楽天「おせちランキング」2017年新春の傾向は?

ECのミカタ編集部

 肌寒い日が続くようになり、いよいよ本格的な冬の到来である。早くも「お正月」に欠かせない「おせち」の販売もモールを始め各ECサイトで開始されている。そういった中、楽天株式会社では、2017年新春を彩る「おせちのランキング速報」を発表した。

楽天「おせちランキング速報」ベスト10はこれだ!

楽天「おせちランキング速報」ベスト10はこれだ!「おせちのランキング速報」に登場する、「博多久松」「板前魂」「北海道小樽きたいち」のおせちの一部

【1位】和洋折衷本格料亭おせち料理「博多」(博多久松)
【2位】板前魂の花籠 和風三段重おせち料理(板前魂)
【3位】海鮮おせち 「秀峰」(北海道小樽きたいち)
【4位】三段重 和風お節料理「高砂」(板前魂)
【5位】板前魂の極 8.5寸(板前魂)
【6位】板前魂の慶 和洋風五段重おせち料理(板前魂)
【7位】海鮮おせち「豪華」(北海道小樽きたいち)
【8位】板前魂の松 三段重おせち料理(板前魂)
【9位】ちこり村 田舎の手づくりおせち(岐阜・中津川 ちこり村)
【10位】海鮮おせち 「楓」(北海道小樽きたいち)

※データ抽出期間:2015年9月1日~2016年10月17日/カッコ内は出店店舗名

ECのターゲット層に合わせた“おせち”を

 楽天市場に限らず、ECはおせちの購入方法として定着してきているようだ。例えば、株式会社ハースト婦人画報社がリンベル株式会社と共同運営する通信販売事業「婦人画報のおかいもの」が実施した「2017年のおせちのトレンド調査」によると、おせちを購入するという人57%のうち、購入場所として「通販、ネット注文」と回答した人が68%という結果となった。

→どのようなおせちを求めている?

 楽天市場では、おせちの流通総額が5年間で1.75倍に拡大している。ECで販売されるおせちの主流は、冷凍で届き自宅で解凍する「冷凍おせち」で、今回のランキングでも10商品中9商品が「冷凍おせち」。保存のために味を濃くし過ぎる必要がないため美味しく、盛り付けも綺麗に維持されたまま届けられるという利点がある。

 一方、解凍の手間がなく届いてすぐに食卓に出せることから、9位にランクインした「ちこり村 田舎の手づくりおせち」のような「冷蔵おせち(生おせち)」のニーズも一定数あるようだ。

 また2017年の特徴としては、5位にランクインした総重量4kgの大容量おせり「板前魂の極 8.5寸」など、3世代消費を見越した“贅沢おせち”や、味付けや栄養バランスに配慮した“健康おせち”に注目が集まっている。

 ここからも分かるように、ひと口に「おせち」と言っても実は様々なニーズがあり、ターゲットとする層によって販売するおせちに工夫が必要だ。今回注目を集めている”贅沢おせち”や”健康おせち”にしても、例えば、前者は年末年始に帰省するファミリー層や大家族向き、後者は比較的若い世帯や少人数の世帯向きというように考えることができるだろう。今年の傾向と自社の顧客層、おせち販売についても、当たり前のようだがこの二点が、売上向上の鍵となるだろう。


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