EC集客はメディアで!元楽天市場の幹部が新サービス展開

利根川 舞

記者の論点:流行の最先端が集まるキュレーション型メディア。ECにおいても、流行の最先端に飛び込むことで、新たな流行を作り上げることができるかもしれない。

「QuickMedia」で簡単運営。EC販促はキュレーション型メディアで!

 EC市場の市場規模は2014年には約12.8兆円となり、大手モールを中心に日本のEC市場は成熟期に入っているといえる。それほどECサイトの数は増え、他者との差別化が叫ばれる時代だ。

今後は、商品の利便性だけではなく、買い手のメリットを考えられた提案型コンテンツ、そして製品の作り手の思いに共感してくれるファンを獲得するマーケティング手法が求められている。商品訴求ページだけではなく、潜在顧客に共感・興味・理解をつくりだすメディア(記事・動画・SNS)が重要になっているのだ。

そうした背景から、ICA株式会社(以下「ICA社」)は誰でも簡単にEC向けの集客メディアが構築できるフルパッケージサービス「メディアを今すぐはじめるなら QuickMedia」を本日から提供開始した。

この、「QuickMedia」はECサイトにアクセス拡大を図るためのメディア構築をするフルパッケージを提供するサービスだ。求める優良顧客を集客できるメディア設計、記事・コンテンツ制作が可能で、従来通りのEC運営スキルで運用可能なシステムとなっている。また、早期収益化をサポートするEC専用アドネットワークとなっている。

すでに「Z-CRAFT」を運営する株式会社ロイヤルなどの大手EC企業が「QuickMedia」を活用し、コンテンツ(記事、動画、SNS)からEC売上につなげているという。

商品販促の記事といえば、やはり「PR」のついたものを思い浮かべるだろう。しかし、当事者とは関係なく商品が取り上げられることもある。それがキュレーション型メディアだ。第三者によってまとめられているキュレーション型メディアは、欲しい情報を自分で探し出す必要もないため、気軽に利用することができる。

また、人気ブロガーやライターが書いている場合もあり、流行の最先端を知ることができるため、流行に敏感な女性がチェックを欠かさないのもわかる。

そもそも、キュレーション型メディア目的を持った情報収集の場であると筆者は思う。例えば、春物のコートが欲しい女性がいるとする。女性はどんなコートが流行なのか知りたいのだが、自分では判断できないので第三者の意見が取り入れられたキュレーション型メディアで、流行に乗りつつも好みに合ったコートを探す。もし、好みのコートがあったならば、その女性はそのコートを購入しようと思うだろう。

そういった目的を持ってやってきたターゲットに上手くリーチをすれば、商品の購入に繋がりやすくなる。そこに、EC事業におけるキュレーション型メディアの可能性を見ることができる。

ECサイトが溢れ返っている今だからこそ、他のECサイトとの差別化を図る必要がある。その第一歩としてキュレーション型メディアを活用するのも1つの手だ。

今後「QuickMedia」は、インバウンド・越境ECなどを視野に入れた多言語システムなどの導入、サポートを早期に実現していくというから、「QuickMedia」を通して、海外の消費者から注文が入る日もそう遠くないだろう。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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