【初心者向け:第2回】越境ECの始め方・やり方を解説!成功させるためのポイントも紹介

岩本 夏鈴

BeeCruise株式会社(BEENOSグループ)にて日本法人向け海外進出サービス事業の企画・国内セールスや海外セールスなどの統括をしております岩本です。

【第1回】の記事では、「1.越境ECとは?」と「2.越境ECを始める前の必要な準備」について紹介しました。

今回は、残りの2つ「3.越境ECのやり方・始め方」と「4.越境ECを成功させるために必要な3つのポイント」を具体的な例などを踏まえてイメージがわきやすいように説明をしていきます。

◇第1回の記事はこちら→https://ecnomikata.com/column/28934/

3.越境ECの始め方の手順とやり方

越境ECについて学んでも、何を準備してどこからスタートすれば良いかわからないと始めるにも始められません。まずは、実際に越境ECを始める際の手続きや流れについて詳しく紹介していきます。

3-1サイト申込手続き・サーバーを借りる

決めたECサイトに申し込み手続きまたは、自社サイトを利用する場合は国内または現地のサイト構築のためのサーバーを借りる手続きを行います。海外のサーバーを借りる場合や現地サイトを利用する場合は、その国の言語を理解した上で基本情報を登録する必要があるためハードルが高くなります。また登録には個人情報も必要になるので、セキュリティ面も心配です。

日本国内のグローバル対応したECサイトを利用する場合に基本情報は日本語で登録することが可能で、ライセンスの取得など特別なことは不要です。サイトによっても異なりますが、英語などの多言語を使うことがなく日本国内で出店しているような手続きなので、越境ECでの流れなどを理解してから現地サイトに移行するのもよいでしょう。

また、出店国ごとにサイトを変更する必要がないことから、配送の負担が少しでも抑えられるアジア圏、そしてヨーロッパやアメリカなどへ移行するということも可能です。

3-2サイトの構築・多言語・決済の設定

ターゲット国に合わせた多言語・決済方法を設定します。サイトによっては英語・中国語・韓国語など自動翻訳してくれる機能もありますが、ネイティブの表現と少しずれる可能性がある場合は翻訳サービス会社に依頼する例もあります。

決済に関してはキャッシュレス・クレジットカード・コンビニ払い・代引きなど、それぞれターゲット国の国民性に合わせた決済手段の導入が必要です。為替に関しても日本円建てなのか外貨決済なのか、為替で損をしないようなシステムを組み込む必要があります。クレジットカードやキャッシュレスを使う場合は、セキュリティ対策がとられている決済方法を選択しましょう。

3-3配送方法を決める、発送契約先の確保

越境ECサイトで商品が販売するには、日本から海外へ発送する手段を確保しなければなりません。利用するツールによって荷物を運ぶ所要日数や料金が異なるので、売れる数が増えてきたら配送戦略を変えるのもよいでしょう。海外への配送は大きく分けて3つのパターンがあります。

(1)各販売事業者から消費者に直接配送
(2)海外発送代行サービスを利用して転送配送
(3)販売現地に物流の拠点を置く

(1)各販売事業者から購入者に直接配送
日本郵政の国際郵便サービスを利用した方法で、世界の120カ国以上に購入された商品を送ることができます。EMSや国際eパケットは基本的個別で配送するので初期費用と手間はかからないことがメリットですが、一回あたりの配送料が高くなる傾向があります。また税関手続きも事業者または購入者が行う必要があります。
国際郵便の詳細ページはこちら
https://www.post.japanpost.jp/int/index.html

(2)海外発送代行サービスを利用する

注文毎または事前に、国内にある海外発送代行サービスにある大規模な倉庫へ商品を発送・保管します。代行サービス業者が「購入者への伝票・輸出に必要な書類準備・梱包」をした後に輸出手続きまで行い、日本郵便やDHLなどさまざまな宅配キャリアによって購入者のもとまで商品を届ける流れです。

在庫保管費用や発送手続き費用などはかかりますが、商品1個から配送してくれる業者もあるので便利です。またサービス業者の倉庫で在庫を保管した後、手間がかかる書類の準備や梱包作業を代行して行ってくれるのも大きなメリットです。

(3)販売現地に物流の拠点を置く
現地ECサイトの保管する倉庫または提携する現地物流会社へ在庫を保管し、注文が入ったら現地倉庫から直接配送するパターンです。ECサイトによっては注文後24時間以内に届くといったサービスがあるので、そのために物流サービスがしっかりした現地配送業者と契約することが鍵です。

いずれにせよ海外へ配送する際は商品の遅延や壊れてしまうトラブルは避けられません。中国の旧正月やクリスマスシーズンなどのイベントは配送業者の配達する量が増えることから、遅延になる場合があります。また食器類などの壊れやすい物を取扱う場合、いくら段ボールに割れ物注意のシールが貼ってあっても、配送の段階で雑に扱われてしまうと壊れる原因となります。それらのトラブルを避けるために事前に頑丈な梱包にすることや、購入前に遅延の可能性を知らせるなど対策を工夫しましょう。

3-4販売開始

ここまでの準備が整えば、いよいよ越境ECサイトで商品の販売が開始できます。注文が入った後はターゲット国の言語に合わせてメールのやり取りや、商品の梱包・発送などの対応をします。ECサイトによってはサイトの管理画面が日本語であったり、テンプレート化された言語ツール機能もあります。また、支払いやその他のトラブルに対して、補償サービスもあるので確認しましょう。

4.越境ECを成功させるために必要な3つのポイント

越境ECを成功に導くには自社でしっかりビジネス戦略を練ることも大切ですが、他社サービスをうまく利用してノウハウや情報などを素早く得ることが短期間で多くの売り上げを上げるのに繋がります。
ここでは成功するための3つのポイントを解説します。

4-1販売代行サービスを利用する

実際に販売するまでに多くの工程を踏むことになります。越境ECサイトを開始した後には、決済・配送手続き・言語などのさまざまな課題があります。

それらを解決してくれるのは「 ※Buyee(バイイー)」などの販売代行サービスを利用して、スマートにビジネスを展開することです。「Buyee(バイイー)」は主に海外在住の顧客の代わりに、日本国内にあるECサイトで購入を代行するサービスです。日本限定アイテムは人気がありますが、海外在住の方は購入できなかったり、海外発送に対応していない場合にとても便利です。販売業者にとっても海外発送の手続きや顧客とのメッセージのやり取りをする必要がなく、取引は日本国内で販売しているような手順で利用できるので安心です。

4-2市場調査サービスを利用する

越境ECをスムーズかつなるべくコストと時間をかけずに多くの売り上げを目指すには、事前の市場調査が大切です。ノウハウや売れる見込みが分からないまま販売するのはリスクがあります。

越境ECのサイトで売れる商品・国民性・ニーズ・Webの動向などを知るには、市場調査をするサービスを活用することもよいでしょう。市場調査サービスではこれまでの統計調査とアンケートなどによって、さらに深掘りした情報を効率的に得ることができます。

4-3商品の魅力的な伝え方の重要性

顧客は写真とテキストを見て購入するので、細かい情報を確認できる写真の品質や伝わりやすい魅力的な説明など工夫が必要です。特にアニメキャラクターフィギュアや日本伝統食器など、高画質の写真を利用することで質感や商品の特性などが分かるようにするためです。

また写真と合わせて商品の説明も重要です。今やGoogle翻訳など無料で簡単に機械翻訳できるサービスがありますが、意味が通じない文章になってしまう場合があります。コストはかかってしまうので利益を出しにくくはなりますが、魅力的な言葉で商品を販売するには翻訳会社の利用も視野に入れるとよいでしょう。

まとめ

この記事では越境ECの始め方や、越境EC運営を成功させるために必要なポイントについて解説しました。まとめると下記ポイントをしっかり抑えることがまず重要となってきます。

●越境ECを始めるメリットは
「海外で実店舗を置くより低リスク低コストで運用可能、開設ライセンスの取得が簡単など」

●越境ECを始める前の必要な準備は
「商品を決める、ターゲット国を決める、ECサイトを決める」

●越境ECのやり方・始め方は
「サイトの申込手続き、サイトの構築、発送方法を決める」

●越境ECを成功させるためのポイントは
「販売代行サービスの利用、市場調査サービスの利用、魅力的な写真とテキストを用意する」



越境ECサイトの運用で成功させるためには、事前の準備として市場調査を怠らないことがポイントです。日本国内だけのビジネスから、アジア・ヨーロッパ・アメリカなどと大きく展開できる可能性がある点も見逃せません。

他社サービスをうまく活用して、越境ECサイト運営の成功への道を広げていきましょう。
尚、越境ECや海外進出に関するご相談がありましたら、プロフィールのところに問い合わせフォームがございますのでご連絡ください。
世界の市場を獲得しにいく皆様のお力になれれば嬉しいです。


参考:越境ECの始め方ややり方を解説!成功させるためのポイントも紹介
https://beecruise.co.jp/contents/cross-border-ec/article3/


著者

岩本 夏鈴

大学卒業後、ITベンチャーに入社。入社直後は新規事業であったソーシャルモニタリングサービスにて営業開拓・広報・研修メニュー開発などを担当。その後法人向けSNSリスクモニタリングやソーシャルアプリ向けカスタマーサポートの多言語運用の立ち上げ、フィリピン拠点立ち上げなどを経験。海外法人向けサービス提供のため、サンフランシスコに単身駐在後、フィリピンにて海外セールス・マーケティングチームを立ち上げマネジメントなどを務める。その後ヘルスケアテクノロジーベンチャーにて法人サービス立ち上げなどに関わり、2019年より現職。BeeCruiseでは日本法人向け海外進出サービス事業の企画・国内セールス/海外セールスなどの統括を行い、年間約100案件のマーケティングやプロモーションなどの戦略策定や提案・支援を行っている。

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