東急のオムニチャネル戦略!109がファッションECの拠点に

福島 れい

「SHIBUYA 109 NET SHOP」にAMSの技術が生きる

 株式会社東急モールズデベロップメント(以下、東急モールズデベロップメント)が運営するSHIBUYA109のECサイト「SHIBUYA 109 NET SHOP」に株式会社AMS(以下、AMS)が提供する統合型ECフルフィルメントサービスが採用された。これにより、「SHIBUYA 109 NET SHOP」はリアルとデジタルが一体となったハイブリットなECサイトへと大幅なリニューアルが行われることとなる。

 今回のリニューアルでは、SNS、スマホの普及により、変化するライフスタイルやマインドに対応し、お客様とSHIBUYA109のファーストコンタクトのポイントとして、SHIBUYA 109の世界観を体現するサイトを創出することを目的としている。具体的には、全国に展開する109系施設の8つのオフィシャルサイトと2つのECサイトを統合、さらにオウンドメディア109ニュースシブヤ編集部のコンテンツを連携し、複合的なサイトにリニューアルする。特に、オムニチャネル戦略を進め、ショップスタッフがリアル店舗だけでなく、ウェブ上でも活躍できる場を作ることは注目すべきだろう。

 今回のリニューアルを支援するAMSは、EC通販業界に精通したWebデザインや販売戦略、商品登録・撮影などをはじめとする様々なソリューションを用い、特に大規模ECサイトの支援を得意とする企業だ。これまでにも、ファッションブランド通販サイトの立ち上げ・運営支援を多数行ってきた実績があり、それが評価され、運営パートナーに選出されている。

 SNSやスマホの普及、フリマアプリの人気など様々な人気サービス・商品がきっかけとなり、お客様の行動や心境に変化が現れている。それに伴って、好まれるブランドや購入方法など購買行動にも変化が表れているのだ。今回、「SHIBUYA 109 NET SHOP」が進めるオムニチャネル戦略も、こうした変化に対応する1つの動きであり、ECサイトも変化していくことが求められていることを感じる。自店舗のターゲットやブランドイメージなどを加味したうえで、どのようなECサイトであるべきなのか、見直す時期に来ているのかもしれない。

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記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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