ECモール出店しているのにまだ知らない!? 人気ショップも多数実践する、自力で売上を伸ばす方法とは?
モールに出店していると広告などの営業は多くあるが、実はそれ以前に検索対策などを自力で行うだけでも、集客や売り上げを伸ばす力がつく。「ECマスターズクラブ」は、EC事業者が自力で稼げるように導く会員制サポートサービスだ。低価格でありながら、運営に即活かせる情報やセミナー、ツール提供などを行っており、現在2,000社の会員がいる。賢く活用することで、広告費をセーブしながら急速に売り上げを伸ばすショップも多いと評判だ。10月からは無料会員登録をすれば便利な機能が一部使えるようになり、さらに注目を浴びている。同サービスを運営する日本ECサービス株式会社の代表取締役 清水将平氏にお話しを伺った。
モール出店事業者への情報・ツール提供を行う会員サービス
――ECマスターズクラブをまだ知らない方のために、概要を教えてください。
モールに出店しているEC事業者向けの会員サービスです。現在2,000社が登録し、毎日8,000人が利用。47都道府県すべてに会員がいます。
ECマスターズクラブは2014年に、月額1万円の料金で、無制限で使えるフォーラム(掲示板)としてスタートしました。お悩みを相談いただくと24時間以内に回答する中で、EC事業者のさまざまな課題に触れ、そこを解決するために順次サービスを拡充してきました。
現在はフォーラムのほか、EC業界の動向をキャッチできる毎週のライブ配信、売り上げを伸ばすノウハウや最新情報をお届けする毎日のサポートレター、検索対策・効率化に貢献する30以上のツールを提供しています。勉強会、懇親会も含めたセミナーも定期開催し、毎回50〜60名が参加。また当会はコミュニティ活動が盛んなことも特徴で、会員同士が利用できるFacebookページには1,200社名以上が集まり、それぞれ仲間同士で勉強会や飲み会なども開催しています。
広告を出す以前にやるべき大切なことを伝えるために
――ECマスターズクラブはどのような思いで設立されたのでしょうか。
私自身が楽天市場のECコンサルタントを経験し、2010年に独立後、20社ほどのコンサルティングを行い、モール出店する中でお困りの事業者をたくさんみてきました。
モールに出店すると、広告出稿や検索対策などの営業が多数あると思いますが、広告を出しても必ずしも売り上げが増えるとは限りません。もともとモール出店すること自体に広告効果があるはずなのに、さらに追加で広告を出せば費用がかさむ。たとえば楽天市場のRPPはクリックしてから30日以内の売り上げについて課金されますが、検索対策をしていないと検索結果に出てこない仕組みです。検索対策ができていない事業者は、広告を出すよりまず検索対策することが大切なのです。
そうした、広告を出す以前にやるべき大切なことをお伝えするために、2011にECマスターズクラブを設立。全国でセミナーを開催し、検索対策をはじめ、自分で売れるページを作れるノウハウや、ツールをご紹介するようになり、のべ12,000名以上が参加されています。
現在、ECマスターズクラブの会費はレギュラー会員で月額1万円、ゴールド会員で2万円、プラチナ会員で5万円〜の3コースがあり、大企業や自治体から個人事業主まで楽天ショップの25社に1社にご入会いただいております。
無料会員登録で一部機能が便利に使える!
――最近ツール機能をリニューアルされたそうですね。
ツールの中でも会員からとくに支持を受けているのがGoogle Chromeで利用できる「ECマスターズ拡張機能」です。
これを使うと商品ページや検索結果、ランキングなどがスマホビューで確認できるようになります。消費者の8~9割がスマホ画面から買い物をしていますから、スマホビューをチェックしながらページを調整したり、改善策を練ったりできるようになるととても便利です。この機能は楽天市場のほかAmazonやau PAYマーケット、PayPayモールにも対応しています。
今後は、無料会員登録すると、この他にも会員限定のツールを一定期間お試しいただけるようになります。
ECマスターズクラブのツールでできることは他にもたくさんあります。会員ページに入るとモール内のライバルショップのタグなどの設定を簡単にチェックできたり、商品ページ内容を簡単に登録・修正できたり、登録しているディレクトリのランキングを見られたり、住所不備で商品が戻ってきてしまった方のへワンクリックで直接ショートメッセージを送れたり‥などなど。実際に使った方から「こんなに便利になるのか」と驚かれることも少なくありません。
最近は、自社と同じ商品を販売していて検索結果の上位にあるショップをクリックするだけで、商品ページのキーワードや商品画像のデザインや枚数などを比較できる機能も追加しました。
こうした機能は会員からの「楽天(RMS)のこの部分が面倒くさい」「この作業を効率化したい」などの声を集めて作ったものです。
ECを運営する上で、検索順位とキーワード、他社と比較して自社サイトのイケていない部分を常に意識し改善することが必須ですが、実はそこができていない事業者は多い。当会のツールを使えばそこに誰でも気づいて行動できるようになっています。
会員の7割が広告費を減らして売り上げをアップしている
――ECマスターズクラブの会員になった事業者さんには、どのような変化があるのでしょうか。
会員サービスなので事例は出しにくいのですが、アンケートでは7割の方が「売り上げが伸びた」と答えています。あくまで情報とツールを提供するサービスなので効果は実践次第となりますが、ある事業者では、以前は他社との価格競争で薄利多売をし、広告費を年間1千万円かけていたところ、検索対策をしたことで、広告費を0円まで削りながら売り上げを増やされていたり、別の事業者では月商が3,000円から2年で1億円を突破している事例もあります。
高い広告費を払うより、自力で何とかしたいと考えているなら、月1万円の会費で、きちんと集客し売り上げを伸ばせるノウハウとツールが得られるECマスターズクラブは入って損はないと思います。まずは、定期的に開催している会場とオンラインでのセミナーにご参加ください。
楽天市場に出店する55,000ショップのうちの2,000社以上がすでに会員となっていますし、誰もがご存知の上場企業や楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞ショップ、自治体から、中小規模や個人事業主まで幅広いEC事業者が会員となっています。中にはECコンサルタントや運営代行会社もいて、当会の情報を参考にしていただいているようです(笑)。
知識は最高の資産。EC運営の本質を学んで欲しい
――ECマスターズクラブをどんな方に活用していただきたいですか。
大手企業で新しくEC担当者になったけれど、誰にも相談できず困っているという人にはとくにおすすめです。1事業者1アカウントで人数制限なく使えますので、担当者が多い場合も安心です。会費が安すぎるので、社内の稟議が通らないと言われることもありますが(笑)、社内決裁が通らず自腹で入会する人もいます。当会で知識をつけてスキルアップし、転職を狙う人もいます。
EC運営をしていると、常に忙しく作業をしていると思いますが、それだけだと、知識は吸収できません。僕らのモットーは「知識は最高の資産」。お金やものは消えたら取り戻せませんが、知識は一度身につけたら何度でも使えます。ECマスターズクラブに入会したら、フォーラムで検索した瞬間から周りのショップよりもECに詳しくなることができますので、ぜひ賢く活用していただきたいですね。
――今後の展望をお聞かせください。
EC運営に困っている人がいる限りはサポートしていきたいです。
高いお金を払って結果が出る方法ももちろんありますが、当会は低価格で結果を出せます。広告で効果が上がらないなら、月1万円でEC運営の本質を学んでいただきたいですね。そうすることでEC事業者に貢献し、ひいてはEC業界の健全化にも貢献できると考えています。