機会損失となる。
そんな問題を解決するべく、世界中203の国と地域で利用されているペイパルが、ダイナテックを導入している施設サイト上の予約決済に加わることで、訪日外国人からすると馴染みの薄いサイトでの決済も、普段利用しているペイパルの決済が選択できるのであれば、サイトに直接情報を入力する必要もないため不安に思うことも少なく決済ができる。
また、施設側からしても、訪日外国人にペイパルを利用してもらうことで直前のキャンセルなどのリスクが減るため、訪日外国人、施設側、お互いにとってプラスなサービスとなるのだ。
そして、ダイナテックがYahoo!JAPANとも提携していることはご存じだろうか。
国内外で進化するEC
ダイナテックは、昨年、Yahoo!JAPANが提供する旅行商品の検索・販売サイトYahoo!トラベルと提携し、提携前までは施設の公式サイトからお客様の予約を直接受けていたものを、Yahoo!トラベルと提携したことで、Yahoo!トラベル経由で施設の予約ページ「ダイレクトイン」にとべる仕組みを実現した。コンバージョン率を上げるための施策だ。
加えて、今回はペイパルと提携したことによって、ダイナテックが目標として掲げる、①自社直販比率向上②トータルコスト削減という2点により近づくかたちとなった。ダイナテックとペイパルのサービスは訪日外国人に便利なサービスということだけでなく、国内のユーザーにもペイパルの利便性を知ってもらう機会となる。ペイパルの決済サービスの手軽さ・安全性から、国外・国内ともに施設利用が積極的になることは十分に期待できるだろう。
また今後は、「ダイレクトイン」と「Paypal請求書機能」とが連動し施設予約対象者に請求書をメールに送付して事前決済を促す「請求書メール発行機能」、事前に入金をしてもらいキャンセルやノーショウを防止する「予約時の事前決済機能」、チェックアウト前に決済ができ顧客がフロントに立ち寄る必要がない「エクスプレスチェックアウト」の実現など、様々なサービスを展開するとのこと。
ダイナテックの進化、そしてペイパルの躍進に乗り遅れないよう、今後も注目していくことが必要だ。