問われる決済手段の多様性。ペイジェントが楽天ID決済へ

ECのミカタ編集部

決済サービス充実の重要性

 顧客のニーズに合わせて決済サービスを充実させることは、今やECサイトにとって必須事項といっても過言ではないだろう。

 クレジットカード払い希望者にはクレジットカード決済を、後払い希望者には後払い決済を、コンビニ支払希望者にはコンビニ決済を。このように様々なニーズに対応していけば、その分だけ「使いたい決済サービスがないから」という理由の、顧客の離脱を防ぐことができる。

楽天ID決済、3つのメリット

 さて、EC業界において「楽天ID決済」の存在を知っている方は多いだろう。本サービスは楽天株式会社(以下、楽天)が提供しており、顧客は楽天のECサイト以外でも、独自ドメインのECサイトにおいて“楽天会員ID”に登録しているクレジットカード情報を利用することができるのだ。

 ここで楽天ID決済を導入する3つのメリットをご説明する。

①約1億人が登録している楽天会員IDでかんたんに決済完結
 楽天グループ以外のECサイトでも、楽天会員IDにてログインを行うだけで、楽天会員IDへ登録しているクレジットカードでの決済が可能になる。現在は11,040万人(2016年6月時点)が所持している楽天会員ID。これだけ多くの人の決済途中の離脱を防ぐことができるのだ。

②個人情報やカード情報も入力と管理が不要
 もともと楽天会員IDに登録をしている情報を決済へ利用する。そのため、初めてのECサイトでも一から個人情報やカード情報を入力する必要がない。顧客は安心して決済を済ませることができるだろう。そして楽天が情報の管理を行うため、ECサイトにとってもセキュリティの面でリスクが少ない。加えて運用のコスト削減も見込める。

③楽天スーパーポイントが貯まる・使える
 楽天グループ以外のECサイトでも、楽天スーパーポイントを利用した決済をすることができる。またポイントも付与されるため、ポイントが欲しい顧客が決済を行うという効果が期待できる。

DeNA子会社ペイジェントで、楽天ID決済を提供

 そんなメリットがある楽天ID決済、今も多くの独自ドメインECサイトへ導入されている。

 そして、楽天ID決済を導入したいと考えているECサイトへ朗報だ。株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の子会社である株式会社ペイジェント(以下、ペイジェント)が、新たな決済手段として楽天ID決済へ対応・提供することになったのだ。これによりペイジェント決済代行を利用しているECサイトは、楽天ID決済を導入することができるようになった。

 また、ペイジェントを通して楽天ID決済を利用するECサイトは、クレジットカード決済や銀行振込、そしてコンビニ決済などのペイジェントが提供している様々な決済手段を併用することができる。楽天ID決済のみならず、一気に顧客の決済ニーズへの対応が可能になるのだ。

 決済途中の離脱を防ぐことができる楽天ID決済がペイジェントにて提供されることになった今、さらに決済手段を増やしていくECサイトが増えることが予想される。取り残されないように、顧客の決済ニーズに応え満足度を上げるために、これを機に決済を充実させることを考えてみてはいかがだろうか。


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