ECオープンソース初!EC-CUBEで「EC自宅外受け取り」機能を提供開始

 ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(ヤマト運輸)は、11月24日より、株式会社ロックオンが運営するECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」において、商品購入時に全国25,000ヵ所以上のヤマト運輸の営業所や取扱店を受け取り場所として指定できる機能の提供を、ECオープンソースとして初めて開始しますので、お知らせします。
1.背景
 ネットショッピングの利用が拡大し、単身世帯や共働き家庭の増加など生活スタイルが変化する中、購入した商品の受け取り方に関するニーズが多様化しており、お客さま自身が希望する配送方法などを選択できないことを理由にネットショップから離脱するケースが増えています。
 ヤマト運輸はこれまで、お客さまが荷物を受け取る際の利便性向上のため、クロネコメンバーズのサービス拡充や、ヤマト運輸の営業所やコンビニエンスストア、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」など、荷物を受け取る拠点の拡大に努めてきました。

2.概要
(1)提供する機能について
 「EC-CUBE」を利用するショップは、ヤマト運輸が提供する「EC自宅外受け取り」プラグイン※を導入することで、追加コストを負担することなく、全国のヤマト運輸の営業所や取扱店を商品の受け取り場所として利用できる機能を、自身のショップに追加できます。この機能によって、各ショップのユーザーは商品の購入時に受け取り場所を選べるようになり、よりスムーズな買い物体験が実現し、ショップは利便性の向上によって、購入率を改善できます。また、再配達が減少し、配達員の負担軽減にも繋がります。

(2)提供開始日
2017年11月24日 (金)より

(3)利用対象
「EC-CUBE」を利用し、ショップを運営する事業者。
【利用条件】
① 別途ヤマト運輸と運送委託をご契約いただき、ヤマト運輸が提供する送り状発行システムB2クラウド、EDIのいずれかをご利用いただいていること。
② EC-CUBEバージョン2系(2.12系、2.13系)に対応していること。

(4)受け取り場所として指定できる拠点数
全国約25,000ヵ所
※ 「EC自宅外受け取り」プラグインをインストールすると、全国約4,000店のヤマト運輸の営業所と、約21,000店のヤマト運輸取扱店(コンビニエンスストアを含む)を受け取り場所として指定することが可能となります。

(5)利用料金
無料
※ 別途宅急便の運賃等が必要です。

3.今後について
 ヤマト運輸は、近日中にEC-CUBEの最新バージョンである「EC-CUBE 3」への対応を進めます。また、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」での受け取りにも対応するプラグインの提供など、ネットショップのさらなる利便性の向上に努めてまいります。
 さらに今後は、より多くのEC事業者に同様の機能をご利用いただけるよう、ECオープンソースのみならず、さまざまな方法で連携を拡大してまいります。

【参考】「EC-CUBE」について
ECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」は、ロックオンが開発したECサイト構築パッケージをオープンソースとして2006年9月に公開したもので、日本No.1 EC構築オープンソースとして、推定30,000店舗以上で実際に稼働しています(ロックオン調べ)。2014年9月には企業間商取引(BtoB)向けECサイト構築パッケージ「EC-CUBE B2B」をリリース。2015年7月には内部構造を全面刷新し、「拡張性の向上」を追求した「EC-CUBE 3」をリリースしています。