販売機会を逃さない!ネクストエンジンがクロネコ後払いと連携

ECのミカタ編集部

 Hamee株式会社(以下、Hamee)は、ECバックヤード効率化システム「ネクストエンジン」と、ヤマトグループのヤマトクレジットファイナンス株式会社(以下、ヤマトクレジットファイナンス)の提供する「クロネコ代金後払いサービス」との連携を発表した。

 ECにおける決済手段として、購入後にコンビニや郵便局で後払いができる「後払い決済サービス」は、高いニーズが存在する。今回は、ネクストエンジンに「クロネコ後払いサービス」が導入されることのメリットについて考えていく。

販売機会を逃さないために

 後払いサービスは、ユーザーからのニーズが高いということは冒頭で触れたが、その実態としては、経済産業省が『電子商取引報告書平成25年度版』で発表していて、通販で購入をためらう理由では、「興味がない」が66.8%、「実物の商品を見てから購入したい」が18.3%、「購入時の支払い方法に不安があるから」が10.8%にのぼるという。

 この数字から読み取れることは、およそ3割のユーザーが購入に際し、後払いを求めているということだ。また、初めて利用するECサイトで商品を購入する際には、情報漏えいを危惧し、クレジットカードの使用を控えるということも考えられる。そのような時に、決済方法として後払いサービスに対応していれば、販売機会の損失も防げるのだ。

「クロネコ後払いサービス」とは?

 今回ネクストエンジンと連携した「クロネコ後払いサービス」とは、ヤマトクレジットサービスが提供する後払い決済サービスだ。このサービスのポイントは、満足度を高めるリアルタイムオーソリ機能が付いていることだろう。

 後払いサービスを導入する際に、EC事業者が確認しなければいけないのが、リアルタイムオーソリ、つまり即時与信反映がついているかどうかだ。顧客が支払い方法として、後払いを選択すると、決済代行会社は、購入者情報に基づき、不正利用などのリスクがないかの調査を行うが、この時間が遅くなったり、「保留」になってしまうと、購入を途中でやめる可能性がある。また、EC事業者としても、「保留」の注文管理をしなければならず、手間がかかってしまうのだ。

 リアルタイムオーソリ機能があることで、クレジットカード決済とほとんど変わらないスムーズな購入を実現することができる。そして、万が一、後払いの与信結果がNGになったとしても、素早い対応により、顧客の購入意欲が高いままなので、他の決済方法に切り替えてもらうことも可能になり、購入機会の損失を防ぐとともに、顧客満足度の向上も図れるのだ。

 その他では、代金の回収についても立て替えを行うので、EC事業者にとっての不安である未回収リスクをなくすこともできるという点もメリットだ。

自動連携で後払いがスムーズに

 ここまで、後払いサービスのメリットを挙げてきた。だがその一方で、ネットショップ運営者が後払いサービスを利用するためには、顧客から注文を受けたのちに、後払いサービスへの注文情報の登録、与信審査結果の取得、商品発送後の報告などを行う必要があるので、作業負担の増加を軽視できず、導入をためらうことが多いというのも現状なのである。

 その問題を解決するのが、今回の連携なのだ。Hameeが提供するネクストエンジンは、楽天市場などの大手ECモールを始め、複数のモールやカートの注文情報を一元管理することができ、豊富に用意したネクストエンジンのAPIを利用することで、受注データの取り込みや情報更新を自動で行う様々な「ネクストエンジンアプリ」の運用が可能となる。

 そして今回、新たなアプリを開発することで、ヤマトクレジットファイナンスの提供する「クロネコ代金後払いサービス」との自動連携を可能とし、ネットショップ運営者の作業負担を大幅に低減することが実現したという。ネクストエンジンのユーザーなら、ヤマトクレジットファイナンスに申し込むことで、ネクストエンジンアプリ「クロネコ代金後払い自動連携」を無料で利用することができる。

 ネクストエンジンアプリ「クロネコ代金後払い自動連携」の特徴としては、ネクストエンジンの注文情報から「注文情報登録」「与信結果」「発送情報登録」の3点を自動で連携し、スムーズな受注処理を実現させること。自動連携した受注がどの状態にあるか、一目で把握できる一覧画面があること。さらに、注文情報の変更が生じた場合に合わせ、再与信機能にも対応している。

 ネクストエンジンでは、「クロネコ代金後払い」の他に、「ニッセン@払い」などとも自動連携をするなど、ECをバックアップするための機能を次々に取り入れている。様々な機能を使いこなせば、顧客満足度を高めるとともに、売上拡大にもつながるだろう。


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