良い商品 と 売れる商品 は何が違うのか?
よくマーケティングの本などを読んでいたら、『良い商品』 と 『売れる商品』 は違う。と書かれています。そりゃそうだ、と思いながらも、いざ、何が違うのか?なぜ違うのか?と聞かれても、なかなか即答できない。ここでは、『良い商品 イコール 売れる商品 とは限らないのはなぜか?』について考察してみたいと思います。
結論から申しますと、良い商品であることと、売れる商品であることは、これは別の要素です。機能や価格や製造方法や素材など、どんなに優れた点を持つ製品でも、それよりも劣る製品の方がよく売れるということはよくあります。
なぜ、そんなことが起こるのか? 良い商品はよく売れ、悪い商品はあまり売れない。そうであれば、とても話はシンプルなのですが、実際はそうではない。なぜそんな事が起こるかと言いますと、人間はイメージで物事の善し悪しを判断してしまう動物だからです。
昔の意地悪クイズです。『おも~い、鉄100トンと、ふわふわの綿100トン、どっちが重いでしょうか?』もちろん答えは『同じ』なのですが、どうしても鉄の方が重く感じてしまう。
筆者は答えを知っていても、鉄だとビクともしないけど、綿なら動かせそうな気がしてきます。これがイメージの力です。実際に良いかどうかではなく、良さそうと感じるかどうか。実際に効くかどうかではなくて、効きそうと感じるかどうか。
実際に国内の大手メーカーの製品で●●に良さそう、ということで日本中どこでも売られていて、大変なヒット商品で、ロングセラーになっている商品でも、残念ながら効かないという製品があります。
というか、そういうものは、とてもたくさんあります。挙げていったらキリがないほどです。つまり...『良い商品』というのは、実際に良い商品。『売れる商品』というのは、良さそうと感じてもらえる商品です。
良さそうとイメージしてもらえるか? 良さそうとイメージしてもらえる商品ならば、それは売れる商品です。そして、最高なのは、実際に良い商品を作って、それを良いとイメージしてもらえる商品に仕上げることです。
そしてその商品を広告で売っていくことになりますが、最初から、良いとイメージしてもらえる商品を作っているのですから、広告も作りやすいのは当然のことです。繰り返しになりますが、良い商品と、売れる商品は別モノです。売れる商品とは、消費者に良さそうというイメージを持ってもらえる商品です。
逆にイメージを持っていただくことが難しい商品ならば、それは折角作っても苦戦することが予想されます。良さそうというイメージを持ってもらうというところから逆引きで商品を企画してみましょう♪