三大フリマアプリ、発送窓口にサークルK・サンクスを追加

ECのミカタ編集部

 女性の中で人気が高まる「フリマアプリ」。株式会社ADDIXが実施した「フリマアプリについての意識調査」によると、フリマアプリを利用している人が23.3%と約4人に1人が利用していることが判明した。

 その中でも、三大フリマアプリとも言える「メルカリ」「フリル(FRIL)」「ラクマ」がいずれも力を入れているのが、いかに簡単に出品できるかということだ。これまで、ファミリーマートからの発送が可能であったが、今回、三社がほぼ同時に、全国に約6,300店ある、サークルK・サンクスにも取り扱い店舗を拡大することを発表した。これにより、ファミリーマートと合わせると、全国約18,000店からの発送が可能になる

メルカリ・フリル・ラクマの簡単出品サービス

メルカリ・フリル・ラクマの簡単出品サービス「らくらくメルカリ便」の場合。

 メルカリ、フリル、ラクマはそれぞれ、出品者が売れた商品を簡単に配送、代金を受け取ることができるように設計されたサービスを提供している。それぞれ、メルカリは「らくらくメルカリ便」、フリルは「かんたんフリルパック」、ラクマは「ラクマ定額パック」を提供している。

 特徴として、まず、「らくらくメルカリ便」は、他のサービスに先立った動きを見せることが多い。昨年4月1日に開始し、フリマアプリの配送にかかる手間を大幅に解消する動きを作った。また、メルカリ独自のサービスとしては、匿名配送がある。ファミリーマートでの発送受付は、今年の3月から開始した。

 フリルは、日本初のフリマアプリだ。そのフリルの「かんたんフリルパック」は、運営元のFablicが配送代金の一部を負担し、宅急便の60サイズ・80サイズ・160サイズの3種類について、フリマ業界最安値でのサービス提供をしている。ファッションフリマアプりとしてナンバー1の地位にあるフリルにとって、特にファッションアイテムの配送を意識したサービスと言えるだろう。

 ラクマは、楽天が運営するフリマアプリだ。メルカリと同様に幅広いジャンルの商品を扱うが、特に楽天ユーザー向けに特化したサービスが目立つ。「ラクマ定額パック」のサービス自体は、他の二社と大きな違いはないが、先日、楽天がFablicを子会社化したこともあり、今後、何らかの違いが出てくる可能性も十分にあるだろう。

ユーザーニーズに応えた利便性で急成長

 フリマアプリ、CtoC市場が拡大するにつれ、ユーザーは増加し、多様化していく。今回のような発送窓口の拡大も、そのニーズを受けた施策だ。コンビニを利用した配送は、BtoCのEC市場でも活用されてきているが、その利便性とユーザーニーズは、CtoCの市場にもあてはまるようだ。

 また、今回の取り扱い店舗拡大は、当然、ファミリーマートと、サークルK・サンクスを運営するユニーグループHDの経営統合を受けての動きでもあるはずだ。ユーザーニーズの多様化は、関わる市場を広げることにもなる。逆に言うと、他の市場に新たなチャンスがあるかもしれない。


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