トランスコスモス、ECワンストップサービス企業Emporio Comprasと資本・業務提携

トランスコスモス株式会社(以下、トランスコスモス)は、アルゼンチンのECワンストップサービス企業、Emporio Compras Inc.(以下、エンポリオ・コンプラス)と資本・業務提携しました。

エンポリオ・コンプラスは2013年5月にアルゼンチンで設立され、中南米でのオンライン販売流通量最大のECマーケットプレイスMercadoLibre(メルカド・リブレ)への出店代行と他のECモール・ECサイトへの出店、ECサイト構築、フルフィルメント、カスタマーサービス、オンラインマーケティング、ペイメント等のEC支援サービスをワンストップで提供しています。

また、エンポリオ・コンプラスは、メルカド・リブレ(Nasdaq: MELI)と、アルゼンチン最大手の物流会社Andreani(アンドレアーニ)より出資を受けており、強力な戦略パートナーシップを築いています。現在はアルゼンチン、チリ、コロンビア、ウルグアイにサービスを展開し、近くペルー、ブラジル、メキシコにも展開予定です。

トランスコスモスは今回の資本・業務提携を通じ、トランスコスモスがこれまで培ってきた「グローバルECワンストップサービス」のオペレーションノウハウをエンポリオ・コンプラスが有するサービス機能と融合させ、トランスコスモスのお客様企業がもつ優良な商品を、メルカド・リブレなどを通じ中南米各国の消費者にお届けします。また、中南米地域にEC進出するお客様企業の支援、中南米企業のアジア進出の支援など、トランスコスモスとエンポリオ・コンプラスは、中南米地域でのパートナーとして幅広く連携していきます。今回の提携により、トランスコスモスは、これまでのアジア・北米・欧州に中南米を加えた世界40カ国に販路を拡大しました。

エンポリオ・コンプラスは、Disney、Epson、Lenovo、Electrolux、Bosch、Hyundai、Reckitt Benkiser、Garmin、Etex Groupなどのグローバルブランドのパートナーとして、中南米地域でのEC戦略実行とビジネス展開を支援しています。また、メルカド・リブレの有力パートナーとして、メルカド・リブレ上で70ブランド以上の「オフィシャルブランドストア」の運営を行なっています。

中南米は総人口約6億人と日本の約5倍で、デジタル環境の普及も進み、EC市場規模は2016年約7.9兆円規模から2019年約10.2兆円規模まで年平均成長率約14%で拡大するものと見られています。その中南米で、メルカド・リブレは最大のECマーケットプレイスであり、総取扱高は年間約8,200億円、登録会員数は1億4460万人に上ります。2007年にはアメリカNasdaqに上場しており、アルゼンチンを本拠地としてブラジル・メキシコ・アルゼンチン・コロンビア・チリ・ペルー・コスタリカ・エクアドル・ウルグアイ・ベネズエラ・ドミニカ・パナマ・ポルトガルの13カ国に展開しています。メルカド・リブレはCtoCサービスを事業の柱として発展してきましたが、近年BtoCサービスも本格化してきており、中南米地域のBtoC市場はさらに活況を呈することが見込まれます。

エンポリオ・コンプラスCo-founder & Director Andres Lawson(アンドレス・ローソン)のコメントは以下のとおりです。

「私たちはトランスコスモスと戦略パートナーシップを構築することにより、オペレーション能力を高め、ブランドの持つ可能性をECで最大限に引き出すというビジョンを確立できることを大変うれしく思います。今回のトランスコスモスによる出資は、アジアやその他のブランドが新たな地域への進出を目指すとともに、大きな可能性を持った中南米EC市場が開花するのと時を同じくして行われました。先進国のEC市場が全小売売上高の約12~17%を占める一方で、中南米地域は3%にとどまっています。
トランスコスモスとエンポリオ・コンプラスは、お客様企業と連携して、EC販売チャネルで付加価値サービスを提供するというビジョンを共有しており、売上を拡大し利益率を高めながら、エンドユーザーに素晴らしい購買体験をお届けするという明確な目的を持っています。トランスコスモスとエンポリオ・コンプラスとの今後のシナジーを大いに楽しみにしています。」

※トランスコスモスは、トランスコスモス株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です。
※その他、記載されている会社名、製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。