商圏分析を可能、「MotionBoard Cloud」を良品計画が導入

ウイングアーク1st株式会社は、株式会社良品計画が、情報活用ダッシュボード「MotionBoard Cloud」を導入したことを発表。
ウイングアーク1st株式会社は、株式会社良品計画(以下、良品計画)が、情報活用ダッシュボード「MotionBoard Cloud」を導入したことを本日発表。エリアマネージャーや店舗開発担当者が、エリアや顧客の年代、性別などの切り口で利用状況の把握を地図上で示す、商圏分析を可能にした。

【良品計画について】
 良品計画は、衣料品から家庭用品、食料品など日常生活全般にわたる「無印良品」の企画・製造から流通・販売までを行う製造小売業です。1989年に会社設立、その2年後にはロンドンと香港に出店するなど、設立当初から積極的なグローバル展開を行い、現在、国内に約400店舗、海外に約300店舗をかまえている。

【導入の背景】
 良品計画では、実店舗の運営に加え、オンラインストアの「無印良品ネットストア」や実店舗にダイレクトに貢献できるスマートフォン向けアプリ「MUJI passport」※1といったサービスを提供し、ネットとリアルをつなげるオムニチャネル戦略にも積極的に取り組んでいる。
 同社では、MUJI passportのサービスから収集される顧客の行動データを商圏分析に活用している。店舗で商品を買った顧客は、どのような行動をした結果、購買に至ったのか、アプリの位置情報を活用して地図上にプロットして分析していくことで、エリアマネージャーが感覚的に把握していた商圏のマーケットサイズや特性をより具体的に推定している。また、新たな出店計画の参考にしたり、手薄なエリアへのプロモーションに利用したり、MUJI passportのデータは店舗開発の担当者やエリアマネージャーにとって商圏分析のための貴重なデータとなっている。
 これまで他のツールでこの商圏分析を行ってきたが、データサイエンティスト向けの機能が多く操作が難しいこと、また、地図を利用するGISツールの場合コストに難があることから、ツールの入れ替えを検討し、以下の理由でMotionBoard Cloudを選択した。

・数千万件レベルのデータをスピーディーに地図上にプロットできること
・直感的に操作できるインターフェイスがあること
・性能・コストのバランスがとれていること
・クラウドを選択することでサーバー運用が委託でき、セキュリティ面での安心感があること

【導入の効果】
 「MotionBoard Cloud」で自社開発した画面は一つの画面で必要な情報を全て閲覧できるように設計されている。エリアマネージャーは、自分の担当しているエリアの店舗で購入している顧客はどこから集まるのか、商圏が何キロあって、購入者の密度がどれくらいか、などを分析している。また、店舗開発担当者は、新規出店の際に既存の店舗にどれくらい影響があるか、を分析し、オープン後に予測どおりに集客できるかを確認している。

【今後について】
 良品計画では、顧客の声を商品開発に活かすという取り組みを創業当時から継続して行っていますが、今後は、顧客の行動データの分析で「顧客時間」の拡大を目指し推進していく予定。

<WEB事業部 CMT 濱野 幸介 氏のコメント>
「MUJI passportをはじめとして、さまざまな方法でお客様とコミュニケーションをとっていくことで、購入時だけでなく、購入前や購入後も含めた『顧客時間』を拡大、無印良品のことを想起していただいている時間を長くすることが重要だと考えています。そのために、MUJIpassportとMotionBoard Cloudを使った分析をさらに活用していきたいと考えています」