サイバーエージェント、過去最高の売上を記録

利根川 舞

連結業績、売上高764億円を達成!

 株式会社サイバーエージェント(以下「サイバーエージェント」)が7月21日に2016年9月期第3四半期連結業績を発表した。

 連結業績は、売上高764億円(前年同四半期比24.9%増)と過去最高の売上高を更新。また営業利益は83億円(前年同四半期比33.2%増)の伸びとなった。

セグメント別の業績は次の通りだ。

インターネット広告事業
(インターネット広告事業本部、株式会社CyberZ等)
 スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告の順調な販売等により、売上高は123,562百万円(前 年同期比18.8%増)、営業損益は11,189百万円の利益計上(前年同期比16.9%増)となった。今後も時流を捉えた遠略で、市場成長を上回る増収率を目指すという。

メディア事業
(「AbemaTV」、「FRESH! by AbemaTV」、「Ameba」、「755」等)
 4月11日に開局した「AbemaTV」等の動画事業への先行投資等により、売上高は16,194百万円(前年同期比 8.0%減)、営業損益は2,395百万円の損失計上(前年同期間29百万円の損失計上)となった。今後、「AbemaTV」をマスメディアに成長させる投資を行っていく。

ゲーム事業
(株式会社Cygames、株式会社サムザップ、株式会社ジークレスト、株式会社アプリボット等)
「Shadowers」などのネイティブゲームが牽引し、売上高は88,050百万円(前年同期比44.3%増)、営業損益は24,093百万円の利益計上(前年同期比84.7%増)となった。ヒットタイトルを生み出すことで今後のシェア拡大を図る。

投資育成事業
(コーポレートベンチャーキャピタル、株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズにおけるファ ンド運営等)
 売上高は670百万円(前年同期比90.0%減)、営業損益は179百万円の損失計上(前年同期間5,018百万円の利益計上)となった。

その他事業
(株式会社シーエー・モバイル、株式会社ウエディングパーク等)
 売上高は12,546百万円(前 年同期比0.5%増)、営業損益は1,268百万円の利益計上(前年同期比176.7%増)となった。

今後の注力施策は?

これまでサイバーエージェントでは会社の成長につれてブログ、スマートフォン事業、動画事業へと投資を行ってきた。今後の投資ついて代表取締役社長 藤田 晋氏は「現在、広告事業とゲーム事業が好調でありますから、この間にメディア事業へ投資を行い、中長期的の柱へと育てて、メディア企業として成長していきたい。」と述べている。

 平成28年3月末における一般世帯のスマートフォン普及率は67.4%まで拡大し、平成28年のスマートフォン広告市場は、前年比22.2%増の4,542億円と順調な成長が見込まれている。

 特に動画広告市場(PC含 む)の急成長が予想され、平成28年は前年比58.1%増の800億円に拡大し、平成29年には1,000億円を突破、平成 32年には2,000億円に達すると予測。 このような環境のもと、サイバーエージェントグループでは、引き続きスマートフォン市場の成長を取り込みを行っていくという。

 EC通販業界内でも動画広告に注目が集まっている。市場としても拡大を続けていることで、消費者にとって動画広告への抵抗が徐々になくなっているということも要因であろう。サイバーエージェントでは積極的に動画広告へ投資を行い、今後投資を行うの「AbemaTV」など動画メディアだ。広告の形態も年々変化しているため、動画広告においても引き続き情報を得ていく必要があるだろう。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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