ついに東京拠点始動。初めてのECから売上向上施策まで幅広い支援を行うMaclogic
ECにおける総合的なコンサルティングを主軸としながら、運営代行や制作などEC運営に関わる幅広い領域の支援を行っている株式会社Maclogic。設立以来福岡を主な拠点としてきた同社だが、東京を始めとした全国の企業からの依頼が増えたこともあり、今年11月、新たに東京にも拠点を設けた。競争の激しい東京において、今このタイミングでの拠点進出にどのような背景があるのか、EC市場の現状を踏まえ、代表取締役社長 上田隆太 氏、コンサルティング部 部長 佐藤芽衣子 氏に伺った。
オンライン化のなかで際立つ直接会うことの重要性
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、EC業界でも打ち合わせや商談のオンライン化が大きく進んでいる。それでも、東京に拠点があることや、直接会える機会があることは重要だという。
上田「新規のお客様の場合、近くにオフィスがあることで、契約までの心理的なハードルが下がるところがあると感じています。また、既存のお客様についても、新型コロナウイルス感染拡大前は月に1~2回は東京に来て、直接お会いしていました。しかし緊急事態宣言後はそれがなくなり、心の距離が離れるような感じもあったので、蜜月なサポートや関係性を継続できるような体制は必要だと感じています」
佐藤「普段のやり取りがオンライン中心な分、契約まですべてオンラインで進むと、不安を感じられる企業様も多いようです。そのため、契約までに一度は直接お会いできたほうが良いと思っています。また、近くに拠点がある安心感というのもあるかと思います。今はオンライン中心のお客様でも、状況が落ち着いたら直接お会いしたいですねという話はよくしています」
また、企業のオフィスを直接訪問することで初めて分かることもあるという。
佐藤「たとえば、展示品などから実はECで売りやすい商品を見つけ、販売戦略を一緒に立てていくこともあります。また、意外と人が少ないことを知り、バックオフィス業務の一部を外注することを提案したり、逆に人が多すぎる場合は作業効率が悪いことが考えられるので、業務改善のためのツールをご提案したりすることもあります」
東京に拠点ができたことで、今後、人材の拡充も進める予定だ。
上田「IT系の経験者は東京が多いので、即戦力となる人材を積極的に採用していきたいと考えています。同時に福岡の拠点でもスタッフを増やしており、人材育成もしながら、サービスのクオリティをさらに上げていきます。また、弊社ではベトナムにも拠点があり、高度なWeb制作や自動化ツールの構築などにも対応しています。今、EC業界でD2C熱が高まっていることもあり、開発や制作から一気通貫で対応できるのは弊社の強みです」
新規ECから既存ECの成長まで幅広い支援
Maclogicへ相談を寄せる企業には、大きく2つのパターンがあるという。ひとつは、ECやITについてまったく知識がなく、何から始めたら良いかわからないというパターンだ。
佐藤「特に地方では、そもそもPCが使えないという方もいらっしゃいます。直近では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実店舗が不調になり、販路拡大のために飲食店さんなどからのご相談も多いです。そういった場合は特にご不安が多いと思いますので、最初はこまめにお会いして進捗を共有するなどしています」
上田「九州などの地方では、事業承継の悩みを抱えている企業さんも多いですね。社長のワンマンだった企業様などは、属人化から脱却してECを念頭に置き、オンラインで営業ができる体制にしたいといったニーズがあります。おそらく他県の地方にも同じ状況があると思いますので、東京に拠点ができたのを機に展開していきます」
一方、もうひとつのパターンでは、すでにECは運営しているけれども、成長に限界を感じているという企業からの相談がある。
上田「よくいわれるのが、1,000万円の壁です。月商1,000万円を超えるのに苦戦される企業さんが多いです。そこを超えるには価格勝負では限界があり、創業者の想いやストーリー性、会社のヴィジョンや商品への熱量というところがかなり重要になってきます。それによりコンセプトが明確になり、商品やサービス、ECサイトを差別化できます。
しかしその重要なところが、オンラインでのお話だけではなかなか出てこないことも多いと感じています。お会いしてはじめて、そんな想いをお持ちだったのかと知ることもありました」
また、最近注目度が高まっているのが、インスタグラムなどSNSを活用した集客施策だ。Maclogicでは、そういったPR事業も展開している。
佐藤「今、インスタグラムに興味をお持ちの企業様は多く、弊社でも活用支援やインフルエンサーのアサインを行っています。たとえば、ある企業様のD2Cサイトを一から立ち上げ、インスタグラムを活用して集客を行ったところ、1年で月商1,000万円まで成長したといった事例もあります。
インスタグラムはインフルエンサーからの購買傾向が高く、フォロワーさんと密にコミュニケーションがとれるのも特徴だと思います。先日インスタライブをお手伝いした企業様では、アカウントを始めて2ヶ月くらいでフォロワーさんが約3,000人、ライブに来てくださったのが最大約60人だったのですが、今すぐほしいですといったコメントもたくさん来て、とても密なやり取りができていました」
上田「防災グッズを販売されていたある企業様では、SNSの活用が起爆剤となって、月商1,000万円が20倍になった事例があります。そういった大きな成功事例も珍しくありません」
ECの現場を知っているからこそできる提案がある
一からECを始める企業に対しても、すでにあるECでさらなる施策を展開したい企業に対しても、幅広くサービスを提供しているMaclogic社。そこに共通するポイントとして、すべてにおいて提案型のサービスを提供しているということがある。
佐藤「弊社の戦略チームは、元大手モールの出身者と、元ショップオブザイヤー店舗での店長経験者で構成されています。そのため、ECにおける現場の経験に基づいた提案ができるところが強みです。運営代行会社へ依頼する際のお悩みとしてお伺いすることがあるのが、細かく指示をしないと動いてもらえず、指示書の作成に時間を取られたり、何も進まなかったりというケースです。弊社ではそういった心配は一切ありません。
たとえば制作にしても、画像数枚だけを頂いてそこから弊社のデザインチームがページ制作をするということも可能です。また、画像などを納品する際は、すべてお客様側で加工いただける形にしているため、弊社との契約に関係なく使い続けていただけます。そういった点でも、安心してお任せいただければと思います」
上田「指示待ちの制作会社でもなく、実務を伴わないアドバイスだけのコンサルティング企業でもなく、一気通貫でお客様のEC事業に入りこみ、伴走できるところが弊社の強みです。だからこそ、事例をお話しするときにも、弊社がどこに関わって何をしたから成果が出たかをお伝えできます。その成果が本当に運営代行会社のおかげなのかというのは、事例を見るときに確認したほうが良いポイントだと思います」
そういった強みを活かしMaclogicは、東京の拠点も新たな足がかりとして、ECに取り組むあらゆる企業に対して、関連領域の幅広い支援を強化してきたいと考えている。
佐藤「新型コロナウイルス感染拡大という状況下でECへの販路拡大をお考えの企業様や、ECを始めてみたものの売上の上げ方がよく分からない、あるいは人手不足で困っているといった企業様には、まずはご相談いただければと思います」
上田「ECを運営するなかで、業務が属人化している企業様も多いのではないかと思います。しかし現状、IT人材の有効求人倍率は6倍弱、コンサルティングの有効求人倍率は5倍超となっており、人材の流動性の高い職種といえます。業務が属人化してしまうと、事業の安定性も失われてしまいます。そういった企業様には、弊社Maclogicを利用することで安定性を確保しながら、社内で人材を育成していき、中長期計画に時間を費やせる体制作りをしてもらいたいです」