クロネコメンバーズがAmazon、Y!アカウントでログイン可能に

利根川 舞

記者の論点:AmazonやYahoo!の利用者の中には、ヤマト運輸を利用する人が多いに違いない。そのため、かなり親和性の高い取り組みと言える。

利便性をとことん追求するヤマト運輸!

 ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(以下「ヤマト運輸」)より、無料の会員制サービス「クロネコメンバーズ」の各サービスを、本年3月24日から、総合オンラインストアAmazon.co.jpのアカウント(以下、Amazonアカウント)やYahoo!JAPAN IDでも利用できるようになったことが発表された。サービスは本日から開始する。

通販市場の拡大に伴い、荷物の受け取りに対する消費者のニーズも多様化が進んでいる。ヤマト運輸は、2007年11月に、入会費・年会費・利用料無料の個人の方を対象としたヤマト運輸の会員制サービス「クロネコメンバーズ」を開始し、荷物の配達があることを事前に通知する「お届け予定eメール」や、不在時に配達員が訪問したことを通知する「ご不在連絡eメール」など、荷物を受け取る消費者の利便性を高めるサービスを提供してきた。

「クロネコメンバーズ」がそして今回、AmazonアカウントやYahoo!JAPAN IDでも利用できるようになり、さらに消費者の利便性は高まる。「クロネコメンバーズ」へ新規登録の際、AmazonやYahoo!ですでに登録されているメールアドレスなどの情報を利用することで入力の手間を省き、よりスムーズに登録できるようになった。

また、これまでクロネコメンバーズのサービスを利用する際、ヤマト運輸が発行するIDとパスワードでしかログインできなかったが、普段から利用しているAmazonアカウントやYahoo!JAPAN IDからも利用できるようになり、いくつものIDやパスワードを使い分ける必要がなくなる。

今後、ヤマト運輸は通販ユーザーの利便性をさらに高めるため、クロネコメンバーズのサービスを充実させるという。また、AmazonやYahoo!などのサイト内で、配達の時間変更や、届け先の場所変更に対応するなど、ユーザーの利便性をより高めるサービスを順次開始する予定だそうだ。

ネットで買い物をする際には必ず運送業者を通して商品を受け取ることになる。ECとは切っても切れない存在であり、AmazonやYahoo!でもヤマト運輸のサービスを配送方法の1つとして取り入れている。つまり、ヤマト運輸を利用している人の中には、AmazonやYahoo!のアカウントを持っていることが多いということだ。

ヤマト運輸は様々な企業や自治体と連携を行っており、消費者の「利便性」を追求しているが、今回の連携は特に親和性が高く、利用者の利便性を高める取り組みと言える。

配送業者というと、裏方というイメージをお持ちの方もいるかもしれないが、実際に商品を消費者へ届けるのが配送業者であるため、EC事業の顔と言っても過言ではない。だからこそ、EC事業者が配送業者を選択するにも、料金や配達できるサイズ、取り扱える商品と基準はたくさんあるのだが、総合的に見て慎重に判断する必要があるだろう。




記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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